「じじぬき」「自分会議」「ミノタウロスの皿」がベストスリー。次いで、「劇画・オバQ」「一千年後の再開」あたりか。「じじぬき」は日本的なストーリーで適度な毒もあるのですが、タッチが軽妙でラストのひねりも素晴らしい。「自分会議」は幼い少年の悲しみが切ない。「ミノタウロスの皿」、不時着した星で発展している文化にビックリ。ズン類とウスの奇妙な関係(人類と牛のようでいて・・・)。
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藤子・F・不二雄の、ちょっと変わった味わいの作品を集めた異色短編集。SF的手法と鋭い風刺精神を存分に発揮し、大胆かつ繊細な構成で不可思議世界を描き出す。「藤子美学の世界」に、どっぷりと浸かれる作品集!
同居する息子夫婦と孫から、あからさまに邪険に扱われ、家での居場所もない老人の穴黒厳三は、そんな家族へのあてつけに雨の中、釣りに出かけてそのまま死んでしまう。やってきた天国で、亡き妻と再会した厳三だったが、「下界テレビ」で自分の通夜を見ているうちに家族のことが恋しくなり・・・(「じじぬき」)
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「間引き」「わが子スーパーマン」「コロリころげた木の根っ子」はブラックユーモアの不気味さ満点。
その他、「オヤジ・ロック」「3万3千平米」「ドジ田ドジ郎の幸運」「T・Mは絶対に」「ヒョンヒョロ」。それぞれ異なった味わいあり。
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