ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

健康な人との所要時間の比較など

2015-05-29 23:56:47 | 健康・病気

脳卒中(脳出血)からの復帰&リハビリ成果などの分析シリーズです。ネタはまだ色々あります(笑)。

今日は同じことを発症前の所要時間あるいは他の健康な人の所要時間(共に推定を含む)と比較して、どのくらい余分にかかるかを考えてみました。左足麻痺や平衡感覚異常が残る現在はなかなか機敏な動きなどはできませんし、自立での両手作業、足の踏ん張りが必要とされる作業などでより時間がかかるのは間違いないですが・・・・。

他の健康な人がパパッと動いたりして10秒くらいまででできること
→これは100%UP、故に倍の20秒くらいかかるか。

かなりの力や足の踏ん張りが要求されること、1分以上連続しての自立&両手作業、しゃがんだり中腰姿勢での動作や作業。これも1.5~2倍くらいの時間がかかるかもしれません(左足を素早く深く曲げられないため etc.)。ですが、それら以外の通常の歩行や動作、作業などでは倍の時間がかかることはまずなさそうです。楽観的解釈ですね。前にも書きましたが、通勤時間(片道)は時間帯や乗る列車(特急/準急など)によって変わったりするものの、例えば特急利用で1時間40~50分だったものは、今は2時間~2時間10分くらいですかね。この場合はつまり20~30%UPです。

その他、もう少し細かく挙げてみると、現在のデータしかないものもありますが、
会社と最寄駅間の歩行:約12分
→15~18分くらい(30~50%UP)
トイレ(小)に行って帰ってくる:感覚的に2~3分くらいだった?
→3~4分(30~50%UP)
トイレ(大)に行って帰ってくる:?
→今は例えば6分とか
エレベータも使って他のフロアへコーヒーの買い出し(マイボトルに入れてもらう):?
→7分半

などなど。

ST(言語聴覚士)の先生とのリハビリ時に、私が復職して従来と同様のPCを使ったデスクワークをしたり、色々考えたりするときに、これまでにかかっていたと思われる時間/これくらいでできそうかなという予想時間の30%増しくらいまででこなせれば上出来ですかね?などとよく話していました。 実際に森之宮病院を退院する際に頂いたリハビリ経過報告書でも、ST(言語聴覚士)のK先生は「(やや複雑な)思考を伴う課題で以前より最大でも1.3倍程度の処理速度(処理時間のことか)で可能と思われる・・・・」などと書かれていました。

業務で行うPCを用いた資料作成(各種の検討→報告書、提案書、説明資料などの作成)や思考系の業務と歩行や歩行を伴う作業、PC以外の手を使う作業などはまたちょっと違うかとは思いますが、「1.3倍くらいまで」あたりがリハビリに当たってのひとつの目安・目標(会社などで大きな問題とならないような効率ダウン etc.)だったみたいで、実際にもまずまずそのあたりで収まっている模様です。真の問題は業務の「質」なのですが、まあ今はそれについては考えないようにしましょう(笑)。

 


苦手な/難儀な/嫌な/作業やシーン色々

2015-05-24 22:26:23 | 健康・病気

その他、苦手な/難儀な/嫌な/作業やシーンの事例は多々ありますが・・・・、

 <本のコピー>

オートシートフィーダー付きの重い蓋を上げ、本を開いて読み取れるように伏せて置き、蓋を下げてコピーボタンを押す。厚みのある本はきれいにコピーを取るために蓋を若干押さえたりも必要。コピー後、蓋を上げて本を取り出しページをめくって再度伏せる・・・・。これらを繰り返しますが、両手作業になるため、この間は基本的に杖なしでの自立となります。現在でも杖なしでは(若干)ふらつくためコピー機に少しもたれたりしますが、コピー作業がこんなに大変とはまさに想定外!自立での両手作業は他にも多数ありますね。

 <重い扉の開閉> ※防火ガラス入りドア、重~い鋼製の扉など

押して開ける場合は体重をかけたりでまだましなのですが、引いて開ける場合はなかなか手だけで引くのも難しく、足を踏ん張って体重を利用する必要があります。そしてこの踏ん張りがなななか難しくしんどいのです。例えば朝、会社の通用門から入って自部署オフィスに入るまでに、引くタイプと押すタイプが合計で5枚あります。社員証ICカードをリーダーにかざしてロックが開錠され、ドアを引いて開いている間に素早くその隙間に身体を滑り込ませるなんてことも必要で、これまた今の私には結構大変です。失敗すれば再度カードをかざせば良いだけですけれど。

<キャビネットや引き出し関係>

下の方の段を見るのは、それ自体がしゃがみ込み/中腰姿勢でかなりしんどい(左足はしびれ感などと共に、膝の曲げにくさなどが残っています)。重い引き出しの開閉。案外これらも足の踏ん張りや体重の利用が必要です。先日、オフィスレイアウト変更に備えてキャビネットやデスク脇引き出しの本や書類などの移動を行ったのですが、内容物の確認、取り出し~運搬~収納に難儀してヘトヘトになりました。健康な時も非生産的だし嫌な作業でしたが、更にエスカレートしています。ましてや本などが入った重い段ボール箱を1人で抱えて運ぶなんてことは今は危ないし無理なのです。類似のものとしては、食堂でトレイの上にご飯やおかず、味噌汁、水が入った/乗った皿や容器を乗せて歩くなどもありますね。 

リハビリではOTでそれに近いこともやりましたが、現実はもっと厳しいのです。まずは杖片手にトレイを持っての歩行が困難でしょうか。そして、トレイと杖を持って人を避けながら、イスとイスの間を身体を斜めにしながら目指す席に行くとか・・・・。今はとても自信がないです(笑)。で、復職後は自席でのお弁当派になりました。

<背もたれのないイス、背の高いイス、回転イス、クッション性の良過ぎるイス>

平衡感覚異常もかなり残っているため、これらに座ること自体に若干の恐怖感があります。カフェなどによくある座面が高くて背もたれのない回転イスなんて、オシャレでスタイリッシュですが、今は怖くてとてもじゃないですが座れません(汗)。また、クッション性の良過ぎるイスも目まいが誘発されそうでダメです。なんという難儀なこっちゃ。

書き出せば幾らでも出てきますね。
ですが、リハビリの先生に言われたように、「リハビリで何とかここまで回復できた」 と考えると共に、現状を是認し、これをベースとして少しでも改善できれば良しとしなくっちゃ!


心配/懸念事項など、盲点

2015-05-24 22:19:40 | 健康・病気

復職してからの最大の心配/懸念事項は、まずはこれまでとほぼ同様の仕事をきちんとこなすことができるかということで、その次に大変だろうと考えていたのは、何度も書いている大阪(自宅)-会社(京都)という電車4本乗り継ぎの遠距離・長時間通勤でした。業務関係では、私は職種が機械系のエンジニアということもあって、図形などで3次元データを認識したり扱うことが必要です。また、企画・立案的な業務も担当しており、空間認識力や空間処理能力が低下していないかということと共に、高次脳機能障害で言うところろの構成障害関係(計画・立案・思考・判断  etc. )で大きな問題が出ないかが焦点となりました。ちょっと大げさですね(笑)。これらに関して、効率性やレベルの点では若干疑問符もつきますが(汗)、「今のところは&本人が自覚している限りでは」、分からない/できない/考えられない等で途方に暮れたりパニックになったりはありません。高次脳機能障害の症状によってはそういう方も多数おられるそうですので、とりあえずは一安心か。その点についても今回は幸運だと言えますし、特に言語聴覚系/思考系のリハビリのお陰でもあります。担当して頂いた富永病院のO先生、森之宮病院のK先生(共にST:言語聴覚士)に大感謝です!もちろん、PT:理学療法 やOT:作業療法でも全て関連はありますけれど。

ただ、業務関係では、注意障害関係(集中力・持続力、その反面で頭や気持ちの切り替え・・・・)、易疲労性(疲れやすさ:ここでは主に頭脳を使うことによる疲れや精神的な疲れ、神経性の疲れ)は、やはり以前よりも大きくなっているとは思います。

また、会社の産業医の先生からは、会社宛の意見書として、残業制限や出張制限などの就業制限、ラッシュ時間帯を避けた通勤時間の配慮等と共に「納期などは延長できるものに限る」 といったコメントを書いて頂いております。つまり、過度なプレッシャーがかからないような配慮もして頂いており、これらにも助けられていますね。

通勤に関しても往復で4時間10分から4時間半かかってはいますが、慣れも出てきて何とかノントラブルでこなしています(小さな戸惑いやミニアクシデントは多々ありますが)。こちらは主に理学療法(PT)と作業療法(OT)のリハビリの賜物ですね。富永病院のK先生(PT)・Y先生(OT)、森之宮病院のD先生(PT)・I先生(OT)に大感謝!

で、万々歳かというと....案外盲点とも思えるような苦手な/難儀な/嫌な/作業やシーンが色々ありました(^o^;)。そしてこれが本来の業務とは直接関係がなかったりが多いのです。例えば、オフィスの自席とコピー機やプリンタとの頻繁な往復。キャスター付き回転椅子から足で椅子を少し後ろに動かして、座面を回転させての立ち上がり(&逆に座り)、2、3メートルから5メートルくらい歩いては身体の向きを変えるといった頻繁で細かな歩行と方向転換。これらがかなり苦手です。細かい方向転換が必要ということでは、会社や駅などのトイレ内での動き(歩行)も同様です。


浜寺公園(ばら庭園)、浜寺公園駅

2015-05-24 00:12:16 | アート・文化

日曜日は天気が崩れそうなので、今日(土曜日)は夫婦でちょこっと堺市の浜寺公園(ばら庭園)へバラを見に行きました。

南海本線・浜寺公園駅に着いてまずはホームで待合室をパチリ。可愛らしい感じでデザイン性にも優れています。

 

ホームからは東の方にヴォーリズ設計の近江岸邸の2階部分が見えていました。ホームからこのようなアングルで近江岸邸の写真を撮ったのは初めてです。この日は日差しがなく、外を歩くのには暑すぎることもなくて良かったですが、建物やバラの写真を撮るには色彩的に冴えず、ちょっと残念でした。

 

南海本線では立体交差事業が進んでおり、浜寺公園駅前も周囲の土地が買収されて古くからある店舗などがかなり無くなったり、ロータリーが出来たりしていました。また、新しくマンションも建設中のようで、駅前の眺めが劇的に変わりつつあります。

 

辰野金吾設計の駅舎は健在です!



下の写真は以前に撮ったものです。こちらの方が光が当たって屋根の赤などは鮮やかですが、このときは感度設定をミスって壁が明るくなり過ぎちゃいました(汗)。また、ちょっと分かりにくいですが、道路の右手角に今はない店舗が見えています。その他、以前の浜寺公園駅関係のブログ記事はこちらなど。おーっ、10年前の記事でした!

ばら庭園へは駅から徒歩数分で行けます。今年のバラ見物は靭公園に続いて2箇所目です。こちらも意識して写真を撮ったのは初めてかもです。やっぱり「もっと光を!」

      

駅舎が昔のまま残ってくれたのは嬉しいですね。駅前の再開発後に、このあたりの眺めがどのようになるのかも楽しみです。再び賑わいを取り戻して欲しいものです。
 

 


「64」力作! ドラマと映画と原作と

2015-05-20 21:15:59 | 本と雑誌

横山秀夫の傑作&超力作警察小説を原作とするNHKの土曜ドラマ「64」(全5回)が終りました。



私は原作(単行本)を2013年1月に読了していましたが、年明け最初の読了本がそのまま年末に決めている2013年MyベストBOOKSで圧倒的な第1位に輝いたのです!こんなことはまずないので、自分の中ではそれほど高い評価をしていたということですね。

当時の読書メモを少し振り返ると・・・・

「64」 (横山秀夫)  ★★★★★:95~100点

横山秀夫ワールド再び!
熱い熱い力作で凄かった・・・・。
3日くらいかかったが、一気に読ませてくれた。「クライマーズ・ハイ」の熱気がD県警内でずっと渦巻いていたような感覚の超大作。前作の「震度0」が期待度対比では若干”?”だったので、「陰の季節」「動機」「第三の時効」といった過去の名作群に匹敵する、いや凌駕する作品に再び出会えたのが嬉しい。100-5=95の5点分のマイナスは、終盤に起こった第二の誘拐事件の結末がやや性急・強引であったように感じたため。他の書評でも同様のことは多少書かれていた(終盤の展開/結末がやや強引etc.)。しかし、結末部も(一応)筋は通っていたとは言える。また、署で陣頭指揮をとっていた松岡捜査一課長(敏腕、凄腕。沈着冷静で豪胆さもあり。刑事の中の刑事であり、「影の刑事部長」とも。「第三の時効」の一班班長=第一係係長・朽木のような)が指揮車に乗り込んでの追跡劇などは凄い緊迫感あり。

全編にわたって主人公の三上たちが受ける/経験するプレッシャー・ストレスのもの凄いこと!これだけでも特筆もの。犯人vs警察、キャリアvsノンキャリア、本庁vs県警、刑事部vs警務部、広報室vs記者、広報室vs刑事部/警務課/秘書課。新聞記者たちにも県警担当者vs東京の花形記者があるなど、ありとあらゆる対立・半目の数々に絶望感すら漂う。しかし、「ウチの記者」などの地元意識も面白い。

などと書いていました(一部、今回微修正)。

 今回のドラマは原作にかなり忠実で、怒号と熱気が渦巻く横山ワールドの空気を見事に映像化していたと思います。ドラマもじっくりと作られた力作で、原作の熱烈ファンとしては嬉しい限りです\(^o^)/。ネットでは配役に多少疑問の声も上がっていたようですが、主人公である広報官・三上を演じたピエール瀧、その妻:木村佳乃、刑事部捜査一課長・松岡:柴田恭平、三上の部下である諏訪:新井浩文、美雲:山本美月など、私はなかなか素晴らしかったと思います。配役についてはみんな色々語りたくなるものの、ベストの配役なんて誰も決められませんからね。なお、ピエール瀧さんの演技をきちんと見たのは今回が初めてでした(汗)。

また、佐藤浩一主演で映画化も予定されており(2016年に2部作として公開)、そちらも楽しみです。限られた時間にグッと凝縮する映画。ドラマとはまた異なった凄さと面白さに期待したいと思います。

映画がどんな作品になるかはまだ分かりませんが、「64」の素晴らしさ・凄さは横山秀夫の原作に依るところが大であるのは間違いないでしょう。横山さん、数年に一作でも難しいかとは思いますが、ぜひまた熱烈ファンを唸らせるこんなハイレベルな作品を書いて下さい!熱望します。