私は生まれて初めて胡座を組んで、静かに1時間座り続けた時に、何も分からずままに無我夢中で、深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけ長く息を吐いておりました。
大学の級友の声かけで静功の会と云う気功の静かな功の会で、10人ぐらいの参加者が真っ暗闇の中で、1時間座り続けたのです。
私は深海を潜る前にダイバーが、はじめに大きく息を吸った時のお腹の皮が背中の皮に付くぐらいに凹んだ映像や、極真空手の創始者の大山倍達の映画「空手バカ一」で見た演武で、息を吐く時にはっきりと分かるぐらいに、息音を立てながら吐く映像を思い出しながら、長く吐く呼吸を行なっていました。
週に1回の静功の会が3回終わった帰り道で級友が、「君の息音は参加者にとっては迷惑なので、もう少し静かにしろよ」と云われて、自分の息を長く吐く時の息音が、静寂な中で皆さんに大きく聴こえて迷惑をかけていることに気づき、次回からは出来るだけ静かに長く吐く呼吸を行うことにしました。
静功の会は会費が高いことや、1ヶ月半経った時に下腹の臍下丹田が、心臓のように鼓動を始めたりして、毎日、自宅で1時間座り続けていたこともあり、会の参加は2ヶ月で退会しました。
出来るだけ静かに長く吐く呼吸は、何時しか呼吸を行なっているかどうか分からない雰囲気になり、その後の胎息と云う肺呼吸を伴わない気の呼吸に繋がって行ったのです。