私は自分の体験から、座禅の時には究極的に力が抜けた時には、眼は自然と半眼になるのではないかと感じておりました。 禅宗では座禅の時に、眼は半眼にしなさいと指導しますが、しなさいではなく、自然と半眼になると思っていたのです。
昨日、大腸ガンで入院している弟のカンファレンスで、今後の病状から予想されることについて、看護師の方から説明を受けました。 その時に改めて患者さんが天に還られる時の様子を聞きました。
力が抜けて下のものが出て来て、眼は殆んどの方が眼は半眼になるといいます。 但し時々、眼は瞑ったままの方もおられるとのことでした。
説明をして頂いた看護師さんは、一度一般の事務職に就いた後に、一念発起して看護学校に行き看護師になられ、一般病棟での看護を行いながら、緩和病棟にも関わりを持ち、お釈迦さまのような優しい目をされておりました。 思わずお釈迦さまのようなお顔をされてますねという言葉が出てきました。
座禅の時に眼を半眼にしなさいという言葉は、お釈迦さまが瞑想している姿が、半眼になっているのをお弟子さんが見て、そのような言葉が出てきたのではないかと推察出来ます。