ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

コーヒーサロン外国船(十三東)

2011-06-26 21:09:48 | まち歩き

京阪神では日射しがきつくて今年一番かと思う猛暑となった土曜日、十三にある喫茶店「外國船(外国船)」に行ってきました。ここは、よく参考にさせてもらっている”純喫茶ファンクラブ”で紹介されており、早めに行ってみなければ!と考えていました。

阪急・十三駅の改札口から東側に出て徒歩1~2分の商店街の中にありました。もっと分かりにくいところにあるのかと予想していましたが、メインの通りに面していてちょっと意外でした。ただ、このお店もそうなのですが、まわりのお店の看板がみんなカラフルで(派手で?)、案外見落とすことがあるかもです(笑)。

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階段からして風情あり。

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おー、凄い!
店内は船と古い洋館を合わせたような感じです。
方杖が印象的な柱、壁際の赤いソファもいいですね。

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そして、純喫茶ファンクラブの写真でも大いに気をひかれた天井照明が美しいです。

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赤と白の市松模様の傘がかわいらしくて素晴らしいですね。
後でお店の方に聞くと、イチゴ型のデザインだそうです。
お店は約30年やっておられるとのことでしたが、半数くらいは地元の常連さんが来られているようでした。

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看板の文字も味わいがあります。
この日、私はオムライスセット(オムライス、サラダ、みそ汁)とアイスコーヒーを頂きました。とても美味しかったです。が、お腹もすいていて、写真は撮り忘れ(汗)。

この商店街は人通りが絶えず、お客さんも多そうでしたが、内装もこのままでずっと現役のお店で頑張ってほしいものです。


変わりゆく諏訪森&「らるご」再訪

2011-06-20 23:20:00 | まち歩き

昨日は午前中、長居公園でランニングクラブの例会に参加。当日は陸上のインターハイ近畿大会が開催されており、強豪校の選手が周回道路でジョグやアップなどの練習をしていました。軽~く走ってもよく足が上がって我々より遙かに速く(当たり前ですね)、その若さと躍動感が素晴らしかったです。それに刺激されて(?)5周約14kmの内、2周だけはちょこっと頑張って走りました。しかし、身体が重くてイメージ通りには走れず(汗)、減量せねばです。

午後は、母から伸びた芝生を刈ってほしいと頼まれていたため、実家がある堺(浜寺諏訪森町)に移動。アンド、友人から「(実家の近くの)松林が切られてあたりの景色が大きく様変わりしている」と聞いたので、その確認もすることにしました。

これがうちの実家から徒歩30秒の松林跡です。現在、宅地造成中のようで、松林の中の道が行き止まりになっていました。そして松は全て伐採され、残っている木は楠(?)などでした。

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かつては夕方や夜にはちょっと怖いくらい松がうっそうと茂っていたので、ガラッと景色が変わって「あらまーっ」です。地元の方以外はこの写真を見ても何のこっちゃ?でしょうけれど(汗)。

母と近所を歩いていたら、数十年ぶりにお会いした幼稚園の先生から「○○○君」と呼ばれて、これにもビックリ!最近は園児が減って幼稚園も大変とのことでした。新たにできるらしい宅地に若い家族が来られたらいいですね。

実は松林情報を教えて下さったのは、お屋敷再生複合施設「遊」でカフェ「らるご」をやっておられるYさん(旧姓Fさん)で、松林視察!の後は「らるご」さんで母とお茶しました。「遊」と「らるご」の写真はこれまでにも何度かブログにアップしています。
2006年4月2006年9月2009年9月

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Yさんは私と同窓で、Yさんのお姉さんと私の姉もクラスメートでした。
今回は突然の訪問でしたが、歓迎して頂きました。
昨日は鳴門オレンジが入荷しなかったとのことで、楽しみにしていたオレンジジュースは惜しくも飲めなかったものの、黒豆が入った美味しい和風アイス(正式名称は失念。ごめんね)を頂き、私はアイスコーヒーもご馳走になりました。どうもありがとうございました。

店内では月1回開催されている篆刻教室の最中で、お店の雰囲気ともマッチして良さ気でした(その写真はこちらを参照ください。力作ぞろいです)。お店の前にあるウッドデッキのミニ・テーブル席も気持ちよさそうですね。お仕事があるため、この日も店主のYさんとは簡単な立ち話程度しかできませんでしたが、行って良かったです。

Yさんからは古くから商店街にあった時計店の閉店情報なども教えてもらいました。若者や子どもが減ってきている諏訪森の町は今後どのように変わっていくでしょうね。「遊」や「らるご」はそのような町で、人と人のつながりの場所を提供していくといった役割を果たしていくのだと思います。頑張れー!

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「遊」の斜め向いのお宅はちょっとスパニッシュ風で、ここも何度か写真に収めています。サッシ回りや丸窓、天井裏の通気孔などが味わいありです。

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母と「らるご」さん以外のお店を見たりした後、ようやく4時半頃から電動芝刈り機を使って芝刈りの義務を果たしました。 


阪堺電車ふたたび

2011-06-14 23:55:00 | まち歩き

昨日「路面電車まつり」のことを書いたこともあり、もう少し阪堺電車の写真をアップしてみました。

この日は昼前に急きょ「路面電車まつり」に行くことを決め、恵美須町駅から乗ったのは607号車でした。また、恵美須町駅の端には二階建ての木造の建物があり、思わずパチリ。この後、偶然に再会したM君によると(旧)信号所の建物だそうです。

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あびこ道駅車庫近くの風景です。左手が「路線電車まつり」の会場である車庫、右手が本線です。坂になっているのは大和川を越えるためで、川の向こう側は堺市です。幼い頃、堺方面から阪堺電車に乗って大和川を越え、右手下の車庫に電車が並んでいるのを見るのが大好きでした。

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以下、この2年間くらいにデジカメで撮ったことがある写真を原則として車両番号順に並べてみました。探せばもう少しあるかもしれません。

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地元密着型でゴトゴト走る阪堺電車は、スローライフ的というか、非冷房の古い車両では車内を風が吹き抜けることもある自然派指向の電車ともいえます。スピードが遅いので素人でも写真を撮りやすいのが魅力の一つかもしれません。また、色んな車両が様々に塗装されて、それを見比べる楽しみがあるともいえます。


路面電車まつり(阪堺電車)

2011-06-14 22:24:00 | まち歩き

6月12日、阪堺電車(阪堺電気軌道)の「あびこ道」駅車庫で開催された「路面電車まつり」に行ってきました。

現在も実家が堺にある私。小さい頃は浜寺公園のプールに泳ぎに行ったり、帝塚山の親戚の家に遊びに行ったするのに阪堺電車に乗りましたし、高校時代は通学で3年間お世話になりました。また、今でも実家からお墓参りや住吉大社への初詣に行く際には家族全員で乗っていますし、すごい親しみと愛着を感じています。何度かこのブログでも阪堺電車のことを書いていますね。

常に廃線の噂が絶えなかったのですが、存続が正式に決まったそうです。また、今年12月には開業100周年を迎えるとのことで嬉しい限りです。

この日の目玉は昭和40年代の内装を特別に再現した車両「モ161形」でした。今回、内部を見学できたのは限られた方だけです。私がよく乗っていた頃の雰囲気が濃厚で、外観も全体的にシックで落ち着いた感じが素晴らしいですね。

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同じくモ161形(161~168、170、172の全10台)の3台が並んでいました。塗装の違いでかなり雰囲気が変わります。

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モ501形505号車(手前)とモ601形605号車(奥)です。モ501形(501~505)は幼少時に新型車両として登場した車両で、少し丸みを帯びたフォルム、車体の塗装・カラーリングなども従来のものと比べてスマートで格好いいと感じ、当時はこの車両が近づいてくると「新車や!」と心ときめいたことを覚えています。今はモ161形・モ501形のどちらも独特の味わいがあって素晴らしいと思います。

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比較的最近のモ701形・モ601形はスタイリッシュで洗練されていると思いますが、やはり個人的には思い出も多いレトロな方に惹かれますね。

以下、この日撮った写真を並べてみます。

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転車台(? トラバーサー?)も味わいあり。

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この日は地元や近隣の親子連れの方だけでなく、鉄道ファン(撮り鉄、乗り鉄、録り鉄、模型愛好家や乗車券のコレクターなど様々な方がおられるようで)が多数つめかけていました。

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今でも時々思い出したように阪堺電車の写真を撮ったりしますが、車庫にこれだけ集まっていると嬉しくなりますね。本来は走っているところを撮るべきでしょうが、普段は通勤経路と全く関係なく撮影の機会もないので、致し方なし。で、古い車両を中心にパチリパチリ。

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最近はかつての塗装の復元版も多いようで、雲形塗装車は「オムロン(旧立石電機)」という名前と共に強烈な印象が残っています。阪堺電車(当時は南海電鉄大阪軌道線)で初めての全面広告電車で(ただしスポンサー名は控えめ&奥ゆかしく)、シンプルで美しいデザインは斬新であり、かつ洗練されてもいました。今は4色?が揃っているようです。

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1時間ほど写真を撮り、そろそろ引き上げようかなと思ったら、少し離れたところから声をかけられました。で、そちらを見ると・・・何と中学時代の同級生(M君)でした。学年全体での同窓会以降、何度か顔は合わせているのですが、まさかここで会うとは!ちょっと雨がパラついてきたこともあり、M君と近くの喫茶店で鉄道の話、駅舎をはじめとるする建築の話、堺の町の話などで盛り上がりました。

※以下、阪堺電車ネタがもう少し続く予定です。

 


住友活機園 特別公開

2011-06-09 23:43:56 | まち歩き

先日、滋賀県大津市にある重要文化財・住友活機園の特別公開に行ってきました。住友活機園についてはこちらのサイトをご覧ください。
http://www.sumitomokakkien.com/

そちらの案内文から少し抜粋転記すると、活機園は住友2代総理事伊庭貞剛翁(幽翁)の別墅(べっしょ)として明治37年(1904年)に建築されたものです。

建物は和館と洋館からなり、平成14年(2002年)に「明治後期の大邸宅の姿を完全に伝える稀有な例」として重要文化財に指定されました。指定範囲は建物および庭園です。設計は、洋館が住友の建築技師・野口孫市(大阪府立図書館ほか)、和館が近代数寄屋の第一人者・八木甚兵衛です。

まずは坂の上にある門に至るまでの石の階段が素晴らしいです。
この日は見学にはあいにくの雨でしたが、石の迫力と新緑の美しさを感じることができました。

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そして、門をくぐってからも道をふさぐように広がっている紅葉の枝ぶりにビックリ!新緑も美しいですが、秋の紅葉シーズンにはさぞかし見事な景色でしょうね。

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敷地が元の5分の1(11,000坪→2,200坪)になってしまったとはいえ、凄いアプローチ兼お庭です。ここだけでも見る価値あり。

斜面に生えている苔の美しさも特筆ものです。洋館の屋根などが木陰からチラチラ見えるものの、なかなか全景は姿を現しません。しかし、それもまた風情あり。

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やがて玄関が見えてきて、遂に芝生の奥に洋館が姿を現しました。

大屋根やスレートのうろこ壁を模したような木の外壁が味わいあり。洋館だけでもかなりの規模ですが、敷地の広さもあってか威圧感などはなく、景色にとけ込んでいます。晴れた日に芝生の奥に青空をバックにして建つ姿はさぞかし素晴らしいことと思います。新緑は美しかったのですが、やはり雨がうらめしい。。。

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2階のテラスなど内部も素晴らしそうです。

内部の見学は、玄関からまずは右手の洋館部分へ。但し、内部の写真撮影は不可でしたので、ホームページの写真などを見ながら想像をたくましくしてお読みください(笑)。

一番最初に目をひかれたのは白木の階段でした。洋館では玄関ホールから階段まわりが見どころの1つであることが多いのですが、大きな邸宅で白木のままの階段は初めて見ました。良い木を使ってきっちりと丁寧に作られていることが分かります。また、よく見るとかなり細かい装飾も施されていて見事です。施主のただ一つの要望だったという「清楚に」をこの階段だけでも実現しています。

食堂(来賓室)の暖炉上部には花模様でしょうか、漆喰の見事な装飾があり、アール・ヌーヴォーという点ではこれが一番それらしく感じました。ここには内線電話のBOXが残っていたり、ドアを開けずに(来客との談笑の邪魔をしないように)食事が運べるように別途に小窓があったりも面白かったです。天井高は3500mmで、すごいゆとりを感じます。

二階の客間は吹き寄せ格天井(組木(格縁(ごうぶち)を二重にしたもの)が立派です。ただし、洋室であり、格間(ごうま 格縁の間)に余計な装飾などはありません。寄せ木細工の床も素晴らしいです。その他、見どころいっぱいで、とても書ききれません。写真があれば素晴らしさを伝えやすいのですが。

各室にある暖炉もデザインがそれぞれ異なって味わいありですが、使われているタイルなどはいずれも淡い色合いで、これも「清楚に」との要望にマッチしています。絢爛豪華な洋館も大好きですが、それとは対極的に「清楚」な贅沢を感じさせる住友活機園は凄いです。

続いて和館へ。

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こちらも素晴らしい木がふんだんに使われていますが、派手派手しさは一切無く、「清楚」な美しさを感じます。

開け放った座敷から見えるお庭(紅葉主体)はまるで一幅の絵画でした。四季折々の景色の素晴らしさを想像すると、ため息のみです。ここで1時間くらいボーッとしたいものですね。
*写真は内部から外を撮るのであればOKとのことで、何枚か撮らせて頂きました。

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新座敷の奥にあった和室の暖炉は、御影石から削り出したそれはそれは珍しく貴重なものでした。新居浜にある初代住友総理事であった広瀬宰平の邸宅にも似たような暖炉があると伺い、ネットで調べてみたら確かにその通りでした。ただ、活機園の方がグレードが高そうです。
http://www2.dokidoki.ne.jp/tomura/hirose2.htm


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和館はもちろんですが、洋館も含めて木部は全て白木でした。見学の最後の方で白木のことについてお聞きしたら、狂いもなく、ノーメンテに近くて殆ど手がかからないとのことでした。きちんと設計し、良い材料を使い、腕の確かな人が施工したら、塗装などは不要とのことですね。

さすがは住友活機園。
約2時間の見学でしたが、清楚な美しさ・素晴らしさを堪能した一日でした。