Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

物流 2024年問題は、日本及び日本人全てが向き合うべき

2023-09-29 20:43:55 | 社会・経済
2023=令和 5年 9月も、後僅かとなった。冬場へ向けた日照時間短縮の影響もあって 徐々に秋の気配も浸透してきてはいるが、日中はまだまだ残暑見舞いが通用しそうな暑さが残るのも事実。月が替われば、こうした気象も少しは収まってくるのかもだが。

本題です。今秋の臨時国会日程が固まってくるなど、政治や安保の面でまだまだ触れたい事も多いは事実だが、今回はそれらを少し離れ 我々の日常生活をも左右する物流に関する問題を少し見てみたく思う。

中心はやはり 物流のメインを担う、トラック物流に関するドライバー各位の働き方改善を図る 所謂「2024年問題」についてか。我々の命にも関わる交通安全にも大きく影響するだけに、軽視できない所もあろう。以下 昨日の TBS NEWS DIGネット記事を引用して、少しみて参る事に。

「岸田総理 物流の 2024年問題解消へ 来週にも『緊急パッケージ』取りまとめ」

岸田総理は 物流業界における、いわゆる「2024年問題」の解消に向けて 来週にも「物流革新緊急パッケージ」を取りまとめると明らかにしました。

岸田総理は今朝、人手不足解消に取り組む 東京都内の運送会社を視察しました。物流業界では、トラック・ドライバーの人手不足や輸送量の減少が懸念される「2024年問題」への対応が急務となっています。

岸田総理は 時折メモを取りながら経営者やトラック・ドライバーらと意見交換し、荷下ろしなどの作業の自動化や、再配達率の半減に向けたインセンティブの付与など 緊急的に取り組むべき対策を具体化すると明らかにしました。

岸田総理「来週に 関係官僚会議を開催し『物流革新緊急パッケージ』を取りまとめたい」総理は、こうした政策を 来月に取りまとめる経済政策に盛り込みたいとしたうえで、ドライバーが配送にかかる適正な運賃を受け取れるよう、来年の通常国会で法整備を目指す考えも明らかにしました。(引用ここまで)

所謂「物流 2024年問題」に少し触れると、これまで様々な事業にて設けられた 勤務残業時間の上限規制が、一定猶予されてきた陸運業界にも正規に適用されるという事だろう。トラック運転を担う、ドライバー諸兄の残業上限が 原則年 960Hまでに規制され、為にこれまで一部の離島や遠方を除き行われてきた翌日配達の態勢が維持できなくなり、中 1日を要す地域が一定生じる可能性もなくはない様だ。

既に北海道などでは、こうした影響が出ているやに聞く。例えば道央と道東を結ぶ JR石北本線の貨物便は 一時は廃止予定だった所を今も存続している様だが、主因は並行の国道にての トラック物流の深刻なドライバー不足が影響しているとの話も聞く所だ。

トラック・ドライバー不足は最早全国レベルの問題として語られるべきとの声も聞く。それ自体は尤もな事で、深刻な欠員は早い解消を図るべきも、引用記事の様な「解消」レベルまでは無理なのも事実だろう。

まずはよくいわれる、JR貨物などの鉄道や内航海運企業などに 可能な輸送を移転する「モーダル・シフト」を引き続き進めたり、遠方の都市間を結ぶ 大型トラック便の車両を更に拡大し、牽引式とする所謂トレーラー型「連結式トラック」を増やす。その上で 荷主の側たる主要企業に対しても、企業間で物資輸送を共有する「共同配送」の拡大などを促す。

地道だが 立場の差を超えて取り組めるテーマは多そうだ。将来は 現状テスト段階の、長距離トラックの自動又は半自動運転化も視野に入れて良いかも知れない。

そうでなくても 現状でもでき、既に実績ある手法としては 大型セミトレーラー・トラックを 2都市間でほぼ同時刻に双方へ出発させ、中間の中継地点で先頭の牽引ヘッドを交換。続く荷室のトレーラー部分だけが目的地へ直行、牽引ヘッドは起点へ戻る運行形態が 可能な限り広められても良いのではないか。これにより 双方のドライバー各位はこれまでの泊まり勤務から解放され、日帰りや日勤が可能になったとの話も聞く所だ。

物流 2024=令和 6年問題は、引用記事の様な「解消」は到底無理で、まずは「緩和」を目指すべき。岸田総理表明の「物流革新緊急パッケージ」の中身を拝見したい所だが、報道などでよく指摘される「再配達の抑制」などは、ユーザーたる我々も 必ず 1回の配達で受け取る様心がけるなど、地道な心がけが必要だろう。つまり「日本及び日本人」全体の心得が問われるという事だ。

こう記すと 左傾勢力が「右翼全体主義」などと騒ぎそうだが、騒ぎたければ勝手にどうぞ。そうでもしない限り「物流 2024年問題」は解消はおろか、緩和さえままならぬという事になろう。これまで必ず出荷翌日に届いた物資が、中 1日以上を要する事態に陥っても良いのか?各自が真摯に考える時が来ている感もあると心得る者だが。今回画像は 当地南郊・笠寺付近にて目撃の、大手陸運企業専用の JR貨物便の様子をもう一度。こうした専用列車便は、他の大手陸運企業向けも複数ある模様。以下に 関連記事をリンク致します。「東海TV  8/25付」
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