ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

長く吐く呼吸を伴いながら座禅を行なっていると自然と真実を探求する雰囲気に

2018-10-05 00:44:27 | 逆腹式呼吸

私は理屈から物事を考える方ではなく、先ず体を動かしてみてから考える方です。 父が若い頃に長距離を何時も走っていて、背が余り高くもないのに神戸–明石間のマラソンに、優勝したことがあるというところから、私自身も小学生の頃に不忍池を一周したり、中学生の頃に飛鳥山周辺を一周したり、上中里から赤羽間を往復したりしておりました。

都立北園高校に入学してから始めたバスケットボール部では、正月元旦を除いて毎日のように、体育館でバスケットボールに明け暮れました。 一室に閉じこもって学究に明け暮れるというタイプではなく、兎にも角にも体を動かすことが好きでした。

従って大学の級友から、静かな気功である静功の会の呼びかけがあった時も、週1回で3時間の参加料が32000円の高さもあり躊躇しましたが、当時、胸に違和感を感じて知人の看護婦の方に、何処の病院で診てもらったら良いかなどを訊いていたこともあり、清水の舞台から飛び降りる気持ちで参加しました。

何も分からずに無我夢中で、深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐く呼吸を行いながら、胡座を組んで真っ暗闇の中で、1時間座り続けました。

すると体に微妙な変化が現れ、その日以来、毎晩1時間、自宅で座り続けたのです。 長く吐く呼吸を行いながらの座禅は、必ず体に微妙な変化をもたらしました。 私は、その微妙な変化を楽しみながら、毎晩、座り続けたのです。

夜は寝る前に何時も、1年前に知人から教わった半身浴で入浴を行なっておりましたので、汗を拭き終わると待っていたかのように、布団の上で胡座を組んで1時間座っておりました。

すると1ヶ月半を経った頃に、突然、気が勝手に動いてしまう自発動という現象を通して、下腹の臍下丹田が心臓のように動き始めたのです。 私は当時、何事も自然の流れに身を委ね、自然の摂理に従う気持ちを持っていることの大切さを、感得しておりましたので、驚きながらも、その動きを楽しみながら1時間過ごしたのです。

今までの出来事を反芻してみますと、何時も真実は何かを探求していたのではないかと感じております。