あなたたち 沖縄を弄ぶなよ・ 辺野古を日本民主主義の先端とうそぶく國分功一朗






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 安波ヘリパッドだ。高江ヘリパッドではない。
 
建設されるN-1地区、H地区、G地区は国頭村安波である。高江ではない。だから高江ヘリパッドではない。安波ヘリパッドだ。N-4地区だけが高江ヘリパッドである。

高江中学校からの距離
N4地区・・・1,5km    N1地区・・・2,5km    H地区・・・2km   G地区・・・2,8km
1km離れていたらオスプレイの騒音被害はない。
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あなたたち 沖縄を弄ぶなよ
辺野古を日本民主主義の先端とうそぶく國分功一朗

哲学者の國分功一朗氏(高崎経済大学準教授)の最新刊の「民主主義を直観するために」の最終章の「辺野古を直観するために」に次のように書いている。

自分は今、辺野古に来てみて、ここに日本の民主主義の先端部分があると感じている。かつて、マックス・ウェーバーという社会学者は、国家を暴力の独占装置として定義した。辺野古では、そのような国家の姿がまさしくむき出しの状態であらわれているのではないか。選挙で何度も民意を表明しても、国家は平然と無視する。そして、その無視に抗議する住民たちを押さえつけようとする。国家は暴力の独占装置であるが、普段はその姿を現しはしない。実際は常に潜在的な脅威に留まる。実際に暴力が現れるのは極限状態においてである。暴力が実際に行使されるとすれば、それはその現場が極限状態にあるからだ。その無意味で、辺野古は極限状態にある。そして、この辺野古の闘いとは、そうした極限状態において民主主義を守ろうとする闘いであろう。その意味で、ここに日本の民主主義の先端部分がある」          
「民主主義を直観するために」
マックス・ウェーバーが定義した「国家は暴力の独占装置」はその通りである。封建国家であろうと独裁国家であろうと社会主義国家であろうと議会制民主主義国家であろうと国家が暴力の独占装置であるのは同じである。暴力の独占装置ではない国家なら内戦状態であり複数の暴力装置があり。国家が分裂している状態である。ISISに侵略されているイラクや内戦状態であるシリアがそうである。

國分准教授は、国家は暴力の独占装置であると述べ、その暴力装置が民主主義を抑え込むものであるとしているが、それは間違った考えだ。暴力の独占装置が民主主義を抑え込むのは封建国家、独裁国家、社会主義国家の非民主主義国家である。議会制民主主義国家は民主主義を抑え込むことはしない。
マックス・ヴェーバーは1864年4月21日生まれ、 1920年6月14日死亡の100年前のドイツの社会学者・経済学者であり、マックス・ウェーバーが見た国家は100年以上も前の国家である。現在の国家ではない。國分准教授はマックス・ウェーバーが見た100年前の国家を現在の日本国家と同じように見て、日本国家の暴力の独占装置は民主主義を抑え込む暴力装置だと決めつけている。國分准教授は議会制民主主義を理解していない哲学者である。

 日本は議会制民主主義国家である。その日本が民主主義を抑え込むとはあり得ないことであるが、國分准教授はそれが辺野古には存在すると述べている。その証拠として「選挙で何度も民意を表明しても、国家は平然と無視する」を上げている。
 國分准教授のいう選挙は名護市長選と知事選と衆議院選の三度の選挙を指している。
 2010年は辺野古移設に賛成し、政府と同意の確約を取った島袋吉和市長と辺野古に基地を造らせないとする稲嶺進氏の名護市長選になり稲嶺氏が当選した。辺野古移設反対の稲嶺氏が当選したが、その時にはすでに辺野古区、島袋前市長は政府と移設容認の確約をしていた。仲井真知事も了承していた。そして、2010年に民主党政権の時に菅首相は辺野古移設を米政府と確約した。稲嶺新市長が辺野古移設に反対しても法的な有効性はなかったのである。
2014年には県知事選が行われ、辺野古移設反対を公約にした翁長雄志氏が当選した。しかし、その時にはすでに2010年に辺野古移設は決まり、辺野古崎沿岸の埋め立ても仲井真知事が承認した後だった。辺野古移設が決まり、埋め立てが承認された後に、翁長氏は辺野古移設反対を選挙公約にして当選した。公約そのものが有効性のない公約であった。
 2014年12月14日には衆議院選があり小選挙区では辺野古移設反対を公約にした候補者4人全員が当選した。一方小選挙区で落選した自民党候補は全員比例で当選した。
名護市長選、県知事選、衆議院選で辺野古移設反対を主張した候補が当選したが、政府は辺野古移設を中止しなかった。國分准教授はそのことを「選挙で何度も民意を表明しても、国家は平然と無視する」と批判したのである。しかし、國分准教授の批判は一方的である。国が法に従って民主的な手続きで決めた辺野古移設を無視したのは稲嶺市長、翁長知事、四人の衆議院当選者であった。
一度決まった辺野古移設を選挙で中止できるという法律はない。議会制民主主義は法治主義である。選挙で何度も民意を表明しても、その民意に従わなければならないという法律はない。國分准教授の理論は議会制民主主義を無視している。
翁長知事は仲井真前知事の埋め立て承認は瑕疵があると判断して承認取り消しをした。翁長知事による埋め立て承認取り消し処分に対して石井啓一国土交通相は是正指示を出した。国地方係争処理委員会は適否を審査し判断を下す。判断に納得しなければ裁判に訴え、最高裁の判決が最終的な結論になる。これが議会制民主主義である。國分准教授は議会制民主主義を無視している。
民主主義の根本は選挙にあり、選挙で示した民意にあり、選挙結果を無視している国に抗議する住民たちこそが民主主義を守る闘いをしていると國分准教授は主張している。(國分准教授は辺野古に集まっている人たちを「住民たち」と呼んでいるが、彼らの中に地元である辺野古区の住民は居ない。辺野古区の住民は辺野古移設を容認しているし、飛行場建設予定の土地の地主も建設に賛成している。辺野古移設反対の人たちは県内や県外からやってきた他所の住民である。辺野古の住民ではない)。

国家は暴力の独占装置であることは國分准教授の言う通りである。その暴力装置は警察である。國分准教授は実際に暴力が現れるのは極限状態においてであると言い、辺野古では極限状態であると述べている。つまり、辺野古では警察の暴力が現れているというのである。国家の暴力の独占装置である警察は辺野古で民主主義を抑え込んでいるというのである。國分准教授は議会制民主主義を理解していないことを露呈している。
議会制民主主義国家では衆議院の過半数を握った政党が政権を運営する。自民党政権の前は民主党が政権を握っていた。もし、共産党が衆議院の過半数になったら共産党が政権を握ることになる。共産党が政権を握れば日米安保を破棄し、米軍基地を撤去するだろう。当然辺野古移設は中止するし普天間飛行場は撤去する。共産党が政権を握っていたら辺野古移設反対運動は起こらなかった。だから国の暴力装置による抑え込みはなかった。
議会制民主主義国家でありながら、国の政権を握っているのが自民党であるなら国家の暴力の独占装置である警察は移設反対運動を抑え込むが、国の政権を握っているのが共産党であるなら移設反対運動は起こらないから国家の暴力の独占装置である警察が移設反対運動を抑え込むのは起こらない。議会制民主主義国家である暴力の独占装置である警察は法律を守る暴力装置である。民主主義を抑え込む暴力装置ではない。辺野古の警察は辺野古移設反対運動を抑え込んでいるのではない。辺野古移設反対派の違法行為を取り締まっているのである。
議会制民主主義国家では国民の選挙によって衆議院の過半数を取った政党が政権を運営する。政権は国民の代理であると考えるべきである。また、国のやり方に反対であれば裁判に訴えるのが議会制民主主義である。
しかし、辺野古に集まって辺野古移設反対運動をしている連中はゲートや国道に座り込みをして車両を止めたり、進入禁止のフロートを超えてボーリング調査を阻止しようとする。それは違法行為であり、議会制民主主義国家では警察が排除する対象である。
國分准教授は辺野古の闘いが民主主義を守る闘いであると述べているが、それはとんでもない勘違いである。辺野古の闘いは議会制民主主義の法律を破っている違法行為である。

照屋寛徳衆議員の2015年11月19日のブログに座り込み闘争のことを掲載している。「辺野古新基地建設反対の座り込み闘争に1,200人が結集した。シタイヒャー(やったね)」と述べ、1,200人の座り込みに、警視庁から派遣された屈強な機動隊も県警機動隊員、沖縄防衛局が雇う民間警備員や米兵らも手も足も出せず沈黙に追い込まれ、工事関係車両も一切出入りできなかったと述べている。座り込み闘争の目的は辺野古新基地建設を阻止することである。照屋衆議員は党派を超え、イデオロギーを超えて平和と自らの人権と尊厳、自己決定権をかけて闘っていると述べている。これが國分准教授のいう辺野古の民主主義である。
辺野古の民主主義は議会制民主主義とは違う民主主義である。議会制民主主義は法治主義であり、法律に違反した行為は禁じている。ゲート前に座り込み、車両の出入りを止めるのは違法行為である。違法行為を取り締まるのが国家の暴力装置である警察の役目であるから座り込んでいる者を排除する。排除することを國分准教授は国の暴力が実際に行使されていると述べている。國分准教授が支持する辺野古の民主主義は違法行為を繰り返して議会制民主主義を否定している。議会制民主主義は辺野古の違法行為は許さない。
議会制民主主義を否定する辺野古の民主主義はどんな民主主義なのだろうか。キャンプ・シュワブで有名な人が山城博治氏である。彼は社民党員であり沖縄平和運動センターの議長である。
議  長 山城 博治 社民党 
幹  事 仲里 博恒 高教組 
副議長 比嘉 京子 社大党   〃  大城由美子 第一次産業労連 
 〃  福元 勇司 高教組  〃  下地 敏男 社民党 
事務局長 大城 悟 自治労 

議長が社民党で幹事は高教組、副議長は社大党と高教組である。沖縄平和運動センターは、自治労、私鉄沖縄、全港湾、沖教組、高教組、社大党、マスコミ労協、全水道、労金労、労済労などの沖縄の労働組合が結集した組織である。平和運動センターは反基地・反安保・反自衛隊闘争、反核の組織であり、辺野古建設断固阻止を目標にしている。「沖縄の歴史的、地理的な特性を生かしつつ、平和と民主主義を守るための運動体として、県民運動をはじめ、全国および国際的視野に立って反戦平和運動をすすめていくことを目的に」平和運動センターは設立された。
辺野古では平和運動センターだけでなく統一連も参加している。統一連は沖縄共産党の実行部隊である。共産党は二段階革命が党方針であり、暴力革命を目指している政党である。沖縄県統一連の正式名称は「安保廃棄・沖縄県統一連」であり、米軍普天間基地の閉鎖・撤去、辺野古新基地建設ストップを掲げてキャンプ・シュワブで闘っている。
辺野古の運動は共産党、社民党、左翼労組を中心とした運動である。國分准教授も社民系の沖縄平和運動センターも共産党系の統一連も辺野古の運動を民主主義運動と位置付けているが社民党、共産党は左翼である。議会制民主主義を否定する彼らの民主主義は左翼民主主義と言えよう。左翼民主主義は左翼イデオロギーを実現することであり、議会制民主主義を否定している。だから、平気で違法行為を正当化するのである。

議会制民主主義は左翼民主主義ではないし、右翼民主主義でもない。そして、人民民主主義でもない。人民民主主義は労働者と農民を基礎としているが、議会制民主主義は国籍所有の国民を基礎としている。18歳以上の日本国籍を持っていれば日本民族であろうと他の民族であろうと投票をすることができるし。労働者や農民だけでなく資本家や商売人や地主も選挙をすることができる。立候補して議員になることもできる。
議会制民主主義の闘いの場は議会である。勝負は多数決である。辺野古の現場には議会制民主主義の闘いの場はない。国家の暴力装置である警察や機動隊が違法行為をした者を取り締まる場である。
国家の暴力装置は思想を取り締まることはない。だから辺野古移設反対思想者を取り締まることはない。取り締まるのは違法行為をした者だけである。
キャンプ・シュワブゲート前で座り込むのは違法である。国道を占拠するのは違法である。ゲートに入ろうとする車の前に立ちはだかるのは違法である。イエローラインの内側に入るのは違法である。進入禁止フロートを超えるのは違法である。警察や海保はこのような違法行為を取り締まっているだけである。彼らの思想を取り締まっているのではないし、弾圧もしていない。
しかし、左翼民主主義からすれば彼らの違法行為は正しい行為であり取り締まることが間違っている。彼らにとって警察や海保は彼らの主張する民主主義を弾圧しているのである。 
左翼民主主義にとって闘いの場は辺野古である。国会ではない。共産党や社民党は国会では少数派であり過半数を占めるのは夢のまた夢である。議会では闘うことができない。だから辺野古を闘いの場にしている。辺野古では座り込み闘争に1,200人が結集すれば警察や機動隊は手も足も出せず辺野古反対派は勝利するのである。

「1万人集めれば勝てる」が辺野古左翼民主主義者たちの口癖である。1,200人で勝利したのである、1万人集まれば警察や機動隊はお手上げだろう。左翼民主主義辺野古反対派が勝利する。それは議会制民主主義の敗北である。
辺野古左翼民主主義者たちは議会制民主主義によってつくり上げた法律を認めていない。彼らにとって彼らの左翼民主主義が正しい法である。正しい法を実現するためには議会制民主主義国家の暴力装置である警察の取り締まりに勝利しなければならないと考えている。

國分准教授が警察や機動隊を暴力装置というのなら、辺野古反対派の座り込みによるゲート封鎖や国道封鎖は暴力行為である。反対派の暴力を国家の暴力装置が排除しているのが辺野古である。辺野古は議会制民主主義国家の暴力装置と左翼民主主義の暴力の闘いの場である。突き詰めれば辺野古は議会制民主主義と左翼民主主義の闘いの場である。

【沖縄の声】翁長知事の承認取り消しは違法行為、「高江ヘリパッド」ではなく「安波ヘリパッド」[桜H28/8/12]
チャンネル桜沖縄支局「沖縄の声」
2016/08/11 に公開
平成28年8月11日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆氏が前半「翁長知事の承認取り消しは違法行為」、「高江ヘリパッドではない、安波ヘリパッドだ」、後半のコラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「政党は政策で競うべき、民進+共産党とおおさか維新の会」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月8月11日、19:00~
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
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