ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

珈琲マイウェイ(千日前)

2014-03-30 00:48:09 | レトロ喫茶、純喫茶

土曜日は昼から難波で映画を観て(アカデミー作品賞を受賞した「それでも夜は明ける」。奴隷問題を題材にした凄い映画・力作でしたが、PG12に指定ですし衝撃的なシーンなどもあるため、どなたにもオススメといった作品ではないかもです)、その後は千日前をブラブラしました。

これまでに入ったことがない純喫茶やレトロ喫茶がないかなと探していて、ふと目に止まったのが「珈琲マイウェイ」さんです(難波千日前3-4)。今まであまり通ったことがない細い路地にありました。

看板などの雰囲気はレトロ喫茶的ですが、外からチラッと見た感じは意外と新しそうでした。しかし、ステンドグラスの照明などもあるようですし、入ってみることに。

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そして一歩足を踏み入れた店内には、不思議な、しかし魅力的な空間が広がっていました。テーブルやイス、天井・床などはやはり新しそうですが、和洋折衷というか、奥の方には不思議な部屋もあるようです。

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とりあえず遅い昼食をとろうと、優雅な感じがするお店の方(ママさん? マダム?)にカレーライスとホットコーヒーをお願いしました。そして、店内をキョロキョロ眺めながら話を伺うと、こちらは大阪調理士・養成会の1階部分を改装して喫茶店にされたそうで、まもなく1年になるとのことでした(養成会のHPにあったマイウェイさんの紹介ページはこちら)。へえーっ!

最初、奥のお部屋は暗かったのですが、私が建物やインテリアに興味があると知って照明を点けてくださいました。

で、おおーっ!です。
まずは壁面いっぱいに並べられた名札(会員の方のものと思われます。改装前の写真がこちらにありました)が壮観ですし、喫茶店でこんな景色を見たことがありません。このお部屋もやや人数が多いグループなどが喫茶で利用できるようです。

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店内には小さなステンドグラスの照明が幾つかあってキレイです。

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店内は喫茶に改装されるにあたってかなり新しくされたそうですが、あちらこちらに昔からの建具がそのまま使われています。下の写真の長椅子(ソファ)もそのようで、年期を感じさせて実にいい味わいです。

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先に和洋折衷と書きましたが、実際には、和:65%、洋:25%、それに中が10%といった感じでしょうか。壁面の飾り棚なども実に面白いですし、独特の世界が築かれています。

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コーヒーも美味しかったです。
カレーは写真を撮り忘れ(^_^;

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壁面にズラーッと並んでいたこちらは、飾り寿司のデザイン画だそうです。
これもへぇーっ!です。

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離れた位置からズームで撮ったため、画像がやや暗く不鮮明になっていましました。

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ステンドグラスはケバケバしさなどが全くなく、シンプルで美しいデザインです。

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この天井照明はイタリア製だったでしょうか。

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正面扉上部には欄間(?)があり、そこには型板ガラスが使われていて、これも古くからのものと分かります。こういうのがあると、なーんかほっこりして落ち着くんですよねえ。

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店内はとても明るくて清潔です。
家具や建具などはシック&モダンでしょうか。

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新しくて古くて不思議な空間が広がる「珈琲マイウェイ」さん。昔からある純喫茶・レトロ喫茶ではありませんが、実に魅力的な素晴らしいお店でした。オススメするのに自信ありです。
これはまた行かねば!


ダブル受験 桜咲く

2014-03-22 23:07:09 | 受験・学校

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この冬、我が家はダブル受験(長男:大学受験、次男:高校受験)だったのですが、無事に終了しました!

結果的には二人とも晴れて志望校に合格しました。しかし、実際には色んなトラブル続出で、振り返ってみるとヒヤヒヤものでした。

 ◎長男がセンター試験初日、近鉄で乗る電車を間違えてしまい、  
   実際の試験会場である近大の最寄駅を通り過ぎて大阪教育大 
   に向かいつつあることに途中で気づき(まわりの受験生の会話
   から!)、慌てて引き返してぎりぎりセーフ。
 ◎私が予防接種を受けていたにも関わらず、2月中旬にB型インフル
   エンザに感染・発症してしまい、会社を計4日間休んで自宅内隔離
   状態に。大顰蹙を買うと共に、父親の信用が一気に失墜(汗)。
 ◎インフルエンザが治って会社に出社した日の夕方、長男が気分が
   悪いと言って早く帰ってきて嘔吐してダウン。インフルエンザが  
   うつったか?とドキドキしたら、実際には胃腸風邪でした。
 ◎妻が作った弁当のハンバーグの火の通りが不十分だったことに
   後から気付き、O-157を心配する。

などなど。
他にもちょこちょこあり、特に一番大事な試験が集中する2月中旬から半月くらいはなかなか大変でしたが、何とかいずれも大事には至らず、これは幸運でした。

合格発表は次男は高校での掲示による発表、長男はWEB発表でしたが、どちらもなかなかドキドキでした。

次男の発表は私も半日休を取って見に行ったのですが、先生の「10秒前」の声に「オォーッ~」といったどよめきが起こり、一斉に合格者の番号が書かれた掲示板が吊り下げられました。最初、番号の並び方がよく分からず一瞬焦りましたが、無事に次男の番号を発見!

長男の場合はWEB発表時刻にはネットが混み合って番号がなかなか表示されず、何度かトライした数分後にダーッと合格者受験番号が表示されました。思わず受験票で画面を隠し、受験した学部・学科の番号を見た長男が「オーッ!」という声を発したのを聞いて、受験番号を知らなかった私も番号を聞いて画面を確認。ありました!良かった~。
二次試験から帰ってきたときに、手も足も出なかったという感じではなかっため、合格の可能性はあると思っていたものの、それでも合否相半ばかな?と妻と話していたので、合格と分かってホッとしましたね。

二人ともよく頑張ったと思いますが、我が家の家風というかカラーというか、最後まで家の中に悲壮感や過剰な緊張感がなかったのは良かったです。息子たちもよくYou tube でお笑い番組の抜粋を見て笑い転げたり、大声で歌を歌ったりしていましたし、私も普段通りにテレビや映画を観ていました。また、二人はあまり焦ったりすることがなく、なーんか楽観的で、その妙な自信は一体どこから来るのか私も妻も不思議に思ったりしたのですが、まあ終わり良ければすべて良しですね(^_^;。
勉強そのものについては学校や塾にお任せで、私が家でよく言ったのは、夜遅くまで起きてベッドでスマホなどをやっているときの「早く寝ろ!」でした(笑)。

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長男は中高の6年間、共に頑張ったサッカー部の仲間が受験戦線では苦戦してなかなか手放しでは喜べないものがありますが、長男・次男共に、大学と高校で新しい友人をたくさん作り、勉強にスポーツ(クラブやサークル)に頑張ってほしいものです。

下の写真は近所の土佐稲荷神社に咲いていた早咲きの桜です。淡いピンク色が可愛らしいです。

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まちかどの近代建築写真展再訪

2014-03-22 08:24:38 | アート・文化

3/8に始まった「まちかどの近代建築写真展 in 大阪」
設営日は途中までしか参加できなかったこともあり、建築探訪仲間であるぷにょさんmayumamaさんと待ち合わせて「お茶と雑貨のハaハaハa」さんを再訪しました。

今年も桜色のフラッグ健在!

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今年は色んなところに展示したため、雰囲気写真的にも面白いです。

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トイレに行こうとすると、嫌でも写真が目に入りますね(笑)。
近代建築に興味がない人でも「へえーっ」と思って頂けたら幸いです。

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機関車庫などもあります。

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福知山マラソンで走りながらよく眺めていたグンゼさんの門衛所&門柱です。

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下の写真も仲間の出品作品ですが、その美しさを見て頂きたくて「ハaハaハa」さんのホームページからオリジナルデータを勝手に転載させて頂きましたm(_ _)m

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写真を堪能した後は喫茶で食事&お茶しました。

先日は時間がなくて食べる機会を逸した名物のハヤシライスです。
当然のことながら今年も美味しかったです!

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最後に、タイル作家としてのデビューも近い(?)ぷにょさん製作のタイルです。
実に美しい。
来年は写真展とのコラボがあるかも!?
mayumamaさんもタイルなどの陶芸を勉強されています。

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まちかどの近代建築写真展 In大阪 「工場建築」

2014-03-13 22:49:50 | アート・文化

今年も「まちかどの近代建築写真展 in 大阪」 が開幕しました。
全国で35回目、大阪では9回目です。

「まちかどの近代建築写真展 IN 大阪Ⅸ」(通算35回)
 ●今回のテーマ:町のランドマーク「工場建築」

会期:2014年3月8日(土)13:00~4月5日(土)15:00まで
会場:天満屋ビル 2階 「お茶と雑貨のハaハaハa」
     大阪市港区海岸通1-5-28
時間:7:30~18:00 土・祝は11:00~18:00(◎定休日:水曜、日曜)
主催:お茶と雑貨のハaハaハa
企画:まちかどの近代建築写真展実行委員会
協力:近代建築探訪メーリングリスト

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初日のこの日は11時から設営でしたが、ちょっと早く着いた私は開店前で準備中のお店に入らせて頂き、ひっそりとした店内の佇まいを写真に撮りました。

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光と影のコントラストが素晴らしいです。

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カーテンのくくり方もおしゃれですね。
何回来てもこの空間はええわあ。。。

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今年の設営は、いつも遠路はるばる東京方面から来て下さる主要メンバー3名と、他の用件とバッティングする人が多くて少数精鋭となった(?)大阪組2名の計5名での作業となりました。

昨年(その記事はこちら)使わせて頂いた3階は工事中のようで、今年は喫茶店がある2階と廊下などがメイン会場となりました。

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喫茶店内の壁面も利用して構わないとのことでしたが、喫茶や食事のお客様の邪魔にならないようにやや控えめに展示。とは言え、店内(第1会場?)の展示写真は廊下(第2会場?)へ誘導という重要な役割もあるため、1次セレクションをクリアした写真を並べました。ただし、その選定はかなりエイヤーでしたが(汗)。

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下の写真の左手が廊下の第2会場です。

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廊下より店内を振り返る。
あら、こんな頭の上にも写真が。

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雑貨や小物グッズなどと写真が一体化していますね。

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昨年は出品なしだった私も今年は旧延壽堂製薬など数点を出品。

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下の写真の眺め、アングルは私好みです。
扉の向こうは物置的に使われているのでしょうか?
私はまだこの中を拝見したことがありません。

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右手に伸びる狭い廊下の壁面にも写真がビッシリです。
実は大阪で最初の写真展を開催したときにこの壁面も使わせて頂き、原点回帰です。ただ、昔はもっとサイズが小ぶりでした。

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私はこの日京都で 「関西洋風建築めぐり講座」 があったため、仲間には申し訳なかったのですが、設営途中の12時半くらいまでで失礼させて頂きました。その前にパパッと雰囲気写真を撮りましたが、ハaハaハaさん名物のハヤシライスを頂く時間がなく無念です!

興味&お時間のある方はぜひハaハaハaさんにお越しください。喫茶と合わせて、決して期待は裏切らないと思いますよ。
但し、定休日(水曜、日曜)と営業時間にご注意くださいね。


小林研一郎 炎のタクト!~メンデルスゾーン&ブラームス~

2014-03-05 23:15:27 | 音楽

小林研一郎 炎のタクト!~メンデルスゾーン&ブラームス~

先週の土曜日(3/1)、約5ケ月ぶりのクラシック・コンサートでザ・シンフォニーホールに行ってきました。今回はコバケンさん(小林研一郎さん)と大フィルで、プログラムは下記です。

 ①メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲(vn松田理奈)
 ②ブラームス      交響曲第1番

これまでにコバケンさんと大フィルで聴いたコンサートの感想記事はこれらです。

   英雄ほか(2009年)
   三大交響曲(2010年) 
   ベートーヴェン6番&7番(2011年) 
   ドヴォルザーク8番(2011年)
 
 
 
 

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コバケンさんでブラームスを聴くのは初めて、メンコンは2回目です。

私は最初、このプログラムはちょっと変わった組み合わせかなとも思ったのですが、結果的にはなかなか良いプログラムでした。

①は爽やかな演奏&仕上がり、②はど迫力&怒濤の演奏&指揮で、好対照でした。例えば1曲目がブラームスのヴァイオリン協奏曲やピアノ協奏曲だったりすると、ちょっとヘビー過ぎて疲れてしまったかもしれません。

大阪でもコバケンさんの人気は凄まじく、補助席が多数セットされ、私は分からなかったのですが立ち見の方もおられたそうです。

全体としての感想は、プログラム・指揮・演奏(オケ&ソロ)全て良かったと思います。
この日の席は1階のM-8(ステージに向かって左寄り)で、最近は好んで2階席を取ることが多い私としては久々の1階席でした。

さて①のコンチェルトです。松田理奈さん(美しく可憐な感じの方)の演奏を聴くのは初めてでした。観客席の方に身体を向けて弾かれるシーンも多く、時折遠くの方を見つめるような表情やアップの運弓(というのでしょうか?)で、伸び上がるようにして弾ききっての決めポーズが印象的でした。
良く知られたメロディの第1楽章とコミカルな感じの第3楽章が良かったです。クラリネットトップのちょっとコミカルな音色やヴァイオリンソロとのやりとりなどもgood!コバケンさんはオケの音量を抑えめにして、松田さんとのアイコンタクトも多く、よくソリストをサポートされていたと思います。

松田さんは爽やかさの中にも力強さが感じられる演奏でしたね。席にもよるでしょうが、わたくし的には音量も良いと思いました。演奏直後にはブラヴァの声が飛び交い、コバケンさんが松田さんの肩を抱いて熱演を讃えておられました。

大拍手の中、コバケンさんにうながされるようにして演奏されたアンコール曲は、クライスラーのテンポ・ディ・メヌエットでした。この曲は全く知らず(汗)。第1楽章でのカデンツァと合わせて、超満員ながらも静まりかえったホールに響き渡るヴァイオリンの音色が素晴らしかったです。なお、松田さんは後半のブラームスは客席で聴かれたそうです。

そして後半の②ブラームスです。
ティンパニーの音が響き渡る冒頭からかなりのスローテンポだったでしょうか。まあこれは予想通り。弦も1Vnの後ろの方まで音をきっちりと刻んだ、しっかりとした大きい音色が印象的でした。コバケンさんの両腕に磁石がついていて、その磁力に引き付けられて演奏しているようなイメージでした。

第2楽章もゆっくりで、コンマス・田野倉さんのソロ、ホルンとのかけあいなどが見事。

第3楽章~第4楽章は連続しての演奏で、期待していた大好きな第4楽章に突入。第1主題(?)のホルンソロはゆったりとした朗々&堂々の演奏で、音のふくらませ方も見事でした。後方のトランペットの方がニコニコして聴いておられたようなのも印象的でした。続いてフルートトップも素晴らしい音色がよく響いて&伸びていました。このあたりはトップ奏者の実力をいかんなく発揮といったところでしょうか。そして、これまた大好き&有名な第2主題(?)の旋律を奏でる弦も良し!こちらも嬉しくなってしまいますね。

コバケンさんの指揮はコンチェルトでのサポートとは一変して、身体を前傾させ、膝を折り曲げた中腰のような姿勢が多く、迫力十分のドライブです。時おり唸り声も聞こえたようです。それに応えるかのようにコンマス・田野倉さんも力演で、何度か座席から腰を浮かして立ち上がるようなシーンもありました。そして、白熱のフィナーレで場内は興奮の渦に巻き込まれました。

場内からはブラボーの声が凄く、大拍手が続きます。丁寧に順にオケをねぎらうコバケンさん。特にコンマス、ホルン・フルート・オーボエ・クラリネットの各トップ、ティンパニーの力演を讃えられたときは聴衆からの拍手も一段と大きくなったように思いました。

アンコールはやはりブラームスのハンガリー舞曲第5番で、これも緩急の差が大きく凄い盛り上がりでした。この曲は超有名ですし、盛り上がって当然かもしれませんが、やはりこの日のアンコールピースにふさわしかったと思いますし、嬉しかったです。聴衆も大満足でコバケンさんは何度もステージに引っ張り出されましたが、最後は全員が深々とお辞儀して白熱のコンサートは終わりを告げました。いやあ、良かったです。

今回、ブラームスでは楽章間の緩急の差が大きく凄い迫力だったのですが、以前聴いたベートーヴェンの「英雄」で感じた超個性的演奏といったものではなく、正統派の力演・熱演といった感じでした。弦を中心としたオケとの一体感も素晴らしく見事でした。でも、もうちょっと怪演(?)を聴きたかったような気も少しします(笑)。