県知事選で裏目に出た共産党の安慶田副知事排除

県知事選で裏目に出た共産党の安慶田副知事排除
 翁長知事が死去し、知事選が11月から9月30日に繰り上げされた。
 17日に翁長雄志知事の支持母体「オール沖縄」に参加する政党や団体などが、那覇市内で会合を開き、9月30日投開票の知事選に擁立する候補を協議した。
 会議には4年前の知事選で翁長氏当選の原動力となった県内有力企業の金秀、かりゆし両グループは欠席した。欠席したのはかりゆしグループはオール沖縄を離脱したからであり、金秀グループも離脱しているに等しい状態である。リョウグループ以外にも離脱した企業は多い。
かりゆし、金秀がオール沖縄を離脱した原因は安慶田副知事が共産党などの策略によって辞任させられたことにある。
 翁長知事支持の金秀、かりゆしなどの企業グループは安慶田副知事を中心にしたグループである。企業には県の予算による公共工事の発注で経営が潤う。予算を企業に配分していたのが安慶田副知事であった。
 県の予算には政府の交付金が大きく影響する。安慶田副知事は政府との接点を保ち、交付金の確保を目指していた。しかし、共産党は安慶田副知事が安倍政権と通じることを嫌った。
 維新の党や希望の党の保守政党も与党だと決める着けるほどに安倍政権と同じ保守の政党を嫌い敵対しているのが共産党である。国民民主党が安倍政権が提出した働き方改革案に更性しただけで国民民主党を安倍政権と一緒の与党だと決めつけて非難したのが共産党であった。それほどに共産党は安倍政権を嫌い、保守政党を嫌っている。
 そんな共産党であるから安慶田副知事が安倍政権と親密な関係を保とうとしていることを嫌い、安慶田副知事排除に走った。
教員採用試験で特定の受験者(複数)を合格させるよう県教育委員会側に依頼したとか、教育庁幹部人事で特定の人物の登用を働きかけたとして告発されて、安慶田副知事は辞任した。安慶田副知事の後任は元国際大学学長の左翼経済学者富川氏であった。

安慶田氏は県庁を追い出され、オール沖縄からも追い出されたのである。安慶田氏に対する仕打ちに反感を抱いたのが安慶田氏と共に翁長知事を支持し支えてきた企業家たちであった。共産党や左翼政党とは元々から水と油であった彼らはオール沖縄を離れていった。
翁長知事が健在であれば翁長知事を共産党の言いなりにして成功であったが、予想していなかったことが起こった。翁長知事の急死である。翁長知事が健在であり知事選に立候補していたら安慶田氏や企業家たちも翁長知事を支持し応援していたはずである。しかし、翁長知事は死去したので翁長知事以外が立候補することになった。そうなると、例え新しい立候補者が翁長知事の遺志を引き継ぐと言っても安慶田氏や企業家たちは支持しないだろう。
安慶田氏を副知事の座から排除したことは今回の県知事選で安慶田氏中心の保守票を失うことになるのだ。

翁長知事の後継者の候補の一人に指名された呉屋守将金秀グループ会長は「政治に出るよりは経済の面で翁長県政を継承する県政を支える」と述べて出馬を否定した。オール沖縄代表を辞任し、顧問になることも断った呉屋氏である。心の中ではすでにオール沖縄から離脱している。
県知事になったとしても翁長知事のように左翼のロボットにさせられるのは明らかであり、金秀グループにはなんのメリットもない。むしろデメリットのほうが大きい。
呉屋氏にとって翁長知事以外に翁長県政を継承する者は居ない。「翁長県政を継承する県政を支える」と記者には言ったがそれは本音ではない。左翼政治家が翁長県政を継承するといっても、呉屋氏がオール沖縄出身の立候補者を応援することはないだろう。

安慶田氏を副知事の座から排除したことが県知事選で保守票を失うことになった。つまり知事選を不利にさせたのである。

お粗末様である
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