ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

旧延壽堂製薬(高取町)

2013-09-26 23:21:35 | 近代建築

先日、奈良県の高取町清水谷に「旧延壽堂製薬」を見に行ってきました。この建物は、にょさんがブログで採り上げられ(大拍手!)、MANAZOUさんも探訪されたもので、近いうちに是非行かねばと考えていたものです。

私は車利用ではなく、近鉄・壷阪山駅から歩いて現地をめざしました。PCで検索してプリントアウトした地図を持っていたのですが、道の左手奧にあった建物に気付かずに通り過ぎ(汗)、更に進んで山に入っていくような道に至ってこれはおかしいと思い、ちょうどおられた草刈りをされていた男性に聞いて後戻り。

そして目に飛び込んできたのが1枚目の写真の景色でした。 

P1080069_r

既にぷにょさん、MANAZOUさんのブログで写真は見ていましたが、現実に目にするとその佇まいに一瞬呆然となりました。これは・・・凄い・・・。大感動です。

P1080088_r

P1080082_r

P1080154_r

P1080074_r

大正5~10年頃の建築で、塔屋部分はドイツ製の電動エレベーターのシャフトだそうです。いやはや驚愕です。

P1080163_r

P1080076_r

P1080077_r

下見板張りの外壁、木製の上げ下げ窓、玄関庇を支える幾何学的デザインのアイアンワークも素晴らしいです。

P1080171_r

同じ敷地内にある母屋と細い通りを挟んで高台にある建物が渡り廊下で結ばれており、この眺めも風情があります。

P1080090_r

P1080137_r

P1080096_r 

近くの石段を登って少し上の方から眺めてみました。

P1080170_r

良い眺めです。

P1080103_r

石段は高生神社まで続いているようで、更にもう少し上の方まで登ってみました。

P1080126_r

P1080100_r

P1080125_r

絶景です。

P1080113_r

近くには彼岸花がたくさん咲いており、建物と花の写真を撮ってみました。

P1080167_r


結局、このあたりだけで1時間近くウロウロしたでしょうか。


壷阪山駅に戻る途中、昼食で入ったお店で「どのあたりを歩かれましたか」と
訪ねられ、「延壽堂製薬」と言ってもピンとこられず、2人の方にデジカメの写真を見せても「えー、こんな建物が清水谷にあったの?凄い!」とかで、地元の方でもあまりご存じないようでした。

「延壽堂さん」って「◎◎さん」ところかなあ。みんな名前で呼ぶことの方が多いから・・・と、知人の方に電話で確認されたりして、一応それが正しかったようです。

それにしても旧延壽堂製薬さんはロケーションも含めて凄い建物でした。
参考にさせて頂いたぷにょさん、MANAZOUさん、ありがとうございました。

壷阪山駅~旧延壽堂製薬の間にも幾つか気になる建物がありました。

これは次回にアップ予定です。<o:p></o:p>


国立代々木競技場 第一体育館、第二体育館

2013-09-23 00:38:17 | 近代建築

先日アップした「東京カテドラル聖マリア大聖堂」に引き続いて、丹下健三の最高傑作とも言われる「国立代々木競技場 第一体育館、第二体育館」(1964年)です。

ここを訪れたのは20数年ぶりです。その時には写真を撮らなかったため記憶が定かでなく、今回じっくりと眺めてその大きさと造形の迫力、美しさに驚嘆しました。ただ、この日もセミナー終了後に移動したため、やや光に恵まれなかったのが残念でした。

<第一体育館>

P1070363_r_2

P1070424_r

P1070421_r

P1070370_r

P1070372_r

P1070379_r

P1070399_r_2

P1070400_r

P1070404_r

P1070409_r

P1070411_r


P1070412_r


P1070415_r

<第二体育館>

P1070385_r

P1070390_r

P1070406_r

サスペンション構造による吊り屋根が作り出す大空間と優美な曲面、いやはや凄いです。

最後はGoogleから取った空撮写真です。この形もビックリしますね。

Photo


鳳明館 森川別館(その2)

2013-09-17 22:51:52 | 近代建築

鳳明館・森川別館の朝です。

柔らかな光に包まれて。

P1070251_r

夜とはまた違った表情を楽しむことができます。

P1070270_r

P1070271_r

この天井はトイレなのです。

P1070261_r

P1070254_r

トイレもタイル尽くしです。

P1070257_r

P1070263_r

P1070316_r

P1070274_r

昨夜見た梅と鶯が朝にはこんなシルエットに。

P1070267_r

まさに和の美しさと言えるでしょうか。

P1070268_r

そろそろ宿を後にしましょう。
玄関を眺めてから外へ出ていく形にします。

P1070299_r

P1070303_r


P1070304_r


P1070279_r

P1070293_r

美しい玄関土間と沓脱板?です。

P1070294_r

前庭の美しさもぬかりなし。

P1070288_r

P1070287_r

P1070320_r

台町別館と似てはいますが、細かく見るとまた別の魅力・味わいがありました。
鳳明館、素晴らしい宿です。


鳳明館 森川別館

2013-09-16 22:24:44 | 近代建築

今回の東京出張の際、宿泊先に選んだのは「鳳明館 森川別館」でした。
以前、台町別館に宿泊して感激し、機会があれば本館または森川別館に泊まろうと考えていたものです。台町別館の記事はこちらなど(その1その2その3)。

◎参考ブログ
   森川別館
     ぷにょさんの”まちかど逍遥
   台町別館
     ぷにょさんの”まちかど逍遥
     びんみんさんの”日常旅行日記

この日も森川別館に到着したのは夜でしたが、玄関まわりなどの全体的な雰囲気は台町別館とよく似ているようです。

P1070124_r

玄関の柱は凄いインパクトありです。
靴箱に張られた紙を見ると、この日の宿泊は6組で、内3組は外人の方のようでした。リーズナブルな料金で日本を強く感じることができるので人気があるのでしょうね。

P1070159_r

素晴らしい佇まいですね。

P1070166_r

私の部屋は1階の「文福」でした。

P1070318_r

部屋は台町別館で泊まった「すみれの間」と似ていました。
ひし形を重ね合わせたような窓が味わいありですね。

P1070127_r

P1070132_r

ガラス戸と障子の組み合わせもいい感じです。まさに和風。

P1070145_r

立派な天井

P1070140_r

夕食は外ですませていたので、早速お風呂をいただくことにしました。

P1070244_r_2

木彫りのイカやカニがお出迎え。見事です。

P1070179_r

P1070184_r

この日、男性はローマ風呂の方でした。
壁も床も浴槽もタイル、タイル、タイル!

P1070233_r

館内は様々な意匠のオンパレードで、見ごたえあり。

P1070213_r

梅に鶯。
梅の花にはわずかに紅い色が施されているようです。

P1070201_r2

P1070204_r

素晴らしい!

P1070220_r

共用の洗面にも多くのモザイクタイル(豆タイル)や石が使われています。

P1070171_r

P1070174_r

P1070222_r

P1070224_r

木彫りの装飾は写真を撮りだすときりがなさそうでした。
この夜はここまでにします。


東京カテドラル聖マリア大聖堂

2013-09-14 21:56:11 | 近代建築

久々に1泊を伴う東京出張(セミナー参加)があり、1日目の夕方・セミナー終了後に「東京カテドラル聖マリア大聖堂」を見に行きました。元々、近代建築ファンだったのですが、最近、村野藤吾作品などを見る機会が多く、また、ここ1年ほどモダニズム建築の講座を受講したこともあって、対象範囲をモダニズム建築にまで広げつつあります。 そして今回、「美の巨人たち」で「丹下健三の東京カテドラル聖マリア大聖堂」の特集番組を見たこともあって、訪れることにしたものです。ここのことは知っていましたが、訪れるのは今回が初めてです。

セミナー会場の六本木から地下鉄乗り継ぎで江戸川橋まで移動し、重い荷物をコインロッカーに預けて東京カテドラル聖マリア大聖堂に着いたのは17時過ぎでした。

おぉーっ!これですか。

P1070061_r

東京は京都・大阪に比べて、感覚では30分くらい日の暮れるのが早い気がします。天候のせいもあって日射しが殆どないのが残念でしたが、それはそれで黄昏時の眺めも風情があります。

P1070026_r

P1070027_r

P1070028_r

P1070073_r

P1070029_r

P1070031_r

素晴らしい眺めです。
シェル構造による直線と曲線がおりなす構造美のなんとまあ見事なこと!
さすがは丹下健三です。

気持ちはCasa BRUTUSの表紙写真(一番下参照)でしたが、やはり商業写真のような美しい写真を撮ることはできませんね。ですが、このアングルの写真を撮ることができて満足です。

鐘塔との取り合わせも絶妙。

P1070030_r

P1070033_r

同じような写真が多くてすみません。でも、自分ではアングルや色合いが少しずつ異なっていることに意味があるのです(汗)。

P1070041_r

P1070043_r

P1070051_r

P1070048_r

聖堂内部を見学する場合は正面扉↓の左右の入口から入るようですが、17時までだったので、残念ながら見学はならず。仕事後だったので、これは致し方なしです。

P1070053_r
 

P1070081_r

P1070087_r

P1070085_r

P1070105_r

P1070069_r

P1070089_r

Casabrutus

東京カテドラル聖マリア大聖堂は想像以上に素晴らしい、美しい建築でした。まさに建築家が設計した建物だと思います。もう少し日の高い時間に内部見学も含めて再訪したいものです。
これまで、丹下健三建築をそれと意識して見たのは、東京都庁くらいかもしれません。今回の出張では、2日目の帰阪前にもうひとつの代表作を見にいくことにしました。