辺野古移設賛成は10%増えていた

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辺野古移設賛成は10%増えていた

社説[「辺野古」世論調査] 政権の姿勢に反発鮮明

沖縄タイムス 4月21日(火)5時30分配信

 名護市辺野古の新基地建設に突き進む安倍政権への県民の反発の大きさが浮き彫りになった。
 沖縄タイムスと琉球放送は18、19の両日、戦後70年に関する世論調査を実施し、基地問題に対する県民の意識を探った。
 米軍普天間飛行場返還問題に対する安倍政権の姿勢については72%が「評価しない」と答え、「評価する」の22%を大きく上回った。
 これまでの安倍政権の沖縄に対する対応からすれば、多くの県民が不信感を抱くのは当然だ。
社説[「辺野古」世論調査] 政権の姿勢に反発鮮明


辺野古移設反対を掲げて当選した翁長雄志知事に、首相や菅義偉官房長官が、約4カ月も会談に応じないなど露骨な「冷遇」が続いた。
 国は県の中止要請にもかかわらず、海底ボーリング調査を続行した。翁長知事が、沖縄防衛局に移設作業の停止を指示したのに対し、農相が執行停止措置を取るなど強硬姿勢が際立った。
 一方、翁長知事の姿勢については約72%が「評価する」と答えた。多くの県民の支持を受けていることが数字に表れた。
 安倍首相との会談で翁長知事は「絶対に辺野古に新基地は造らせない」と公約実現に不退転の決意を示した。
 住民の土地が米軍に強制接収され基地が造られた歴史的経緯などを述べ、沖縄側に普天間の代替案を求めることに対し「こんなに理不尽なことはない」と訴えた。首相を前に、ウチナーンチュの思いを代弁したことなどでさらに求心力を強めている。

 「 それしても伊佐浜土地闘争を扱う時はいつも「島ぐるみ闘争」が伊佐浜の銃とブルドーザーで強制接収されたのをきっかけに土地闘争が発展したことを書いて、「島ぐるみ闘争」が衰退したことは書かない。「島ぐるみ闘争」はあることをきっかけに衰退したのである。そのきっかけをつくったのが辺野古であった。
 辺野古は「島ぐるみ闘争」の最中に条件付きで米軍の土地接収を受け入れた。「土地取上げは 死刑の宣告」だと伊佐浜では徹底抗戦をやったのに辺野古では逆に土地接収を受け入れたのである。どんなに反対しても伊佐浜のように強制接収されるのなら、条件をつけて受け入れをするというのが辺野古民の考えだった。
 辺野古民の出した条件は、
Ⅰ 農耕地はできるだけ使用しない。
2 演習による山林利用の制限。
3 基地建設の際は労務者を優先雇用する。
4 米軍の余剰電力および水道の利用
5 損害の適正保障
6 扶養地の黙認耕作を許可する。
の6項目であった。要求がすべて受け入れら他のではないが、米軍と辺野古区は友好関係になり、キャンプシュワブが建設された。
 すると、辺野古の経済は空前の活況になる。五年間で辺野古の人口は4倍になり、多くの青年男女が、建設工事、PX(売店)、クラブ、メスホール(食堂)の職員として従事するようになり、彼らの給料は民間会社や地方公務員よりも高く、いわゆる軍作業の人気が高まっていった。
 水道の整備は米民政府の援助で行われた。辺野古の土地造成工事も米民政府が陣頭指揮をとって協力した。辺野古の驚異的な発展の噂はまたたく間に県内に広がり、経済発展を望んで米軍基地を受け入れる村がどんどん増えていった。そのために土地闘争は衰退していった。
 基地経済が沖縄を貧困から救うということが分かった時から、沖縄は米軍を受け入れるようになっていったのである」
 戦前の貧困を体験した沖縄の人たちにとって戦後の基地経済による繁栄は天国であった。
 沖縄二紙は基地経済を軍用地料や軍雇用員だけのように報道するが、経済発展欠かせない琉球銀行の設立、社会の発展に必要な琉球大学の設立は米民政府の尽力である。琉球政府、立法院、裁判所の三権分立を指導したのも米民政府である。そして、製糖工場、パイン工場、拓南製鉄など多くの企業の設立に尽力し、自由主義貿易を掲げ世界へ投資をよびかけたのも米民政府である。
 米軍の払下げ品で小さな電力会社がいくつもでき家庭に電気が供給された。家もつくれた。食品もあふれた。米軍の払下げ品は沖縄の生活を潤した。
 私の母は50歳を過ぎてから米兵士の家庭のメイドをしたが、英語を知らない年配の母でも米兵の家庭は歓迎し、フレンドリーに接してくれた。
 米軍は沖縄の人たちに多くの仕事を与え、復帰前の失業率1%未満であった。
 母のこと以外は沖縄二紙が過去に報道したことである。沖縄二紙は自分で報道をしていながら社説ではこの事実を隠ぺいするのである。
ただひたすら米軍を非難するのが沖縄二紙であり革新の識者と政治家である。

 沖縄二紙がひんぽん乗せる沖縄戦体験者の談話でも、戦後の沖縄が平和であったこと、豊かな生活が送れたことを話し、この平和がいつまでも続くことを願っているという人は多い。
    
 普天間飛行場の辺野古移設については「反対」が約65%で、「賛成」の約28%を大きく上回った。辺野古移設への県民の反対が、揺るぎないものであることをあらためて示している。
社説[「辺野古」世論調査] 政権の姿勢に反発鮮明
 
去年の県知事選数か月前の「普天間飛行場の移設先はどこが良いとおもうか」の世論調査である。


 国外・県外の合計は77・2%である。今回の世論調査では辺野古移設反対が65%で賛成が28%である。二つの世論調査を比べると辺野古移設反対は12%減っていて、辺野古移設賛成は10%増えている。
 移設反対の翁長氏が仲井真氏に10万票の大差をつけて知事になり、辺野古移設はあらゆる手段で阻止すると宣言し、安倍首相に対しては「絶対に辺野古に新基地は造らせない」と断言した。県民の翁長知事の評価はあがったと沖縄のマスコミは報道した。翁長知事は押せ押せモードあり、辺野古基地建設のムードは最大に盛り上がっている。であれば知事選前より辺野古移設反対派が増えるのが当然である。ところが実際は辺野古移設反対はなんと12%も減っているのである。
 タイムスは、実際は辺野古移設反対は12%も減っているという事実を隠ぺいしているのである。
 

さらに、普天間返還問題の望ましい解決方法を聞くと「辺野古への新基地建設」と答えた人は、約19%にとどまった。辺野古移設に賛成と答えた人でも、それが消極的な選択であることが、調査から読み取れる。
  社説[「辺野古」世論調査] 政権の姿勢に反発鮮明
辺野古移設賛成が10%も増えたことにタイムス記者がうろたえた様子が目に浮かぶ。翁長知事が当選した後、辺野古基地建設反対運動は盛り上がった。タイムスも反対運動の盛り上げ報道に徹した。だから、辺野古移設賛成は減っているはずだった。ところが世論調査をしてみるとなんと予想に反して10%も増えていたのである。
うろたえた記者はなんとしても辺野古移設賛成を減らしたいために変な質問を加えたのである。しかし、それでも19%あり、知事選前の辺野古移設賛成より1・2%増えていた。
前の世論調査では、県外移設、国外説、辺野古移設と普天間飛行場の移設先の世論調査をしているが、今回は辺野古移設に賛成か反対かの世論調査をしている。国外移設は閉鎖・撤去の文言するときもあったが、今まではずっと移設先の選択の世論調査であったが、今回は辺野古移設に賛成か反対の二者択一の世論調査である。
 なぜこのような世論調査に変わったのか。理由は翁長市長が県外移設を引っ込めたことにあるだろう。翁長知事は菅官房長官との会談で、
「自ら奪っておいてですね、県民に大変な苦しみを今日まで与えて、今や世界一危険だから、普天間危険だから大変だという話になって、その危険性の除去のために沖縄が負担しろ、と。お前たち代替案は持っているのか、日本の安全保障はどう考えているんだ、と。沖縄県のことも考えているのか、というこういった話がされること自体が日本の国の政治の堕落ではないかと思っております」
と述べた。会談前の翁長知事は県外移設を主張し続けてきた。だから、菅官房長との会談では県外移設を訴えると予想していたが、翁長知事は県外移設を訴えるのではなくて、沖縄の辺野古移設の代替案を出せというのが日本の国の堕落と言ったのである。裏を返せば翁長知事には代替案はないということであり、今まで主張し続けてきた県外移設は辺野古移設の代替案にはなれないことを翁長知事自身が認めたのである。
 翁長知事は辺野古移設の代替案を模索することを破棄した。代替案は政府が考えるべきだと菅官房長官にいったのである。代替案を考えないのは日本の政治の堕落であるとこれ以上にない厳しい発言をしたのである。
 翁長知事を応援しているタイムスは翁長知事が自ら破棄した県外移設を世論調査することができなくなったのである。

 政府は辺野古移設が唯一の解決策だと言っている。だから、政府に辺野古移設の代替案はあるはずもないし、これから探す考えもない。その政府に翁長知事は代替案を出せと言った。これでは代替案はないのと同じである。
 翁長知事は辺野古基地建設はあらゆる手段を使って阻止すると宣言している。もし、辺野古移設を阻止することができた場合は普天間飛行場は固定化する。翁長知事は普天間飛行場の固定化を目指していると言っても過言ではない。
 
 
 日米両政府が、共同声明に辺野古移設推進を再確認する文言を盛り込めば、それは沖縄の世論に背を向けることにほかならない。
  社説[「辺野古」世論調査] 政権の姿勢に反発鮮明
 今度のタイムスの世論調査で、辺野古移設反対は減り、賛成が増えたことが判明した。沖縄二紙が全力を上げて辺野古移設反対キャンペーンをしたにも拘わらずだ。
 埋め立て工事が進んでいくと、大浦湾や辺野古の海の自然が破壊されるというキャンペーンが嘘であることがばれていき、辺野古移設反対は減っていくだろう。
 辺野古移設反対運動は弱まることはあっても高まることはない。

純真に自然を愛する市民を騙すために沖縄二紙が仕組んだプロパガンダ二人

キャサリン・ミュージック
 キャサリン・ミュージックさんは名護市辺野古沖の大浦湾を訪れ、ハマサンゴやアオサンゴの群集するポイントに潜り、視察した。「まだ大丈夫。美しい」と笑みを浮かべ「世界中で(美しい海が)失われている。辺野古の海は絶対に守る。私は諦めない」と話した。

キャサリン・ミュージック=1948年生まれ。海洋生物学者。世界中の海をフィールドにし、1980年代に石垣島新空港建設計画があった白保でサンゴの保護活動に関わり、その後­沖縄に述べ11年生活し、現在はハワイ在住。

 キャサリンさんはこれまでプエルトリコの海やグレートバリアリーフ(オーストラリア)など世界各地の海に潜り、サンゴ礁の調査をしてきた。米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古海域の埋め立てについては「恐ろしい行為。ばかなこと」と批判している。
「辺野古の海には千種を超える魚がいる。サンゴも400種以上が生きている。新種もまだいるはずだ。こんなにも美しく、貴重な海は世界中どこにも残っていない」
と指摘し、
「軍事基地ではなく、海洋公園にするべきだ。世界中の人に辺野古の海の美しさを知ってもらいたい。そうすればきっと、ばかな行為(新基地建設)は止められる」と語り、「カリブ海など世界中でサンゴ礁が失われている。温暖化や赤土汚染、酸性化など理由はさまざまだが、(基地建設で)わざと殺すのは信じられない」と大浦湾の世界的な価値を強調した。
 「大浦湾は山と川があり、マングローブの生物など、全てを備えたエコシステムだ。軍事基地より海洋公園にした方が雇用や教育の面でも効果がある」と指摘し、「破壊か調和か、沖縄の人には選ぶことができる。スコットランドと同じで、沖縄には民主主義が生きている」と語った。

キャサリンさんは「(基地建設で)わざと殺すのは信じられない」と米軍基地建設が自然破壊すると発言しているが、本当に米軍基地は自然を破壊するのだろうか。防衛局は環境アセスの書類を県に提出し、県が検討した結果目立ての許可をしたのである。辺野古飛行場建設で自然を破壊することはあり得ない。しかし、キャサリンさんは自然破壊をするという。キャサリンさんの学者としての見識を疑わなければならない。
 キャサリンさんは、「山ぬはぎねー、海んはぎん、海んはぎねーウチナーんはぎん(山がはげれば海もはげる。海がはげれば沖縄もはげる)」としまくとぅばで語ったという。その通りである。山からの栄養を含んだ水が海に流れ出て、その養分が海の植物や動物を育てる。山の自然を保つということは海の自然を豊かにするということである。大浦湾の周囲は山である。山の自然が大浦湾の自然を豊かにしているのは事実である。
キャサリンさんの言う通りであるが、しかし、「山ぬはぎねー、海んはぎん」にはひとつ大事なことが抜けている。川である。山の水は川を伝って海に流れ込む。だから、山の自然が保たれたとしても川が汚染された場合は山からの水は汚れてしまい。汚れた水が海に流れ込んでしまう。川が汚れていると海も汚れてしまうのだ。
川を汚染する正体は川沿いにある工場や住宅や畑である。工場や住宅や畑から汚染水が流れ出て、川を汚し海を汚すのである。山は自然のままであっても川が汚染されていると海は汚染されてしまう。

大浦湾は沖縄本島の東側にあり、名護湾は西側にあるが、二つの湾は同じ山から水は流れている。それなのに大浦湾は自然が豊かでジュゴンが食する藻が生えている。しかし、名護湾は大浦湾ほどには自然が豊かでないからジュゴンの藻は育ってないしジュゴンもやってこない。昔は名護湾にもジュゴンが来たことはある。その頃は名護湾も汚染されていなかったのだろう。しかし、今はそうではなくなった。
名護湾も大浦湾も同じ山から水が流れている。しかし、名護湾と大浦湾の大きな違いがある。名護湾は北部最大の名護市街地になっていて、川は赤土や生活排水などで汚染されている。しかし、大浦湾の周囲は人口が少ない。だから大浦湾の自然は豊かである。キャサリンさんの「山ぬはぎねー、海んはぎん」は川の汚染を考慮していない中途半端な理屈である。名護湾や羽地内海にそそぐ川の汚染を防げば大浦湾と同じように名護湾や羽地内海にもジュゴンはやってくるだろう。
 キャサリンさんが海洋生物学者であるならば大浦湾と名護湾を比較するべきである。そして、大浦湾と名護湾の違いを指摘し、名護湾の自然も豊かにするように指導するべきである。キャサリンさんは大浦湾だけを観察するのではなく北部全体を見て、適切なアドバイスをしてほしいものだ。
             
 キャサリンさんは「大浦湾は山と川があり、マングローブの生物など、全てを備えたエコシステムだ。軍事基地より海洋公園にした方が雇用や教育の面でも効果がある」と指摘しているが、その指摘には疑問がある。
 大浦湾には二見川、大浦川、汀間川、美謝川がある。二見川は上流にダムがあり、雨が降らないときはほとんど流れていない。雨が降ると溜まった生活排水を海に流し込む。キャサリンさんが言う通り、大浦川には沖縄で一番大きいマングローブ林がある。マングローブが植わっている場所は上流から赤土が流れてきて堆積している場所である。
 大浦川の川沿いは住宅とウコン畑が続いている。ウコン畑の溝は川につながっている。雨が降らない時は山の水が大浦湾に流れ出るが雨が降ると生活排水や畑の赤土が大浦湾に流れ出る。二見川、大浦川、汀間川の河口は赤土の混ざった砂である。白い色ではなく茶色にくすんだ色の砂である。大浦川を汚染している川である。
 三つの川は住宅や畑沿いを流れて赤土や生活排水を大浦湾にながしているが美謝川は違う。美謝川はキャンプシュワブ内を流れていて、住宅や畑からの排水が流入することはない。山の水がそのまま大浦湾に流れ込んでいるのが美謝川である。実はジュゴンの食する藻が繁茂している場所は美謝川河口である。大きな藻が生えているのも美謝川の近くにある。民間地を流れている三つの川の河口にジュゴンの藻が繁茂しているという記事はまだ一度も載ったことがない。もし、軍事基地を撤去し美謝川沿いが住宅や畑になったらが美謝川も他の三つの川と同じように汚染されてジユゴンの藻は生えないかもしれない。実は大浦湾は透明度が低い。理由は汚染されているからだ。キャンプシュワブが民間地になれば大浦湾の汚染がもっと進み、キャサリンさんのいうエコシステムは破壊される可能性が高い。
 大浦湾は東側にあり高い山に囲まれている。早く日が暮れる。夕日も見れない。沖縄の観光ホテルやリゾート地が西海岸に多いのは日が暮れるのは遅いし美しい夕日が見れるからである。大浦湾を海洋公園にしても訪れる人は少ないだろう。莫大な維持費に無駄な税金を使うだけである。

 ところで、「山ぬはぎねー、海んはぎん、海んはぎねーウチナーんはぎん(山がはげれば海もはげる。海がはげれば沖縄もはげる)」は辺野古飛行場の埋め立てとは関係のない理論である。なぜなら、辺野古埋め立ては海のほうであり山はなにも変わらないからだ。「山ぬはぎねー、海んはぎん」は嘉手納飛行場以南の北谷、宜野湾、浦添、那覇市の人口密集地にはてはまる理論である。北谷町から那覇市にかけては緑の山はほとんどない。草木を切り倒し住宅や工場をつくったからだ。そのために山ははげたのである。それが原因して海岸の多くのサンゴは死滅していった。藻なども少なくなり魚は激減していった。「山ぬはぎねー、海んはぎん、海んはぎねーウチナーんはぎん」である。
 サンゴを再生させようとサンゴの苗を植える活動をしているが、サンゴの再生に必要なのは苗を植えることではない。山を元に戻すことはできないかも知れないが、川の汚染をなくし、海を浄化することである。サンゴは一つのサンゴから何十万もの種を放出する。種は海流に乗りあらゆる所に落ちる。海が浄化しサンゴが育つ環境をつくれば自然にサンゴは増える。
 川をきれいにすることがサンゴや海の動植物が増える最大の方法である。

 辺野古飛行場は辺野古崎の沿岸部分を埋め立てる。山は関係がない。「山ぬはぎねー、海んはぎん」の指摘は的外れである。それに辺野古崎の沿岸部だけを埋めるだけであるから大浦湾の被害は微少である。
皮肉なことであるが、キャンプシュワブがあったから大浦湾の自然は保たれている。キャンプシュワブが民間地であったなら大浦湾は他の民間地域と同じように汚染されていただろう。海洋学者キャサリン・ミュージックさんの指摘は的外れである。

大城忠
もっともらしく「埋め立ては産業破壊」などという人物が現れた。大城忠氏である

沖縄で生産されるもずくの6割~7割は辺野古以南の宜野座・金武・うるま市・南城市の海域で生産収穫されています。特に勝連、知念は主生産地で地域活性の重要産業となっています。もずくの生産量は自然環境(波浪・日照量・水温・潮流等)に大きく左右されるだけでなく、陸からの生活排水や都市開発、農業生産の管理によっても影響を受けます。それは、もずくもサンゴと同じ透明で綺麗なイノーの海でしか生育しないからです。
もし、辺野古基地建設が強行され、埋立てが進めば大量の土砂は、10月頃のミーニン(新北風)により拡散し、宜野座・金武・うるま市・沖縄市・北中城・知念・奥武島まで南下します。もずく養殖に不可欠なもずく母藻の育苗やもずく網への種付、沖出し後の芽出しに、大きな影響を及ぼし不作の原因となります。
年々、沖縄の海の環境は悪化し続ける現状で、さらなる埋立工事はもずくやアーサだけでなく他の水産物(魚類や貝、エビ等)にも影響があると思います。
               「大城忠」
大城忠氏(57)は もずくを販売しているイトサン(糸満市)会社の社長である、過去に糸満市沖の埋め立てでモズクが不作となった経験を踏まえ、「辺野古が埋め立てられればモズク産業は破壊する。沖縄の自立はストップする」と述べている。モズクが不作になる原因は辺野古基地建設が強行され、埋立てが進めば大量の土砂が大浦湾に流れ出てしまい、土砂は10月頃のミーニン(新北風)により拡散し、南下するからだという。大城忠氏は多くの埋め立て地を見てきたはずである。どのようにして埋め立てが行われるかも知っていて当然である。
 大城忠氏は「過去に糸満市沖の埋め立てでモズクが不作となった」というがモズクが不作になった原因を述べていない。私は糸満市に15年近く住んでいた。埋め立ても見てきた。糸満の埋め立てで土砂が外海に流れ出た話は一度も聞いたことはないし、なかった。埋め立て地の海岸は魚が多く絶好の釣り場だった。土砂が流れ出なかったから絶好の釣り場になったのだ。糸満でもずくを栽培しているという話は聞いたことがなかったが、栽培していたとしてももずくが不作になった原因は予想できる。
 糸満市の埋立地は広大である。海で自然を育む場所は海岸近くの浅瀬であるが、豊見城市か糸満市の広大な浅瀬はほとんど埋め立てられた。そして、山のほうは住宅が増えていった。キャサリンさんのいう「山ぬはぎねー、海んはぎん」が糸満市では現実となったのである。
 大城忠氏のいう通り埋め立てによってもずくが不作になったことは事実であると思うが、原因は埋め立てで土砂が海に流れたことではなかった。海岸の広大な浅瀬は埋められ山ははげていったからである。
 辺野古飛行場の埋め立ては辺野古崎沿岸だけである。大浦湾の海岸のほとんどは埋め立てらることはない。山もそのままである。糸満市の埋め立てとは全然違う。もずく養殖について詳しいのなら糸満市の埋め立てと辺野古飛行場の埋め立ての違いを知っているだろうし、辺野古の埋め立てがもずく養殖に被害を及ぼさないことも知っているはずだ。もし、本当にもずく養殖に被害を及ぼすのならもずくを養殖している業者たちが大反対するはずだ。

辺野古は海底ボーリング調査を6月末までに終え、夏から埋め立て工事が始まるが、すぐに土砂で埋めるのではない。防衛局は埋め立て本体工事の最初の手続きとして業者との契約を結んだが、最初に始める工事は傾斜堤護岸約320メートル、二重締切護岸約550メートル、ケーソン2工区で計430メートルの計1300メートルを整備する。埋め立てる前に埋め立て区域の外周の壁をつくるのである。今回は全体約4900メートルのうち約27%を占めるという。外周の壁をつくって埋め立て地からは土砂どころか海水も漏れない状態にしてから土砂を埋めるのである。つまり、埋立地から大浦湾には土砂は出ない。大城氏が糸満市の埋め立てを見てきたのならそのことは既に知っているはずである。大城氏は知っていながら埋立地の土砂が大浦湾に流れ出ると言うのである。彼は嘘をついている。嘘ついていることを彼自身は知っている。なぜ見え見えの嘘をいうのか。
 答えは大城さんのブログを見れば分かる。

安倍総理大臣は、4月から1千7百億円の国民の血税を投入し、本土大手建設会社を使い辺野古、大浦湾を埋立てを軍国主義のごとく強行に進めています。
沖縄の宝の海の一つ、辺野古、大浦湾の自然豊かな海は、次の世代に受け渡さななければならないものです 
そして、その海をより豊穣にしてくれる山原の森や川も保全しなければならない、とても貴重な生態系です。
 人も、命の種を自分の子や孫を通じて受け継がれていくのと同じように、豊かな沖縄の自然も次の世代に残すことが、今を生きる私達県民の義務であると思います。
さらに、県民一丸となって辺野古、大浦湾の埋め立てを阻止する事は、海人の生きる糧(かて)や術(すべ)を守るだけでなく、沖縄の真の宝の物である沖縄の精神性や人間性(アイデンティティー)に対して大きな自信と誇りを取り戻し、やがて沖縄の自立と平和国家へと繋がります。
        大城忠「海人ブログ」より
安倍首相を軍国主義呼ばわりしている。「次の世代に残す」。「県民一丸となって」。「沖縄の精神性や人間性(アイデンティティー)」等々、大城さんの使う言葉は革新と同じである。つまり、大城さんは革新活動家であるのだ。革新活動家であるがゆえに自分の専門知識をひけらかしながら、辺野古埋め立てが自然破壊をするような真っ赤な嘘をつき、なにも知らない市民を騙して辺野古移設反対運動に巻き込んでいこうとしているのである。

キャサリン・ミュージックさんも大城忠さんも純真に自然を愛する市民を騙すために沖縄二紙が仕組んだプロパガンダである。
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