あなたたち 沖縄を弄ぶなよ・佐藤優1






新発売・沖縄内なる民主主義9 A5版  定価1512円(税込み)
新発売・バーデスの五日間上 A5版  定価1404円(税込み)
新発売・バーデスの五日間下 A5版  定価1296円(税込み)

本土取次店 (株)地方・小出版流通センター
http://neil.chips.jp/chihosho/ TEL.03-3260-0355 
chihosho@mxj.mesh.ne.jp
県内取次店 株式会社 沖縄教販
電話番号098-868-4170
shopping@o-kyohan.co.jp

にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村
クリックお願いします

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 安波ヘリパッドだ。高江ヘリパッドではない。
 
建設されるN-1地区、H地区、G地区は国頭村安波である。高江ではない。だから高江ヘリパッドではない。安波ヘリパッドだ。N-4地区だけが高江ヘリパッドである。

高江中学校からの距離
N4地区・・・1,5km    N1地区・・・2,5km    H地区・・・2km   G地区・・・2,8km
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あなたたち 沖縄を弄ぶなよ
佐藤優は沖縄人ではない
佐藤優氏はロシア大使館、国際分析第一課で情報活動に従事したインテリジェンスの第一人者である。元外務事務官という経験を基にした歯に衣着せぬ評論は鋭い。内外の注目を集めている佐藤氏はネットで佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」を有料で配信している。「インテリジェンスの教室」は「公開情報を分析することで真実が見えるというプロ中のプロが、国際ニュースの読み解き方を明かす」を売りにしている。佐藤氏は情報を分析して真実を明らかにするプロである。
佐藤氏は毎週土曜日に琉球新報にコラム「佐藤優のウチナー評論」を掲載している。連載は2008年1月から始まっているから今年で7年目である。連載開始前のインタビューで佐藤氏は「全く異質な文化圏の沖縄が日本の中にあるということは、日本が多元性、寛容性を持つためにすごく重要だ」と語っていたが、今年の5月17日の県民大会では「この数年間で私のアイデンティティは変化した」と述べ、「(私の)ルーツは沖縄だから、沖縄系日本人と思っていたんだけども、今は違うんです。日本系沖縄人だと思っている」と自分は沖縄人であると語っている。県民大会では、
「ハイサイグスーヨー。チューウガナビラ。ワンネー佐藤優ヤイビーン」
とウチナー語で挨拶をした。
 佐藤氏が沖縄人であることを根拠にしているのは母親が沖縄人であることである。佐藤氏の母親は久米島の出身である。久米島出身の母親と本土の父親の間に佐藤氏は生まれた。つまり佐藤氏の血は半分は沖縄の血であり半分は日本の血である。佐藤氏は半分日本人であり半分沖縄人であるが、本土で生まれ育った自分を佐藤氏は沖縄系の日本人だと思っていた。しかし、現在は沖縄系の日本人ではなく日本系の沖縄人であると佐藤氏は言う。佐藤氏が日本系沖縄人と言った時、大拍手であった。
日本系沖縄人だと思うことはどういうことであるかというと、沖縄か日本かどっちかを選べと言ったら文句なしに沖縄を選ぶということであると佐藤氏は話している。
 佐藤氏は沖縄系日本人から日本人系沖縄人になったというが、半分は日本人であり半分は沖縄人であることに変わりはない。気の持ち方で日本人になったり沖縄人になったりするのが左藤氏である。そんな佐藤氏は本当に沖縄人と言えるのだろうか。

琉球新報の「ウチナー評論」では、「我々沖縄人は」と完全に沖縄人に成りきっている。なにを基準にして沖縄人であるか否かを決めるのだろうか。
佐藤氏が沖縄人であることにこだわっているのは琉球は昔は琉球王国という独立国であったから沖縄の政治は琉球民族によって決めるべきであるという琉球独立論に傾倒しているからである。国連人権理事会は沖縄を「先住民」として認めている。先住民の定義は、言語などの文化的特性を維持し、迫害・差別の経験があることなどが要件であり、沖縄はその要件を満たしているというのである。先住民には自己決定権があるというのが国連人権理事会の考えである。

琉球独立論は居酒屋論議と呼ばれていた。酒を飲んで非現実的な話を酔いに任せて語り合って楽しむというのが琉球独立論であった。ところが数年前に「脱軍事基地、脱植民地化」をテーマにしたシンポジウムが開催されたことがきっかけに、日本国民などの多数派が琉球の方向性を一方的に決めている現状をあらためて確認し、2013年5月に琉球独立学会が設立された。
「沖縄で繰り広げられている問題を解決するには独立しかない」と琉球独立学会は主張し、居酒屋談義が学会談義になったのである。そして、「独自の民族として、平和に生きることができる『甘世』(あまゆー)を実現させたい」と琉球民族による自己決定権を行使した基地のない島を目指した。琉球独立論は反米軍主義であり反保守の革新の政治家、学者、運動家たちが賛同した。沖縄タイムスと琉球新報も賛同した。佐藤氏も賛同している。

沖縄はかつて琉球国であり独立国家であった。琉球の島々に民族的ルーツを持つ琉球民族は独自の民族であった。ところが1879年の明治政府によって琉球国は併合された。以降、現在にいたるまで琉球は日本そして米国の植民地となり、日米両政府による差別、搾取、支配の対象となってきたというのが琉球独立論者の主張である。
琉球併合というのは廃藩置県のことである。琉球王国は処分されて、明治政府に廃合された。しかし、廃合されたといっても琉球国の身分制度を廃止し、沖縄は四民平等の社会になり、日本の一員としての沖縄県になったのである。沖縄は鹿児島県とか広島県と同じように日本の一部になった。沖縄が日本の植民地になったわけではない。もし、沖縄が植民地にされたというなら他の県も植民地であったということになる。しかし、日本の憲法と法律は他の県と同じように沖縄県にも適用されたのだから沖縄は植民地ではなかった。廃藩置県以降の沖縄は四民平等の社会になり琉球王朝が沖縄の支配者ではなくなったのである。いわゆる沖縄の近代化の始まりが廃藩置県である。それを琉球独立論者は琉球処分といい、搾取と差別の始まりだというのである。
琉球独立論者は戦後の沖縄は日本そして米国の植民地であると主張しているが、それは間違っている。沖縄は日米両政府に搾取されたとも述べているがそれも違う。現実は逆である。70年前に沖縄は戦場になった。焼け野原の戦後の沖縄は金はないし生産する能力も失っていた。沖縄の貧困を救ったのは戦勝国の米国であった。米国の莫大な援助があったから沖縄の人々は生きることができたのである。飢えた子供たちに食事を与え病気を治療したのは米軍であった。マラリアなどの病気を撲滅したのも米軍の医療班であった。戦後の沖縄は日米両政府に搾取されたのではなく援助されたのである。



 米国は戦勝国であり沖縄は敗戦県である。普通なら琉球独立学会のいう通り、米国が沖縄を搾取して当然である。ところが米国は搾取をしないで援助をしたのだ。米国は民主主義国家であり世界一位の経済大国であった。沖縄の人たちが人並みに生活できるために米国は米国の富を分け与えたのである。
1954年から援助が落ちている。それには理由がある。終戦から8年が経過した沖縄はいつまでも米国の援助に頼るべきではない。沖縄は米国に頼らないで自分の力でやっていくべきであるという考えから援助を減らした。しかし、沖縄には米国が期待するほどの自治能力はなかった。そのことを知った米国は再び援助を増やしていく。米国は援助を増やしただけではなかった。沖縄の自治能力を高める計画も立てた。いわゆる政治と経済の改革である。その任務を担ったのがキャラウェイ高等弁務官であった。「沖縄の自治は神話である」と言い、沖縄に一番嫌われた高等弁務官である。
キャラウェイ高等弁務官になってから経済援助は増加した。


1963年からは米国だけでなく日本政府も援助をするようになり、表で分かるように日本政府の援助は急激に増えていった。経済から見た場合、沖縄が日米政府に搾取されているというのは間違っていることが歴然としている。

私は読谷村に住んでいる。健康保険税を払っているから病院の医療費は安い。健康保険税は国民の義務であり、他の市町村の人も払っている。保険税は年収によって決まるがそれぞれの市町村で納める割合は違う。それは市町村議会がそれぞれに決める。
私たちは市・町・村民税を払う。県民税も払う。そして国税も払う。私たちが払う税金の使い道は市・町・村議会、県議会そして国会で決める。
日本は議会制民主主義国家であり、国会、都道府県議会、市町村議会は選挙に選ばれた議員で構成され、政治を行っている。国の政治は国会、都道府県の政治は都道府県議会、市町村の政治は市町村議会が担い、政治の分業で日本国家は成り立っている。日本は国会、都道府県議会、市町村議会に政治は分業化されている。沖縄県は日本政府に支配されているというのは間違っている。
琉球独立学会は議会民主主義国家を理解していないから沖縄は日本政府に支配されているという錯覚をしているのである。沖縄は日米政府に搾取はされていないし、差別もされていないし支配もされていない。しかし、琉球独立学会は搾取され差別され支配されていると主張するのである。そして、琉球民族が独自の民族として平和・自由・平等に生きることができるためには琉球の独立しかないというのである。まるで、琉球王国時代こそが平和・自由・平等に生きることができたような主張である。しかし、琉球王国時代で自由であったのは支配者である武士階級だけであった。農民は搾取され支配され自由はなかった。農民は生まれた村から移動することはできなかったし、砂糖を生産してもそれは支配者のものとなり農民は砂糖を舐めることさえ許されなかった。農民が自由になったのは廃藩置県によって沖縄県になってからである。
議会制民主主義社会である沖縄に住みながら、日米政府に搾取され差別され支配され自由がないと感じるのは琉球王国時代の武士階級の気持ちでいるからである。自分が沖縄の支配者になりたいからである。沖縄を自分の思うように動かせない支配者意識が琉球独立論の根にある。
琉球独立論者は、琉球民族が独自の民族として平和・自由・平等に生きることができる「甘世(あまゆー)」を実現させるためには琉球独立しかないと考えているが、議会制民主主義を理解していない彼らが平和・自由・平等な社会をつくれるとは信じられない。

佐藤氏は琉球独立論支持者であり、自分は沖縄人であると主張している。「ウチナー評論」では「われわれ沖縄人は」という言葉をよく使う。佐藤氏は、「沖縄に思いがあって沖縄に移住してきた人も沖縄人だ」と述べている。それは佐藤氏が決めた沖縄人の基準である。佐藤氏のいう沖縄人は沖縄の琉球民族主義者のいう沖縄人ではない。琉球民族主義者が主張している沖縄人は昔の琉球王国時代の琉球人が琉球民族であり沖縄人である。だから、琉球王国時代の血を継いでいなければ琉球民族ではないし沖縄人ではない。佐藤氏のいう「沖縄に思いがあって沖縄に移住してきた人」は沖縄人ではない。沖縄人であるか否かは思想ではなく血統で決まるからだ。そのことは琉球独立学会で説明しているし、琉球独立に賛成していても琉球民族でない人間は琉球独立学会に入れないと断言している。
佐藤氏のように母親が沖縄人である場合琉球民族=沖縄人であるだろうか。そのことについては琉球独立学会は明確な説明をしていない。佐藤氏が沖縄人であるかどうかを検討してみよう。

琉球民族が単独の民族であるなら、日本民族は当然他民族である。ネットで日本列島、朝鮮半島、南洋諸島等の民族を調べるとウィルタ族、ニヴヒ族、アイヌ民族、大和民族、朝鮮・韓民族、琉球民族、高山・高沙民族、チャモロ族、カナカ族、パラオ族、その他ロシア・アメリカ系白人等とある。日本民族は大和民族である。
佐藤氏は大和民族と琉球民族の混血民族ということになるが、そのような佐藤氏を沖縄人つまり琉球民族として認めるならば、他の民族との混血も沖縄人として認めなければならないということになる。白人系や黒人系の民族との混血も琉球民族であることになる。日本人系沖縄人を琉球民族として認めるのであれば白人系沖縄人、黒人系沖縄人も琉球民族として認めなければならないというわけだ。それでは琉球王国時代からの系統としての琉球民族からはかけ離れてしまう。不純な琉球民族になってしまう。
琉球の独立を目指す琉球民族主義者が白人系沖縄人、黒人系沖縄人を琉球民族として認めるとは考えられない。白人系沖縄人、黒人系沖縄人と日本人系沖縄人は民族学的には混血民族として同じである。そうであるならば日本人系沖縄人の佐藤氏は琉球民族と認めるわけにはいかない。琉球独立を目指す琉球民族主義者にとって佐藤氏は沖縄人ではないということになる。佐藤氏は自称沖縄人であって、本当の沖縄人ではない。偽沖縄人である。

琉球独立は琉球民族による独立を目指しているのであり、沖縄に住んでいる人々による沖縄独立とは違う。琉球民族にこだわらない沖縄独立であるならば沖縄に住んでいる人はみんな沖縄人であると言えるが、琉球独立は沖縄に住んでいる琉球民族が自由になるための独立であるから沖縄に住んでいるからと言って沖縄人であるとは言えない。琉球独立国では琉球民族以外の人たちは沖縄人ではない。

佐藤氏は沖縄系日本人であったが最近は日本系沖縄人になったと言っている。佐藤氏は気分次第で日本人になったり沖縄人になったりする。昨日は日本人だったが今日は沖縄人、明日は日本人になるかもというのが佐藤氏である。沖縄人を自称する佐藤氏は「沖縄は過去も沖縄人のものであり、現在も沖縄人のものであり、そして未来も沖縄人のものである」と述べている。佐藤氏は沖縄に住む人々を沖縄人と呼んでいる。しかし、琉球民族主義者はそうではない。沖縄に住んでいる人の中の琉球民族だけを沖縄人と呼んでいる。だから、「沖縄は過去も琉球民族のものであり、現在も琉球民族のものであり、そして未来も琉球民族のものである」と主張しているのだ。佐藤氏の主張とは違う。
佐藤氏と琉球民族主義者とは考えが違うのである。彼らにとって佐藤氏は琉球民族ではないし沖縄人ではないのである。

そもそも、佐藤氏が沖縄人であることにこだわるのはなぜだろう。2008年に「ウチナー評論」を始めたころは沖縄について本土とは異質な文化圏を持っている存在であると言い、沖縄は日本の多様性の一部と見て、日本人として日本の一部である沖縄を観察の対象としていた。ところが現在の佐藤氏は「この数年間で私のアイデンティティは変化した」と述べ、自分が沖縄人であることにこだわっている。この数年間で沖縄になにが起こったのだろう。なにが佐藤氏のアイデンティティを変えたのだろうか。原因はどうであれ、左藤氏が沖縄人でないのは確実である。
【沖縄の声】高江ヘリパッド反対運動は市民運動ではなく共産・社民・社大党の政治運動[桜H28/7/29]
チャンネル桜沖縄支局「沖縄の声」
2016/07/29 に公開
平成28年7月28日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆氏が前半「高江ヘリパッド反対運動は市民運動ではない。共産党・社民党・社大党の政治運動である」、後半のコラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「自民党と対峙できる政党は民進党ではない。おおさか維新の会である」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月7月28日、19:00~
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
http://www.ch-sakura.jp/579.html
◆チャンネル桜公式HP
http://www.ch-sakura.jp/

チャンネル桜

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )