ひろの東本西走!?

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天理大学創設者記念館(若江の家)-2

2010-05-28 19:30:48 | 近代建築

天理大学創設者記念館(若江の家)の続きです。

2階の和室にもステンドグラスがありました。デザインは鳥です(鳩でしょうね)。1階にあった花がモチーフのステンドグラスは左右がほぼ対称の幾何学的なデザインであったのに対し、こちらは伸びやかな曲線で構成されています。使用されているガラスも色や表面状態(紋様)が様々で、一部に少し傷みもあったことからこちらの方が古いような気がしました。和室にステンドグラスも味わいがありますね。和室は豪華なしつらえといった感じではなかったものの、障子の骨組み(?)などのデザインが繊細で見事でした。

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2階から屋根裏部屋に上がる階段部は面白い構造になっていました。真ん中の階段が浮かんでいるような感じになっています。

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再び暖炉です。こちらは上部が木製で、その1の暖炉とは材質・色合い・デザインが異なっていますが、やはり素晴らしいです。

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その他、家具なども全てが素晴らしく、それが華美過ぎないのも良かったです。これまで若江の家については聞いたことがなく、開館も水曜日と毎月25・26日だけのようなので、一般の人が見学するのはなかなか難しそうですが、これほどの凄い建物があまり紹介されていなかったのは不思議な気もしました。天理大学で見学した3つの建物のうち、まだ1つ目です(汗)。

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天理大学創設者記念館(若江の家)-1

2010-05-25 23:54:20 | 近代建築

日曜日は終日雨の中、近畿文化会の臨地講座「奈良の近代建築 学校編」に参加してきました(講師は川島智生先生)。見学したのは下記の4ケ所です。

 ①奈良女子大学   :奉安殿、記念館(旧本館)、佐保会館
 ②天理大学      :若江の家(創設者記念館)、一号館、図書館
 ③奈良県立桜井高校:旧講堂、藤桜会館(旧同窓会館)
 ④奈良県立畝傍高校:校舎(屋上や奉安庫跡などを含む)

奈良女子大学記念館はハーフティンバーの外観・色使いが女子大らしいロマンチックな建物で、近代建築Myベスト10に入れようかというほどの大のお気に入りなのですが、今回は②の天理大学が初めての見学ということもあって、とても印象に残りました。

まずは、若江の家(創設者記念館)です。大正13年に大阪で建てられたものを昭和30年に天理大学構内に移築されたそうです。今回の講座に参加を申し込んでからネットなどでも少し調べてみて期待していたのですが、実物はそれを遙かに上回る素晴らしいものでした。

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外観的には上記写真の裏側の面が、壁面の変化も大きくてよりピクチャレスクだったようです。

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花をモチーフとしたステンドグラスが美しく、また、照明も含めて天井も見事です。

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邸内に多数あった暖炉は全てデザインが異なり、これまた素晴らしかったです。

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和室も手抜かりなし!

設計は「あめりか屋大阪支店」で、規模が大きく、外観・内部共に実に見事!また移築に際して、そしてその後も丁寧に補修、維持・管理されてきたのでしょう、とても大正13年の建物とは思えない美しさでした。

ここでの写真は1F中心ですが、2Fにも素晴らしいステンドグラスがありました。以下はその2に続く予定です。


純喫茶シャタン(西天満)

2010-05-22 22:07:23 | まち歩き

3月頃、西天満界隈をブラブラ歩いたときに入った「純喫茶シャタン」です(大阪府大阪市北区西天満6-9-8)。大阪の純喫茶として知る人ぞ知るといった存在のようですが、入ったのは今回が初めてでした。

まずは、表の看板(屋根に取り付けられているもの)の紫地に黄色と白の文字が、いかにも純喫茶といった雰囲気を醸し出しています。以前にアップした「純喫茶三輪」も同じ色使いでした。

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そして店内は期待に違わない上質の空間でした。ここで営業されて約40年、15年ほど前に改装されたそうですが、レトロな雰囲気は失われていません。いい感じです。昔はもっと多くのこのような喫茶店があったそうな。

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コーヒーはマイルドなお味で美味しかったです。器はオリジナルでしょうか?私のカップ&ソーサーは中国風(?)のデザインでした。

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椅子の背もたれの部分も素晴らしいデザイン&質感です。

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これらの照明は改装時に付けられたものかもしれませんが、これまた素晴らしいですね。

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サンドブラストでガラス面に刻まれた「SCHATTEN(? シャタン?)」の文字も味があります。但し、写真は裏面から撮っています。今回は入り口に近い席でしたので、次回はカウンターの見える奥の方に座ってみたいと思います。近代建築めぐりと共に、純喫茶・レトロ喫茶めぐりもやめられません。

 


撮らずにはいられない鉄道写真(中井精也)

2010-05-21 23:50:00 | アート・文化

Torazuniwa1撮らずにはいられない鉄道写真(学研ビジュアル新書)
★★★★:80点

一昨日、書店でふと手に取った新書がこれでした。趣味の近代建築探訪がらみで写真や鉄道にも興味はあるものの、特に撮り鉄や乗り鉄ではないこともあって、著者の写真家(鉄道写真家)・中井精也さんの名前は知りませんでした。しかし、風景+鉄道+人の美しい写真が、しかも大判で多数掲載されていて、目を引きつけられました。写真を眺め、心の中で”おおーっ、何とキレイな”と唸りながらページをめくるスピードがどんどん早くなり、あっという間に読了です。文章も平明に書かれていて読みやすく、素晴らしい本ですね。

私は933円というお値段は安いと思いますし、新書なので携帯しやすいのも良いです。本書の写真は、(殆ど?)全て中井さんのブログ”1日1鉄!”で使われたもののようです。

個人的には、

   桜の花吹雪の中の真岡鐵道
   第二五之町踏切
   ひまわりと鉄道
   山の緑の中を走るJR木次線
   まっ黄色に色づいたイチョウの大木に大粒の雨
   都電荒川線と街路樹のボリューム感のある紅葉
   都電荒川線の踏切を元気良く駆け抜ける子どもたち(表紙も)
   アジアンなカラフルな色の洪水
   ちんちん電車横の懐かしい町の風情(阪堺電車!)
   ビルの看板などの流し撮り
   海をバックに走るいつもの「通勤電車」----ただし、反対方向へ
   踏切際に走り込んできたさわやかで明るい女性
   秋田新幹線の夜景と雪

などが特に素晴らしいと思いました。キャプションは適当です。

本書にも出てきた私の地元・大阪の阪堺電車なども、風景+鉄道+人の観点で撮ったら、趣のあるものが多数撮れるでしょうね。今度、丸一日、阪堺電車と沿線を撮り歩いてみたいとも思いました。

~裏表紙より~

  いつもの風景写真に「鉄道」というアイテムを写しこむことによって
  生まれる「ちょっといい写真」の魅力を、とっておきの写真とエッセイで
  綴る。バリ鉄さんはもちろん、旅と写真が好きな人たちも、カバンに
  カメラを忍ばせたくなること間違いなし!


近江鉄道 鳥居本駅

2010-05-20 23:49:20 | まち歩き

ゴールデン・ウィークのとある1日、久々に近江八幡をじっくり探訪したのですが、その際、朝一番で彦根まで足を伸ばし、さらに近江鉄道に乗り換えて「鳥居本駅」を見てきました。

以前、仕事で滋賀県の工場に行き、更にその足で出張先の群馬県に移動すべく米原までタクシーに乗ったとき、偶然「鳥居本駅」前の交差点で信号待ちの停車。おおーっ!これが「鳥居本駅」か。。。素晴らしいなあ。。。と感動したのですが、その日はタクシーを降りる時間もなく、後ろ髪を引かれる思いでそのまま米原まで行きました。で、今回の捲土重来です。

「鳥居本駅」は先に紹介した「にっぽん木造駅舎の旅100選」でも大きく採りあげられていましたね。この駅舎は昭和6年開業当時からのもので、マンサード屋根が最大の特徴でしょうか。玄関まわりと煙突も味わいがあります。また、高い天井の待合室も造作&デザインが見事でした。

この日は五月晴れで、駅舎も朝日を浴びて輝いていました。この駅舎のためだけに1時間以上余分の時間をかけたのですが、十分にその価値がありました。また、近江鉄道および沿線そのものもレトロな味わいがあって素晴らしいですね。

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