土下座させてなんになる





東電社長に向かって、「土下座して謝れ」という怒声があり、東電社長と幹部たちは土下座をした。女の人が土下座した東電社長にさんざん怒りをぶちまけていた。

土下座になんの意味があるのだろう。偉い人を土下座させてみじめな気持ちにさせようということなのか。でも、土下座は形であり、土下座したほうがいいと判断すれば平気で土下座するのが「偉い人たち」だ。

東電社長のよう「偉い人」を土下座させて、優越感にひたることができるのだろうか。女の人は土下座した東電社長に罵声を浴びせながら訴えていたが、たとえ東電社長は土下座はしても、罵声を聞いたとしても、訴えを聞き入れることには土下座をしないで冷酷に対応するだろう。

土下座をさせるのになんの意味もない。そもそも土下座というのは身分制度で身分の低い人間が身分の高い人間にする行為であり、身分の高い人間が土下座をすることはとても屈辱的であるという思想からくるものだ。土下座は身分制度の遺物。形式的なもの。土下座を要求するのは卑しい精神がなせるものだ。

土下座は必要ない。そのかわり徹底して東電に責任を取らせ、賠償金も被害に応じた相応のものを取ることが大事だ。
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