アホな専門家2人

アホな専門家2人

感染症科医局長・佐藤昭裕はコロナ感染減少の要因は、「いろんな理由が絡み合ってると思う」と述べている。彼は感染症の専門家である。感染症は医学であり、医学は科学である。「思う」ではなく「である」で説明するべきである。ところが科学的ではない不確かな「思う」で説明するのである。アホな専門家である。
「人流っていうのもポイントだとは思います」「ワクチンの接種率も影響あると思います」「前線が停滞し、梅雨期のように雨が降り続いた気象条件も影響したと思っている」というのである。アホな説明である。


 2万5千人超えていた感染がどんどん減少して1万人までになったことの説明で、人流、ワクチン、天気が関係しているというのである。人流は減っていない。8月18日から9月7日までの間にワクチン接種はわずかしか増えていない。天気が感染減少に関係していると指摘されたことは一度もない。3つとも的外れである。
感染減少は緊急事態宣言を発令したからである。過去に4回発令した時も感染減少した。今回も発令したから減少したのだ。発令を解除すると感染は増加する。だから政府は増加させないために緊急事態宣言を9月末まで延長する。もっと感染を減少させるためだ。緊急事態宣言をやったから感染減少したのに専門家はそれを認めないで非科学的な理由をでっちあげてテレビやマスメディアで公表し国民を騙している。それが日本の専門家である。
厚生労働省の助言機関座長の国立感染症研究所長脇田隆字もアホな専門家である。
 全国の9月1~7日の新規感染者数は10万人で、1週前の14万人から大幅に減少した理由について、座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は、「気温の低下、ワクチン接種が進んできたことなど、複数の要因が考えられる」と述べた。なんと日本感染症学会専門医佐藤と同じアホなことを言ったのである。
 アホなことを言わざるを得ない事情が専門家にはある。専門家は、感染減少は緊急事態宣言が原因であるとは口が裂けても言わない。緊急事態宣言が感染減少に効果があることを認めるということは東北大学の押谷教授のクラスター感染理論を認めることになる。押谷教授は空気感染を否定している。
 欧州、日本のコロナ感染論は空気感染である。緊急事態宣言による感染減少を認めるということは空気感染を否定することであり自己否定になってしまう。だから、緊急事態宣言を認めることは絶対にできない。しかし、空気感染で国民を納得させる説明もできない。だから、あいまいな複数の要因が考えられると説明逃れをするのである。テレビニュースで国民に向かって。
感染症専門家でありながらコロナ感染対策を練り上げることができない日本の専門家である。彼らは黄熱、デング熱・インフルエンザなどの感染症の専門家ではあるが新型コロナに対しては素人同然である。彼らが厚労省のコロナ対策班になっていたら日本は欧州以上にパンデミックになっていただろう。
厚労省の助言機関や分科会、都道府県の専門家会議を占領しているのが二人のような専門家である。日本の専門家の99.99%は二人と同じ専門家である。最近は小池都知事、菅首相等が「人流」を口にするようになっている。人流は空気感染論の基準になるものであり専門家が感染増減の目安にしているものである。都知事や首相が口にするようになったということは専門家が政府や都の機関を占領するようになったからである。
 専門家は政府のコロナ対策の中枢には食い込んでいない。コロナ感染対策を練るのは中枢のクラスター対策班である。専門家はクラスター対策班が根り上げた案を検討する側にいる。幸いなことである。
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