日曜日は終日雨の中、近畿文化会の臨地講座「奈良の近代建築 学校編」に参加してきました(講師は川島智生先生)。見学したのは下記の4ケ所です。
①奈良女子大学 :奉安殿、記念館(旧本館)、佐保会館
②天理大学 :若江の家(創設者記念館)、一号館、図書館
③奈良県立桜井高校:旧講堂、藤桜会館(旧同窓会館)
④奈良県立畝傍高校:校舎(屋上や奉安庫跡などを含む)
奈良女子大学記念館はハーフティンバーの外観・色使いが女子大らしいロマンチックな建物で、近代建築Myベスト10に入れようかというほどの大のお気に入りなのですが、今回は②の天理大学が初めての見学ということもあって、とても印象に残りました。
まずは、若江の家(創設者記念館)です。大正13年に大阪で建てられたものを昭和30年に天理大学構内に移築されたそうです。今回の講座に参加を申し込んでからネットなどでも少し調べてみて期待していたのですが、実物はそれを遙かに上回る素晴らしいものでした。
外観的には上記写真の裏側の面が、壁面の変化も大きくてよりピクチャレスクだったようです。
花をモチーフとしたステンドグラスが美しく、また、照明も含めて天井も見事です。
邸内に多数あった暖炉は全てデザインが異なり、これまた素晴らしかったです。
和室も手抜かりなし!
設計は「あめりか屋大阪支店」で、規模が大きく、外観・内部共に実に見事!また移築に際して、そしてその後も丁寧に補修、維持・管理されてきたのでしょう、とても大正13年の建物とは思えない美しさでした。
ここでの写真は1F中心ですが、2Fにも素晴らしいステンドグラスがありました。以下はその2に続く予定です。
天理は宗教都市で、入って行きづらいのですが、こんなすてきな建物があるのですね。
古い町で見かける天理教会の建物のイメージともまた違って、意外に思いました。
思い込みはいけないなと思います。
天理大学というか天理の町全体が凄かったです。
天理大学にはぜひ機会を見つけて訪れて見てください。
私もこのように凄いとは想像していませんでしたので。
但し、若江の家は公開日が25・26日とかに限られているようなので、事前チェックが不可欠です。