ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

中央区、都島区、城東区から東成区へ

2006-07-29 23:15:00 | まち歩き

今日は午前中、子供達のサッカースクールで応援&ボール拾い(お母さん方はお喋りが忙しそう)。朝から猛暑でバテバテでした。

午後からはやや曇り気味になりましたが、東成区・生野区プチ探訪(その2)のコメントで高島さんから教えて頂いたN邸を探しにいくことにしました。ですが、その前に中央区、都島区、城東区をさーっと探訪。

Yoshida1 Houhei1

Shichou1

Itei1 Teitokusya1

Htei1




















まずは栴檀木橋の南側にある「吉田理容所」へ。私がここを知ったのはつい3ケ月前だったのですが、入り口ドア周りなど小ぶりながらも非常に味わいがあります。今度散髪に行くときは、前回感動した九条理髪のタカセさんを再訪しようと思っていたのですが、迷うなあ。

続いて大阪城にある「旧大阪砲兵工廠化学分析場」を訪れました。美しいレンガ壁で規模もなかなかのものです。向かいには小さな倉庫(旧武器庫?砲弾庫?)もあるのですが、共にかなり荒れており、いつまで存続するか危ぶまれます。一時期は敷地が大阪府警の駐車場に使われていたはずですが。

次に、藤田美術館の近くの「大阪市長公館」へ。細部装飾が美しい白亜の建物なのですが、市長さんは長年使っておられない模様です。時には催しなどで使用されるのでしょうか?大川沿いの道からは背面の様子を見ることができます。

この後、以前、雑誌「大阪人」で取り上げられていた城東区新喜多1-5の煉瓦製造会社「貞徳舎」を目指したのですが、その途中、寝屋川沿いに洋館付きの良さ気なお宅(I邸)を発見。洋館部の1Fなどは石張り(調)なのですが、かなり手入れがなされみたいで新しそうに見えました。しかし、側面の2つの丸窓はオリジナルのままの様で、僅かに張り出した庇と共にすこぶる味わいあり。これだけでも見応え十分でした。私は知らなかったのですが、有名なのかな?

「貞徳舎」の正面は比較的おとなし目でした。赤い壁は煉瓦タイルですね。正面よりも裏の煉瓦塀がなかなか美しく見事。

この後、長駆、東成区のN邸を目指したのですが、途中で可愛らしいH邸を見つけてしばしストップ。ここも入り口や窓周りの石部に特徴があります。探訪の途中で思わぬ掘り出し物を見つけると自然と顔がほころんでしまいますね。

天気は、晴れ→曇り→小雨→曇り→晴れと激しく変化。ここまでで既に2時間半が経過しました。以下、別エントリーに続く予定です。


大貧民(大富豪)で流血戦?

2006-07-28 23:59:00 | アニメ・コミック・ゲーム

Daihinmin1 子供達が夏休みに入って以降、我が家では、小学校でブームになっているらしい懐かしのトランプゲーム「大貧民」(または「大富豪」)を楽しんでいます。最近はPCのフリーソフトも複数あって楽しめるようですが、家ではもちろんリアルゲームです。

このゲームは私が大学生の頃に爆発的なブームになりました。夏合宿で北海道に行ったときなど、電車での長時間の移動時などにずーーーっとやっていましたね。順位の移り変わりをノートにつけたりもしたなあ。最近はローカル・ルールもたくさんあるみたいですが、我々の頃は非常にシンプルでした。それだけに大逆転は起こりにくく、1時間以上も大貧民または貧民から浮上できないこともザラにありました。せっかく配られた2を2枚とも大富豪に渡し、その代わりに貰うのが中途半端な3と4。逆転の切り札的なものはなしで涙が出そうになりますね。世の中厳しいですから、そのくらいシビアな方が面白いんやけど・・・。

家族4人でやっているのですが、兄弟二人のライバル意識はもの凄く、兄または弟に無念の敗北を喫するとそれはそれは大変!長男は口でギャーギャーわめいたりトランプを投げつけたりするだけなのですが、次男の場合は・・・兄ちゃんに身体ごと突っかかっていき、パンチを繰り出すやら髪の毛を引っ張るやら凄まじい。奇襲は一応成功するのですが、3学年違うので体力差はいかんともしがたく、結局兄にねじ伏せられ大声で泣くことになります。今日も取っ組み合いのケンカになり、次男は唇を切って流血戦に!

男兄弟ということもあり、負けること・悔しがること・ケンカすることも大切と考えているお父さん(私です。但し、これは妻もほぼ同意見)は、すぐには止めません。「そら、悔しいわなあ」と涼しい顔です。大きくなって人様を傷つけたりしないように、子供の頃にきちんと(?)ケンカして痛みも覚えておかなくっちゃね!

長男が林間学校に行っている間、おとなしくしながらも手持ち無沙汰気味だった次男ですが、最大の遊び仲間&ライバルである兄ちゃんが帰ってくると元気元気。長男もそれは同じこと。毎日毎日、ケンカと仲直りの繰り返しです。おかげで家の中はいくら片づけても凄い状態に・・・。まあ、夏休みやし、ええか。。。


ハウルの動く城、再見

2006-07-27 22:45:00 | アニメ・コミック・ゲーム

Hauru2_1Hauru1 先日、TVで放映していた「ハウルの動く城」。何と視聴率が33.4%だったそうで、宮崎アニメの人気衰えずといったところですね。


この映画は2004年11月に映画館で観たのですが、映画としての完成度に疑問符をつけていました。今回は、PCを触りながら子供達が見ているのを時々横目でチラチラと眺めただけでしたが、ほぼ同じような感想でした。前回、点数をつけていなかったのですが、改めて採点すると★★★★’:75点くらいかなあ。映像の美しさ・素晴らしさは、やはり映画館の大スクリーンでないと物足りなく、その分、劇場での採点から5点ほど減点です。


この映画には、これまでの宮崎アニメのモチーフが多数用いられており、「おー、出てきた出てきた!」といった嬉しさ・楽しさがあった反面、色んな要素を詰め込み過ぎて結局、消化不良を起こしたような気がします。とくにハウルの苦悩の原因にもなっていた”戦争”の部分は、何だかなあ。


既に多くの人が指摘しているように、ストーリー的にもよく分からないところが多数ありましたし(何度も見てじっくり考えると分かってくる・・・っていうのは、アニメにはふさわしくないと思うんですけど・・・)、ラストのバタバタとした謎解きというかまとめ方は性急過ぎる気がしました。全体的にバランスが悪かった感が強いです。確か、宮崎アニメを見ていて時間が気になった(長いなあと思ってしまった・・・)のは初めてだったはず。


と、批判的な意見を色々書きましたが、建物・メカ・自然などのディーテールの緻密さ・凄さ、飛行・浮遊シーンの独特の感覚・素晴らしさはかなりのもの。特に、ソフィーとハウルが初めて出会って空高く歩行するシーンは見事でした。サブキャラ「かかしのカブ」もちょっと不気味でしたが秀逸。題名にもなっている”動く城”は、モチーフとしては非常にユニークだったのですが、今イチ凄い面白さにまで至らず残念!

私にとっては、惜しくも傑作になりそこねた作品です。


ベルカ、吠えないのか?(古川日出男)

2006-07-26 23:15:00 | 本と雑誌

Beruka1_1ベルカ、吠えないのか?(文藝春秋)
★★★☆’:65点

快作(怪作?)、問題作だとは思うが、あまり気持ちの良い本ではなかった。”イヌ”についての描写が詳しいが、犬に対して豊かな愛情をもって書かれたという気もあまりせず。各種ベストテンなどの上位にランクされたりしていたようだが、これがどうも不思議で仕方ない。

******************* Amazonより *******************

内容(「BOOK」データベースより)
二十世紀をまるごと描いた、古川日出男による超・世界クロニクル。四頭のイヌから始まる、「戦争の世紀」。

内容(「MARC」データベースより)
1943年、日本軍が撤収したキスカ島。無人の島には4頭の軍用犬が残された。捨てられた事実を理解するイヌたち。やがて彼らが島を離れる日がきて-。それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった!

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イヌたちの闘争本能、極限状態に追い込まれても生き抜こうとする本能、自分の血を残したいという本能、子供に見せる親の愛情などはよく描かれていたと思うが、発情(発情期)についての記述がやたらに多く、かつ誇張され過ぎていた気がする。

作者がこの本を書いた目的・意図は何だったのだろう。戦争に翻弄された犬たちを描こうとしたのだろうか。はたまた、戦争や争いばかりしている人間の愚かさを犬たちの目を通して描こうとしたのだろうか。犬たちの大河ドラマまたは連綿たる血脈物語のようで迫力はあった。ただ、多数の犬(何らかの血のつながりがある犬が殆ど)が出てきて全体としてのまとまりの無さを感じた。もうちょっと異なった描き方があった気もするんですけど。 また、イヌについての描写が細かい分、逆に人間の会話・語り部分があまりにも底が浅くて軽薄な気がした。

ラスト、これはいったい何?
あっけないというか、結局何がどうなったのか、これからどうなるのか。

色んな意味で私の理解力を超越した作品なのだろう。ところで、犬好きの人がこの本を読んだらどのように感じるのでしょうね。


東淀川区・西淀川区探訪

2006-07-23 17:21:00 | まち歩き

双葉温泉を見学した後、引き続き銭湯建築めぐりをすることも考えたのですが、ここは「東淀川区・西淀川区で行こうと思いながらも未探訪だった建物を探すことにしました。

まずは、淡路に移動して東淀川区菅原2丁目の飯田繊工を目指しました。工場敷地の多くがホームセンターに変わっていますが、その一画に創業者の住居関係と思われる洋館+和館+蔵がありました。白亜の洋館は3階建てで規模が大きく立派です。細部装飾もなかなかのもの。淀川の土手の上に上がると全貌がよく分かります。S2年築というこの建物のことは”大阪の近代建築探訪”で知ったのですが、インターネットで調べても殆ど出てきません。こんなに立派なのにね。

続いて、猛暑の中を徒歩&阪急利用で相川駅近くの大阪学園大阪高等学校本館(旧日本大学大阪中学校、S12年築 東淀川区相川2丁目)へ。なかなか撮影に良い場所がなかったのですが、尖頭アーチ状の窓部が印象的なミッション系建物のような感じでした。

最後に、いったん梅田まで戻った後に阪神で姫島駅へ。お目当ては西淀川区姫島1丁目のO邸。個人のお宅ですが、S3年築の登録文化財です。えー、この建物が本当にS3年築?かと思うような美しさです。確かにスクラッチタイル、2F部側面の円窓、玄関周りの造作と装飾を見ると、時代的には古いものだとは思います。それらを残しつつ、うまく補修されたのかな?登録文化財は一定規模までの改変は認められているので、古さと新しさをうまく融合させたのでしょうね。でも、意識してこの建物を探していなかったら、新しいお宅と勘違いして前を素通りしたかもしれません。その意味も含めてユニークでした。また、姫島1丁目界隈は、結構古くからの長屋風建物が残っていたりで風情がありました。ここも全くの盲点でした。

この日訪れたのは地理的な関係もあって約5時間で4箇所と少ないものでしたが、収穫非常に大で、気分を良くして家路につきました。

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