ひろの東本西走!?

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週刊中国悠遊紀行・武陵源と洞庭湖(小学館)

2005-03-26 21:37:59 | 旅行記
buryougen-1週刊中国悠遊紀行・武陵源と洞庭湖(小学館)

この号も凄いです。
とりわけ武陵源の写真の美しさにはため息しか出ません。




(本誌より抜粋)
 山は「黄山を見ずして山を語るなかれ」とされる黄山、
 水は「天下に甲たる」桂林、中国を象徴するその山水美を
 合わせ持つ武陵源。
 悠久の時に刻まれた奇峰群が織りなす風景は、
 訪れる者を仙境へと誘う、
 まさに「天下に冠たる」山水の世界。

奇峰・怪石・幽谷・清水・鍾乳洞の「五絶」(5つの絶景)。
黄山や九さい溝も凄かったですが、それをも凌ぐ絶景です。

な、なんと、この地が発見されたのはわずか26年前の1979年。さすがに中国は奥が深い。
そして、その13年後の1992年には世界遺産に登録されたとのこと。

このシリーズ、とくに自然の姿はいくら言葉を連ねてもその素晴らしさ・美しさの1%も伝えることができません。
とにかくまずは書店で手にとって写真を見てください。
すぐにでも飛んで行きたくなること間違いなし!




琵琶湖バレイでスキー

2005-03-23 11:11:00 | スポーツ
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琵琶湖バレイでスキー

先日の3連休の初日に琵琶湖バレイで家族スキーを楽しみました。
ここは強風で有名なので寒さを恐れていましたが、当日は殆ど風もなく、スカッとした青空が広がる絶好のスキー日和となりまた。眼下には琵琶湖もよく見えましたね。

実は私も妻もスキーは15年~20年振り、2人の子供は全く初めてでした。
そんな4人がゴンドラで山頂まで運ばれてしまったからさあ大変!親がそれぞれ子供をフォローしてゲレンデを下ることにしたのですが、最初は自分のことで精一杯。
子供には、「止まるときはハの字で!」 「エッジを立てて!」 「転んで起きるときにはスキーを谷に直角に!」 「ヒザでスキーを押さえる感じ!」 「あかん!そのまま起きたらまた滑り出してしまうぞ!」などと叫びっぱなしでした。ですが、何の知識もない子供達に分かるはずもなく、彼らは斜面の途中でパニックになったり、「おもしろくない!もう、いや!」と泣き叫んだりと大変でした。
最初のゲレンデを下るのに40分近くかかったのでは?
一時はソリ遊びに切り換えることも考えたのですが・・・。

ところが、2回目以降も強引に下らせたら、少しコツをつかんだことと恐怖感もなくなってきたのか、徐々に転ぶ回数が減ってきて夕方には最初よりもずいぶん短時間で下ることができました。
で、結局帰りに聞いてみると、「面白かった。またスキーしたい」!とのことでした。
良かった、良かった。
でも、お父さんとお母さんは汗だくでしたとさ。



看守眼(横山秀夫)

2005-03-18 23:30:00 | 17:や行の作家
kansyugan-1看守眼(新潮社)
★★★☆:70点

最近読んだ横山作品では「真相」「影踏み」よりは上で、まずは合格点といった評価です。
過去の名作群に比べると全然物足りないですが、全打席長打はあり得ないでしょうし、単打でも良しとしましょう。

全6編の中では「静かな家」がベスト。「看守眼」「午前五時の侵入者」が合格レベル。
新聞社内部が題材の「静かな家」。電子編集の描写も興味深く、また、あの「クライマーズ・ハイ」と似た味わいもあって面白かったです。
短編(中編?)なので軽めなのは仕方ないですが、殺人事件の謎解き部分はうまい!と思いました。殺人事件のアリバイ作りに利用されたことに気づくあたりの描写はgood!伏線もきちんと張ってあり、この点も申し分なし。

「看守眼」は、近藤からの「一夜を供にした仲だからな」という照れながらの電話と間際になって送られてきた回想手記が印象的。
「午前五時の侵入者」は、間接部門であっても警察内部が舞台になったときの横山作品は面白いことを再認識しました。

参考ブログ
diary私の思うこと
tetuyaのホームページ




大川わたり(山本一力)

2005-03-14 23:08:00 | 17:や行の作家
ookawawatari-1大川わたり(詳伝社)
★★★★(☆):85点

良かったです。
またまた山本ワールドに浸ってしまいました。
が・・・、感銘度は少し前に読んだ「蒼龍」の方がわずかに上でしたか。「蒼龍」に★★★★☆(90点)をつけたので、マイナス5点としました。但し、素晴らしい作品であり高く評価していることに間違いはありません。

ラスト近くには映画の「スティング」ばりの大ドンデン返しがあり、見事にひっかかってしまいました。その分、爽快感があった反面、ちょっと深み・味わい・しみじみ感に欠けていたような気がしました。惜しい!
また、あえて気になった点をもう一つだけ挙げると、弐吉・新三郎(・与ノ助)などの悪党(敵役)が善人に比べて弱すぎる気がしたことでしょうか。もっと強くふてぶてしい悪党であれば、より面白くなったはずです。

最後は大団円で終わるであろうことは予想していました。しかし、それを予想した上で最後まで一気に読まされてしまう、読ませる作者の筆者は凄いと思います。
「あかね空」「蒼龍」プラス本作品で”お気に入り作家の殿堂”入りも考えたのですが、まだ著作がかなりあるようですし、もう1~2作待ってみたいと思います。



阿修羅のごとく(映画)

2005-03-12 10:13:00 | 映画
asyura-1★★★(☆):65点くらい

うーん、まずまずですか。お気に入りシーンは色々とあったのですが・・・。

大竹しのぶ・黒木瞳・深津絵里・深田恭子、そして八千草薫・桃井かおり・木村佳乃。
女優さんを見る映画だったかなという気がします。
かつてのお気に入り女優・大竹しのぶは、さすがに老けたなあ、若い頃に比べるとすっかり顔がやせてしまったなあ とか 深田恭子はやっぱり若くてぽちゃぽちゃしているなあ てなことばかり考えてました。

黒木瞳、姉妹の連絡係&相談役といった狂言回し的な感じで出演シーンも多く、良かったと思います。TV「白い巨塔」では、財前五郎の知性的かつ妖艶な愛人役を演じましたが、こういうおとなし目の役もうまいですね。
一番良かったのは深津絵里かな? まじめで不器用な感じがよく出ていました。
母が亡くなった後、形見の(?)着物を着た深津絵里。その後ろ姿を見た父に「お母さんにそっくりだな・・・」と言われたときの照れながらも嬉しそうな顔、good!
深田恭子はもっと良さを引き出せるのでは?と思いました。

木村佳乃、けだるくゆったりとした雰囲気が面白かったです。あの余裕たっぷりの会釈には神経が逆なでされますね。一番印象的だったかも。
八千草薫さん、素晴らしかったです。夫の愛人宅近くの公園で寂しげに佇む姿、次女に見せた精一杯の笑顔、最高の演技でした。

中村獅童のキャラは原作通り(?)なのでしょうか。ユニークだったのですが、映画用だとしたら、ちょっとなあ・・・です。
あと、昭和54年頃の都会には、あのような家や家族の風景は殆ど失われていたんじゃないかなあと思ったのですが、どうでしょう?地域にもよりますか。

向田邦子の原作は読んでいないのですが、同じ4人姉妹ものでは谷崎潤一郎の「細雪」がありますね。
映画は、市川昆監督作品では、岸恵子・佐久間良子・吉永小百合・古手川祐子の4人。
両作品を比較すると私は「細雪」派です。
時代背景・土地柄・家柄の違いもあるし、この比較にとくに意味はないのですが・・・。
「細雪」は原作も映画も素晴らしかったと思います。

参考ブログ:
 parapluさん
 ゆりあさん
 あっきーさん