出版会社をつくる。それが結論だ。

文芸社から見積書が来た。内容は、
四六版の本250ページまで、校正は一回、カバーは四色刷り、表紙は一色刷り(デザインは一案)、発行部数は500部、著作権使用料は本体価格に対し、初版5%・2刷以降10%、ネット書店販売(アマゾン、楽天ブックスへ登録)、刊行月に提携書店50店舗に配本し1カ月陳列、刊行月に毎日新聞社で広告、文芸社HP及び文芸社モバイルにて宣伝告知、国立国会図書館に納本(永久保存)、文芸社流通センターにて在庫管理・注文管理、刊行4ヵ月後に在庫報告・ほか随時対応。

以上のサービスで合計金額は138万円という。
文芸社の強みは全国1100書店と業務提携をしていて、その中の50書店には1か月間陳列することだろう。文芸社のHPを見ると、毎月かなりの数の自費出版の本を紹介している。自費出版会社の中では文芸社が一番人気と思う。

しかし、138万円は高い。それに本が売れたとしても5%しか著者には支払われないようだから、138万円のほとんどは戻ってこないことになる。自費出版すれば本の所有権は私のほうにあると思っていたが見積書を読むとそうでもないようだ。でも、所有権が私にあり本が売れた場合に原価が戻ってくるにしても138万円は高い。本の原価を1000円に設定しても全部売れて50万円しか戻ってこない。やはり135万円は高い。
それに、私の本が本土で売れるとは思えない。文芸社の宣伝効果はゼロに近いと思う。県内の書店に陳列してくれるように私自身が営業をしていかなければ売れないと思う。県内なら私が営業できるから、県内の出版社で自費出版し、出版社に営業のやり方を教えてもらおうと考えていた。だから、県内の出版社にこだわっていたのだが県内の出版社に私の原稿は嫌われたようだ。

風詠社は500冊で729、750円だ。そのうち200冊は著者分となっていて、譲るのも売るのも著者の自由と書いてある。残りの300冊は売れた分の定価の50%を著者に還元するとなっている。風詠社のほうが条件はいい。

きのうもタイムスからは連絡がなかった。タイムスから自費出版するのはあきらめるしかないようだ。県内で出版できそうにない。風詠社にしようかな。しかし、風詠社は県内の出版社じゃない。悩むなあ。

いっそのこと自分で出版社をつくろうかな。本の出版は「沖縄に内なる民主主義はあるか」の一冊だけで終わるつもりはないし、小説も出版したい。色々な小説新人賞に応募して落選した小説であるから売れないと思うが、私としては本にして世の中の人に読んでもらいたい。全部で10数冊にはなるくらいの小説の原稿を抱えている。

出版会社をつくれば安く出版できるから自費出版よりは多く出版できる。
よし、出版会社をつくることにしよう。

糸満市で学習塾をやった時は、小さなトタン屋根の家から糸満ロータリービル(一階は琉球銀行)の三階に移り、豊見城校、東風平校まで学習塾を拡大した実績がある。40歳に読谷村に戻り、嘉手納ロータリーで十坪の小さなレンタルビデオ店から出発して、売り上げをどんどん伸ばしてロータリー内の40坪のビルに移った。沖縄市、名護市、那覇市のスーパーと提携して出張ビデオ店をやった実績もある。ただ、商売はどんどん拡大させたがお金は残らなかった(苦笑)。

コンビニエンスホットスパーの社長の口車に乗せられてホットスパーのオーナーになったのが失敗で、ビデオ店をやめなければならない羽目になったが、500本のビデオから始めたビデオ店も5年後に止める時には10000万本になっていた。

大学を卒業してからずつと商売をしてきたのだから、出版会社の経営もできると思う。出版会社の収入で生活するのではないから気が楽だ。ただ、質素な生活を送りながら書くことに専念したいと考えていたのでできるなら出版社をやりたくない。しかし、そういうわけにもいかなかくなった。

ボーダーインクも駄目で、沖縄タイムスも駄目なら、自費出版してくれる県内の出版社を探し回る難儀をするより自分で出版社をつくったほうがいい。ボーダーインク社に自費出版を断られた時から出版社をつくろうかどうか迷っていたが、タイムスの対応の仕方をみて、自分で出版会社をつくることを決めた。そのほうが気は楽になる。

出版会社をつくる。それが結論だ。
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