高校の頃に痛めた右膝の関係で、加齢と共に走れば右膝に水が溜まるため、走ることも止めている時に、健康を維持するためにどのようなことを行なって、汗をかこうかと考えていた時に仕事先の知人から、入浴の仕方で「半身浴」のことを聞きました。
毎日 歩くといっても汗をかくまでには、相当歩かなければ出ないだろうと思いながら、長続きは出来ないのではと考えていた時でした。
毎日入浴するお風呂の入り方で汗が出るのなら、それが一番簡単なあせの出し方ではないかと思い、よしそれなら、その日の夜から実践してみようと思い、それ以来 肩まで湯に浸かることはありません。
当初は湯槽の中に、洗うときに座る椅子を入れて座り、お湯の面が臍のちょっと上ぐらいになるように入浴しました。 頭の先まで汗が出るまで長く入浴するのは初めてでした。 それまではカラスの行水で、殆んど直ぐに湯船から出てしまう入浴でしたので。
湯船から出ている上半身が、汗でびっしょりになるということは、新陳代謝が良くなり血行も良くなるという意味合いがあります。 その後、湯船には椅子を入れずに胡座を組んで座るようにして入浴をしました。
浴槽にフタをして、その上に2枚のタオルを用意します。 新聞や雑誌を読みながら汗が出ると、1枚のタオルで手の周りの汗を拭きます。 もう1枚のタオルはフタの上に置いておきます。 本も1回の入浴で10ページほど読み進むことが出来ます。 汗を拭き取りながらよめば、本を濡らすこともありません。
温泉に行っても同じように半身浴での入浴方法です。 半身浴をはじめて以来、肩まで浸かる入浴はしたことがありません。 後日、1年後に長く吐く呼吸を伴いながら座禅を始めたのですが、改めて臍下丹田のある下腹を温める入浴法の大切さを感じます。