ひろの東本西走!?

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番外編 ザ・プリンス箱根 村野藤吾

2014-09-29 22:56:13 | 近代建築

先日、母が箱根旅行に行ったのですが、その宿泊先の1つが村野藤吾設計のザ・プリンス箱根(旧・箱根プリンスホテル) と聞いて、同行する姪っ子に頼んで写真を撮ってきてもらいました。

ということで、私は実際に見ていないものの(汗)、番外編としてアップしました。

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いやあ、良いです。
見事に”村野”してます。

建築的な見どころはネットで検索すれば大体わかるはずとして、具体的にどのような写真を撮ってきてほしいとかを伝えなかったのですが、なかなか村野建築のツボを押さえた写真(建物全体での曲面の多用、煌めくような天井、優美な椅子や螺旋階段など)を多数撮ってきてくれて大満足。姪っ子に感謝です。母も、曲面や丸いデザインが多かったと言っていました。


墨会館(丹下健三)-2

2014-09-26 22:30:07 | 近代建築

墨会館の続き(主にインテリア&ディーテール編)です。

2階のこの部屋は会長室となっていました。
左手の中庭に面する側は全開口となっており、照明無しでも明るいです。

お隣は社長室で、その界壁に設けられた作りつけの棚の何とまあモダンでカッコイイこと!上部の欄間にあたる部分のガラスも新鮮に感じます。

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この眺めはピクチュアレスクで、幾何学模様の絵画のようにも思えます。
何とここには黒板も隠されていたのでした。

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1階へ。
階段に使われている木(良い材が使われているようでした)や金属部品のテイストも素晴らしいです。

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中庭側の上げ下げ障子風の部分は実はFRP製なのです。
昭和30年代では何と斬新な。

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昨日の記事で3枚目の写真にある部分を内側から見ると、こんな風になっていました。細い廊下(? 通路)があったのにはビックリです。

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ここのタイルには鮮やかな色が。

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このタイルの色合いもいいですね。

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こちらはホールや集会室のようです。構造も含めて美しいです。
きれい過ぎて、どこまでがオリジナルか段々分からなくなってきました(汗)。

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丹下健三設計の墨会館。

敷地形状に合わせ、しかも中庭を配した斬新なレイアウト。打ち放しコンクリートによる大胆な構造。その反面、軽やかで明るい空間設計。木/鉄/タイル/FRPなど様々な材料の効果的かつ斬新な使用。現在でも超モダンなインテリアデザイン。淡い色を中心とした色彩設計・・・などなど、不思議な魅力にあふれた素晴らしい建築でした。こんな建物があったとは!

文化財ナビ愛知などのページに、周辺のノコギリ屋根工場群が
  残っていた頃の写真がありました。 貴重ですね。


墨会館(丹下健三)-1

2014-09-25 23:53:34 | 近代建築

先日、「名古屋の近代建築」ツアー(講師・川島智生先生)に参加し、一番最初に訪れたのが一宮市の墨会館でした。設計は丹下健三で、織物加工業・艶金(つやきん)興業の本社社屋として昭和32年(1957)に完成しました。

墨会館という名前はこれまで全く聞いたことがなく、事前にネット等で見た写真もコンクリート塀に囲まれた閉鎖的&無機質な建物といった印象で、正直なところさほど期待していませんでした。この日は曇りがちの天気だったこともあり、実際に現地に到着したときも、インパクトは感じたものの、モノトーン&グレーの外観を見てあまり感動といったものはありませんでした。

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しかし、敷地内に入って解説を聞き、見学が進むに連れて、次第に丹下建築の凄さ・素晴らしさに驚嘆するのであった(汗)。

なお、現在は地域の公民館に生まれ変わるための改修工事の最終段階でした。

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三角形の敷地の北側は二階建ての(旧)事務所棟です。ぱっと見た雰囲気は、装飾を排した現代風のお寺のようにも感じます。しかし、敷地内&建物内には素晴らしい景観やデザインが隠されていたのでした。

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当日の見学順序とはちょっと異なるのですが、正面を入った向こう側(間にテラコッタの障壁あり)には伸びやかな広い中庭があり、建物・松(?)・芝生・石が実に良い感じで配されていました。

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↓この中庭&中庭越しの眺めを見て私が思わず発した言葉は「おーっ、カッコイイ!」でした(笑)。 広い空が見えるのもいいですね。

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そして、事務所棟の2階へ。
この吹き抜けの空間も広々としており、とても明るいです。天気が良ければ、ここにも光がもっとあふれていたでしょうね。

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階段を上がったところの佇まいも素晴らしいです。コンクリート、金属、木、タイル、カーペットなどの質感や色合いとそのバランスが絶妙。シンプルbutビューティフル!
先ほども書きましたが、ここに日の光と、そこで生み出される陰影を見たかったです。

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閉鎖的に見えた外観の内側にこのように開放的な空間が広がっていたとは・・・。

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コンクリートが生み出した軒の出の構造美(ダブルビーム?)。
こちらは丹下らしい力強さが表れているとも言えます。

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以下、その2に続く予定です。

 


洋風建築めぐり講座 小野市立好古館

2014-09-23 11:05:25 | 近代建築

9月は色々と建築めぐりや講演会などに出かけているものの、なかなかブログにアップする時間がありません。で、空き時間に少しずつアップします。

川島智生先生の「関西洋風建築めぐり」講座、9月度は小野市立好古館(旧小野町立小野小学校)でした。小野小学校の講堂としてつくられ、昭和12(1937)年に竣工しました。設計は内藤克雄です。見学当日、小野市の歴史博物館である小野市立好古館では企画展「北播磨の近代化を支えた建築家 内藤克雄」が開催されており、大正から昭和前半に北播磨で唯一設計事務所を開設した内藤克雄が設計した学校や役場などの写真が多数、展示されていました。また、この日はご子息の建築家・内藤正克氏の講演を拝聴しました。

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建物内部に殆ど昔の面影がなかったのがちょっと残念でした。そのためか、私は上の写真で後ろの小野好古館(旧小野小学校講堂)よりも前の掲揚台の方が妙に印象に残りました(汗)。この掲揚台は昭和15年につくられ、平成5年に修復されたそうです。

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正面上部にある3連アーチ窓や持ち送りがデザイン的には一番の見どころだったでしょうか。

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現在の校舎も昔の佇まいを残したようなデザインで、これも良かったと思います。
----小野藩の旧藩校などが学校のルーツだそうです。
(下の写真は小野小学校のホームページより)

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内藤正克氏のお話の中では、企画展の写真で見たような美しく立派な木造校舎が、バブル期に隣の学校が鉄筋コンクリートになったのでうちの学校も・・・といった感じで解体→建て替えられたりも多かったというお話に何と勿体ないと感じました。あれらが残っていれば壮観だったでしょうね。

私は内藤克雄氏のことも小野市立好古館のことも知らなかったのですが、内藤氏が設計し、現存する西脇小学校は優美で素晴らしいですね。但し、これも未見なので、必ず行かねば!
(写真はwikipediaより)

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それにしても小野は遠かった。。。


梅田吸気塔 村野藤吾

2014-09-14 23:45:03 | 近代建築

大阪市内にある村野藤吾設計のビルめぐり(その3)です。
ビルめぐりと言いながら、今回は「梅田吸気塔」(昭和38年(1963))です。

大阪歴史博物館・特別展「村野藤吾 やわらかな建築とインテリア」の解説によれば、

梅田地下街の吸気塔は、村野藤吾の代表作のひとつとして知られる。まるで生きもののように自由な曲面で構成された造形で、表面はステンレス板で覆われている。やわらかな曲面や手仕事の痕跡を残す細部は、他の村野の設計した建築にも通底する。

とのことで、その写真が特別展のポスターなどにも使われています。
カッコいいです!

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私が撮った写真は真昼間のもので、順光の陰影に乏しいべたっとした写真ばかりになってしまいました。もうちょっと撮る場所や角度を変えたかったのですけれど。建物や車が邪魔になったり、色々検討する時間があまりなかったりで、それがちょっと残念でした。しかし、見慣れたはずの吸気塔が(但し、写真に撮ったことはなし(汗))これほど迫力と美しさを併せ持ったものだったとは!やっぱり村野藤吾は凄いです。

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