私たちは普段行っている呼吸を、意識することは殆どありません。 それを呼吸を意識して行うようにします。
深呼吸の要領ではじめに大きく息を吸います。 深海を潜るダイバーが、潜る前に大きく息を吸う時に、胸を膨らませて下腹が大きく抉られて(えぐられて)いる映像を観たことがありますが、それ程までに凹ませれば理想的です。
次に出来るだけ長く息を吐きます。 口を閉じて鼻だけで呼吸を行います。 舌は上の歯の付け根に、そっと付けます。 また吐く息をイメージで体の中へ、吐き入れます。 自分自身で息が体の中へ入って行くのを実感するために、ウーとかスーとか息音が聴こえるように吐きます。
出来るだけ長く息をゆっくりと少しずつ吐きますが、全部吐き切ったしまうと苦しくなりますので、そのちょっと手前で軽く息を止めて、また大きく息を吸います。 吸う 吐く呼吸を繰り返し行います。
胡座を組んだ1時間の座禅の時だけでなく、日常的にもこの呼吸を行ってみます。 椅子に座っている時、胡座を組んで床に座っている時、バスや電車を待って立っている時、電車やバスに座っている時に、上半身を天から引っ張られているような感覚で維持し、目を軽く瞑って行います。
すると自分でも意識しなくても、自然と息音が聴こえるような息の吐き方になっております。 一緒に住む家族から、息音がうるさいと云われるぐらい続けます。そうなればしめたものです。
ここでの逆複式呼吸が出来ていることになります。 自分では分からずに、自己免疫力が付いて来てしまうのですが。