ひろの東本西走!?

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インバル=都響のチャイコフスキー in フェスティバルホール

2013-05-29 22:56:31 | 音楽

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先日(と言っても、2週間も前のことですが)
、生まれ変わったフェスティバルホールのオープニングシリーズである「東京都交響楽団 大阪特別公演」に行ってきました。”インバル=都響のチィコフスキー”と銘打たれたコンサートのプログラムは下記の内容でした。 

指揮 :エリアフ・インバル
チェロ:宮田大(②)
 

①ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲 

②チャイコフスキー:ロココ風の主題
             による変奏曲
 

③チャイコフスキー:交響曲第5番
 

当日は会社帰りにホール前で妻と待ち合わせ。夫婦で映画は割とよく行くのですが、クラシックのコンサートは久々です。今回は色々と忙しく、私がCDで予習したのは②のみを2回ほど聴いただけでした。①は全く予備知識なし。③はよく演奏される曲であり、メロディも親しみやすくてまあ頭に入っていました。

 

クラシックのコンサートもザ・シンフォニーホールで聴くことが多く(と言っても、前回は昨年6月のロイヤル・フランダース・フィル)、フェスティバルホールに来たのも数年ぶりです。座席数2700でシンフォニーホール(約1700)の1.5倍以上ということもあり、やはりかなり大きいですね。大階段などの傾斜が緩やかなのは良いです。赤と黒を基調にした色彩はシック。その他のデザインも割と抑えめで、音楽に集中しやすそうでした。ホワイエの天井高さにはビックリ。1~3階席分を吹き抜けにしているようです。
 

ホール内部は幅が広く、今回の座席(1階25列31、32)からはステージがよく見えました。ただ、前の座席との間隔が思っていたよりも狭く、また1階席は1列当たりの通路が2か所しかないため、列の中央の席の人が後から入ってくるにはちょっと大変ですね。単純な比較はできないのですが、最近の映画館(シネマコンプレックスなど)は座席や間隔がゆったりしているだけに、狭さが気になりました。

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※上の写真はフェスティバルホールのホームページより
 

さて、”マーラー指揮者”としてよく知られるインバル氏ですが、テレビの音楽番組でちらっと見たことがあるくらいで、その指揮ぶりなども殆ど知りませんでした。自分の勝手なイメージでは何となく思索的・哲学的なイメージなのかなと想像していたら、これは大違いだったようです。大柄ですが、権威的ではなく、気さくそうな感じ。
 

①「オベロン」序曲を聴くのは全く初めてでしたが、ホルンのソロで始まるメロディの美しい曲でなかなか良かったです。1曲目ということもあってパワー全開といった演奏ではなかったですが、緩急・強弱ともに素晴らしく、もう一度聴いてみたいですね。
 

②の「ロココ~」は、メロディラインがあまり印象に残っておらず、ただ、CDで聴いたときに美しいと感じた唯一の短調である第5変奏(第6変奏?)は良かったです。アンコールはサン=サーンスの「白鳥」でした。満員の聴衆が静まりかえる中、宮田大さんがしっとりと聴かせてくれました。アンコールに有名な曲を持ってくるか、超絶技巧の曲やふだんあまり耳にすることのない曲を持ってくるか、なかなか難しいところですけれど。
 

圧巻はやはり③の交響曲でした。 

第一楽章冒頭のクラリネットソロ良し。それを支える弦の憂いを帯びた、しかし、ずっしりとした厚みのある音色が美しい。ホールもよく響いています。それ以降も素晴らしかったです。第一楽章終盤だったでしょうか?急激なテンポのスローダウンには「おぉーっ」と思いました。
 

もちろん、ホールを揺るがす金管群の咆吼も大迫力で素晴らしかったのですが、私がより印象に残ったのはトップ奏者のソロが素晴らしかった木管群でした。木管同士の音の受け渡しもビューティフル。よく知っている曲でもあり、あまり驚きなどはないかなと予想していたら、テンポの揺れなどが実に新鮮で面白く、全体に「あぁ、良いなあ・・・」と感じる箇所が多かったです。2週間経って細かな記憶はあいまいなのですが(汗)。所有しているCDとの比較では、テンポはアバド/シカゴ響とコバケン/チェコ・フィルの中間ぐらいの感じだったでしょうか。あくまでも印象です。

演奏は楽章間の休みが殆どありませんでした。インバル氏は腕を高く上げたり大きく広げたりで、結構細かく音を要求したり指示したりされていた様です。かなり熱い指揮っぷりにはビックリ。華麗とも無骨(朝比奈さんのような)とも違ったスタイルですね。第2楽章だったか、身体を大きく動かしたりで踊っているような感じがしたのも面白かったです。演奏後、ブラボーの声と満員の聴衆の大拍手もなかなか凄い迫力でした。また、団員の方のインバル氏を讃える足踏みも良かったです。

アンコールはブラームスの「ハンガリー舞曲」から第1番で、これにも場内は大盛り上がりでした。好きな曲で良かったのですが、なぜブラームスだったのでしょうね。例えば、締めくくりもチャイコフスキーで「くるみ割り人形」の「ロシアの踊り(トレパック)」とかでも良かったなあとも思いました。とは言え、S席:5500円という料金も含めて、素晴らしく大満足のコンサートでした。

◎参考ブログ:

    クォーツさんの”おもひでぺたぺた♪”

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※写真は2月に撮影したもの。私はこの新しい建物も好みです。


靭公園(バラ園) 2013

2013-05-28 22:03:51 | インポート

バラ続きで、これもよく行く靭公園のバラ園です。
靭公園は大阪市西区のオアシスとも言え、その一画にバラ園があります。規模は中之島バラ園と比べると小さいですが、小さなお子さんを連れた家族連れなどで結構人気があります。

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中之島公園のバラと種類的に大差はないと思うものの、やはり雰囲気などは異なっています。今週は雨の日が多いみたいですし、大阪のバラもほぼ終わりでしょうか。今年も色んなバラを見ることができて良かったです。


愛知県立旧愛知第二中学校講堂

2013-05-22 22:21:04 | 近代建築

遅めの昼食を終えたのが14時前です。
天気もいいですし、東岡崎の中をもう少し回ろうか、豊橋に早めに移動しようか等ちょっと迷いましたが、shortwoodさんのブログ”かどの煙草屋までの旅”にアップされていた旧日清紡績針崎工場竜城学園講堂(愛知県立旧愛知第二中学校講堂)まで自転車を駆って往復することにしました。場所はJR岡崎駅の近くで、結構な距離があります。

どこにあるのかちょっと探したりして自転車で片道30分近くかかったでしょうか、閑静な新しい住宅街のはずれに明治建築がありました。ブログやHPの写真は見ていましたが、その古色蒼然とした佇まいにビックリです。

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同講堂が建造されたのは1897(明治30)年。建築面積347平方メートル、木造平屋建ての寄せ棟造りで瓦ぶきになっている。旧制愛知二中(現、岡崎高校)の講堂として建てられたが、同校が戸崎町から明大寺町に移転することになり、日清紡が1925(大正14)年に講堂を買い取り針崎工場に移築。以来、同工場の社員教育を行う竜城学園の体育館や式典などに利用されていたという。2008年同社が針崎工場跡地を宅地分譲することとなり、現在は岡崎市が所有管理している。

 外壁はドイツ下見板張り。18世紀にアメリカで流行したジョージアン様式を基本にしながら、19世紀に同国で流行、下見板の地に縦材・横材が棒のように浮かび上がるスティックスタイルとなっている。明治政府が北海道開発のためにアメリカから招いた技術顧問団が取り入れた「下見板コロニアル」と呼ばれる。玄関の車寄せは菱組天井が施されており、南洋植民地での強い日差しを遮るベランダコロニアル様式も見てとれる。

 さまざまな西洋建築の特徴が共存するだけでなく、天井が格(ごう)天井で、独立柱との間の柱頭飾りには日本の伝統的な社寺建築の組物に見られる「大斗」の意匠が混在している。

(岡崎経済新聞記事より)

新しい街並みと明治建築の取り合わせに不思議な気持ちを抱きながらも、周囲をじっくりと歩いて写真を撮りました。ときどき通りかかる車もこの建物には気をひかれるのか、前を通るときはみんなスピードを落とすようです。

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やはり正面玄関・車寄せが見ごたえあり。

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下の写真で真ん中の窓は後から開けられたのでしょうか。
顔のようにも見えるのが面白いです。

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背面に飛び出ているのは奉安殿(奉安所)のようです。

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外壁の傷みなどが気になりますが、登録文化財になる(なった)ようですし、これからも大事に保存して頂きたいものです。

自転車を返すために東岡崎まで長躯戻らねばなりません(汗)。
その途中に少し立ち寄った「服部工業記念館」です。遠目にしか見えませんでしたが、こちらは美しく維持されているようでした。

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中之島バラ園 2013

2013-05-19 23:40:31 | インポート

2013年の中之島バラ園です。
良い天気となったこの日、バラ園は多くの人で賑わっていました。まあ毎年同じような写真ですが、季節ものということで今年もアップしました。

2年前とはかなり異なったアングルのものが多いですね。2年前はローアングルを意識したのかもしれません。

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写真に撮ったものは、昔からあるオーソドックスなものよりも比較的新しい品種(?)のものが多いみたいですね。
 


岡崎市郷土館(旧額田郡公会堂・額田郡物産陳列所)

2013-05-17 23:27:29 | 近代建築

1913(大正2)年に建てられた「岡崎市郷土館(旧額田郡公会堂・額田郡物産陳列所)」です。設計は吉田栄蔵。2棟が国指定の重要文化財であり、「我が国における最初期の郡立の公会堂・物産陳列所建築で、両者が一組で現存する数少ない例として貴重。また、地方における西洋建築の様式的・技術的修得過程の達成度を示す建築遺構としても意義が認められる」とのこと。旧公会堂が郷土館の本館、旧物産陳列所が収蔵庫棟に使用されていました。

※訪れたときには、郷土館としては閉館との張り紙がありました。
  今後、耐震補強工事などの老朽化対策が施されるようです。
  同時に、美しく蘇るといいですね。
 
 
 

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背面の外壁はかなり傷んでおり心配です。

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個人的には背後にある旧物産陳列所の方が印象に残りました。
ハーフチンバースタイルで、こちらの方が塗装手直ししてからの年数が浅いのでしょうか。ブルー系の色合いが新緑に映えて美しいです。

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色合い的には旧グッゲンハイム邸と似ていますね。
旧グッゲンハイム邸の方がここと似ているといった方が正しいのでしょうけれど。
爽やかなイメージです。

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四つ葉のクローバー型の窓も可愛らしいですね。

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さすがは重要文化財で、外観だけでも見どころが一杯でした。
ここまでで大物はクリアしましたが、探訪はまだ続きます。