10月の「関西洋風建築めぐり」講座は、吹田市の旧西尾家住宅とアサヒビール吹田工場でした。庄屋であった旧西尾家住宅では地元ボランティアの方が解説つきで案内してくださったのですが、当方の時間が無く、通常は1時間かかることろを30分弱という超特急での見学となりました。私は確か4回目くらいなのですが、ここはやはりたっぷりと時間をかけて回りたいところですね。旧西尾家住宅については別途改めて記事をアップします。
アサヒビール吹田工場では大正8年に竣工した麦芽貯蔵庫を見学しました。ここは通常の見学コース外ですが、先生に解説して頂いての見学です(ただし、外観のみ)。ビール工場では我が国で唯一、現役で稼働する煉瓦建造物だそうです。この麦芽貯蔵庫は外観上煉瓦造に見えるものの、内部の躯体は鉄筋コンクリート造で、外壁面のみ煉瓦造となっているとのことです。
桁壁面には装飾的なデザインが施されています。陰影が美しいですね。
モニュメント化された煉瓦壁もありました。ちょうど妻面の最上部にあたる部分でしょうか。ただし、ステンドグラスは新しいものですね。
見学コースの一番最初にあった模型です。へぇーっ、昔はこんな立派な煉瓦造の建物が建っていたのか。ビューティフル!
その後、ビールの製造過程などを丁寧な解説付きで見学させて頂きましたが、残念ながらラインは止まっており、ビールがごうごうと生産されている様子を見ることはできませんでした。食品・飲料関係の工場はさすがにきれいです。おそらく設備や配管はステンレス製と思われますし、うちの会社の工場とは雰囲気も全然違うなあと改めて感じました。しかし、設備費は高いやろなあ。。。
工場敷地内には他にも色々なモニュメントがありました。これは実際に使われていた煙突の先端部分で、通称「兜(カブト)」と言われるものだそうです。実はこれは風で動くようになっていて、巨大なのに結構軽やかに回ります。これにはビックリ!佇まいがまるで映画「ハウルの動く城」みたいと感じたのですが、他のメンバーの方もなるほど宮崎アニメ風にも見えますねとのことでした。
ビール工場なので、見学の後はもち、ビールの試飲です。私は黒ビールとハーフ&ハーフのジョッキを頂きました。なかなか美味しかったです。見学の最後をビールで締めくくるのも良いものですね。
と言いながら、この後更に、有志4名は先生をお誘いして梅田のレトロな珈琲店で楽しく語らいました。