集団自決の深い傷はオスプレイ反対では治らない2




「かみつく」の内容紹介
「沖縄に内なる民主主義はあるか」の内容紹介

「かみつく」「沖縄に内なる民主主義はあるか」を
狼魔人日記でネット販売しています。
申し込みはメールでできます。

ブログ 狼魔人日記
メール ezaki0222@ybb.ne.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「沖縄に内なる民主主義はあるか」「かみつく」は県内書店で発売中



Booksきょうはん全店で発売中


とよみ店・豊見城市字根差部710番地・TEL・FAX(098)850-8001

一日橋店・南風原町字兼城530番地 ・TEL・FAX(098)889-7695

安謝点・那覇市安謝664-32番地・TEL・(098)-9402・FAX(098)988-8387

美浜店 ・北谷町美浜8-3(イオン北谷店内二階)・TEL・FAX(098)982-7695

やいま店・石垣市真栄里292-1番地 ・TEL(0980)84-3003・(0980)84-3456

宮古店・宮古島市平良字西里1290番地 ・TEL・FAX(0980)74-3828
宮古南店 ・宮古島市平良字松原631番地・TEL・FAX(0980)79-0013

沖縄教販ホームページ売り上げランキング




狼魔人日記の
江崎さん登場
今日の1フィート運動解散式の
新聞に掲載されない衝撃的な事実を公開。
八重山教科書問題も徹底して話しています。
 
    



集団自決は武士精神の延長


宮里洋子さんは「集団自決」にストレートに向き合うべきである。集団自決は沖縄だけで起こったものではなない。南はサイパン、北は満州など戦争で敗北した多くの場所で集団自決は起こっている。

江戸時代は死刑を命じられた武士は切腹をした。他人に処刑されるより自ら命を絶つというのが武士の誇りであった。
戦争に負けた時も自決した。西郷隆盛、白虎隊など戦争に負けた時に自決した武士の話は際限がないくらいに多い。第二次大戦でも多くの将校や兵士が自決している。沖縄でも牛島中将などが切腹自決をしている。
自決は武士階級の当然の行為であった。

明治維新は下級武士によってつくられた国家である。廃藩置県は下級武士が大名から実権を奪ったクーデターであった。四民平等をうたったが、民主主義の四民平等ではなく国民すべてを下級武士にする四民平等であった。
封建社会である江戸幕府までは戦争をやるのは武士階級だけであった。農民からは武器を取り上げ、農民が戦争をするのを禁じた。
明治時代になり、「富国強兵」を掲げた政府は徴兵制度をつくり、農民を兵隊にした。それは農民を下級武士にすることであった。戦前の憲法には「帝国」を宣言していて軍隊による外国の植民地支配を目的にしていた。学校は「富国強兵」の精神を教え、優秀な兵士を確保する場所でもあった。

日本国家が帝国主義で富国強兵の政治体制だったのだから、国家の方針にしたがって学校も帝国主義・富国強兵の教育をやったのは当然である。日本は日清戦争に勝ち、日露戦争に勝った。勝つたびに相手国から賠償金と領土を手に入れた。日本は「富国強兵」の政治が成功し、植民地をどんどん拡大していった。
南方や満州などの植民地には沖縄の多くの人々が移住した。

戦前は、戦争に勝つことが国を栄えさせると考えていた。その考えの中で生きている国民はその考えに乗っかって将来を夢見ることができた。
昭和になってもソテツ地獄という極貧生活を強いられていた沖縄の人々もまた富国強兵の政策を歓迎し、植民地に移民して農業で成功する夢を膨らませた。
日本政府は沖縄の人々に夢を与えてくれる存在だった。

「海行かば」は天皇ために死ぬ歌であるが、天皇ために戦い死んだら日本の将来の道が開けるという気持ちがこもっている歌である。事実、命を惜しまずに戦ったから日本は戦争に勝ち、植民地を増やしていった。

慶良間諸島で起こった集団自決は帝国主義・富国強兵という国策が敗戦に転じたために生じたものである。国策がうまくいっていた時も集団自決が起こったときも同じ政策であり教育であった。
戦争に勝っていた時は国が栄え、移民に夢を膨らませたが、戦争に負けると集団自決という悲劇が起こった。

宮里洋子さんは、「集団自決」はあってはならない惨事であると考えているだろう。母親が「集団自決」を先導した教師であったことが宮里さんの心を深く傷つけ「集団事件」に冷静に向き合うことができなかった。
それは仕方のないことだ。
しかし、「集団自決」と真正面から向き合えない宮里さんは、集団自決が起こったのは戦争のせいだと信じるようになる。戦争に反対すれば「集団自決」で死んだ人たちの魂を弔い、母親の罪への償いになると信じている。

「集団自決」は敗戦のために起こった悲劇ではあるが、戦争が原因ではない。日本の帝国主義、富国強兵の政治が原因である。日本は軍隊があったから戦争をしたのではない。戦争をして植民地を増やすために軍隊をつくった。
戦争をするのは政治が選んだ道であって軍隊が選んだ道ではない。ただ、日本は軍部が強くなり、5・15事件や2・26事件で政治家を暗殺して軍部が政治の実権を握り軍国主義国家になった。ますます戦争にのめっていった経過がある。

「集団自決」が起こったのは戦争が原因ではないが、「集団自決」の原因を追究するより、「集団自決」に関わった母親の罪を軽くしようとした宮里さんは戦争反対への道を選んだ。

「集団自決」の政治問題は、日本が敗戦し、大日本帝国憲法が廃止され、富国強兵主義によってつくられた日本軍が解体した時に「集団自決」を引き起こした張本人の国家は終わっている。

「集団自決」の深い傷を負っている宮里さんは、普天間飛行場のゲートでオスプレイ反対の運動をやっている。
座間味の島民を「集団自決」に追いやった正体は、日本の帝国主義・富国強兵である。帝国主義・富国強兵を推し進めたのは日本政府であり、軍部である。沖縄の政治家、公務員、教員、マスコミは沖縄の地で帝国主義・富国強兵を広めていった。
座間味の島民を「集団自決」に追いやったのは沖縄の政治家、公務員、教員、マスコミである。しかし、敗戦で日本は帝国主義と富国強兵を放棄した。だから、「集団自決」に追いやった張本人はこの世から消えたのである。沖縄の政治家、公務員、教員、マスコミの体は残ったが、彼らの中から帝国主義と富国強兵は消えた。彼らは別人になったのである。

宮里さんに深い傷を負わせた正体はこの世から消えたのである。宮里さんが「集団自決」を正面から相対すればこのことに気づいたかもしれない。
しかし、「集団自決」と正面から相対することを宮里さんはしなかった。
「悪いのは母じゃない。わが子の命を奪うよう仕向けた国家に憤りを感じる」と宮里さんは言い切る。(沖縄タイムス)
宮里さんは「悪いのは母じゃない」と母親をかばっている。「集団自決」は悪いとかという感情の問題ではない。帝国主義・富国強兵という政治の問題だ。政治の問題を感情の問題にして、母親を庇う。母親を庇い、母親の罪を相殺するために軍事基地に憎悪を抱き、軍事基地撤去の運動をするのである。

「わが子の命を奪うよう仕向けた国家」は大日本帝国憲法の戦前の国家であって現在の国家ではない。アメリカ国家でもない。宮里さんが憎む国家はすでに存在しない。存在しないのに今の民主主義国家を戦前の帝国主義国家とダブらせているのは、「集団自決」の真の正体(精神分析に例えるなら深層心理)を見つけることができなかったからである。

宮里さんは民主主義国家、軍事独裁国家、共産党一党独裁国家の区別がつかない。
「改憲、自衛隊の国防軍化・・・。」を宮里さんは日本が目指す逆相政策」と呼んでいる。改憲は国民投票で決める。日本の唯一の直接民主主義が憲法の改定である。しかし、「集団自決」は日本軍が命令したから起こったと信じている宮里さんは日本の自衛隊が軍隊になるのを恐れ、歴史が逆戻りすると信じている。

宮里さんが恐れているのは戦前の軍隊である。戦前の軍隊をつくったのは帝国主義・富国強兵政治である。宮里さんはそのような国家はすでにないということを知らない。戦前に立ち止まっているのは宮里さんである。

米軍は中国の周辺国の軍事力を強化して中国を抑止している。米軍はアジアの平和を守るために活動している。オスプレイ導入はCH46ヘリコプターの老朽化による入れ替えである。同時にアジアの軍事力を強化して中国をますます抑止していく戦術である。
戦前に立ち止まっている宮里さんには逆走に見えるかも知れないが実際は前進しているのだ。

「逆走を止めるまで、私の傷は癒えない」と宮里さんは言った。前進を逆走にしか見えない宮里さんの傷は一生癒えないだろう。

みなさんの意見・感想は
ヒジャイ掲示板へ

ヒジャイ掲示板


    
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 集団自決の深... 集団自決の深... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。