前事務所の私の前で仕事をしていた友人−長尾宣子さん(燃えるがごとく癌細胞を焼き尽くす の著者)のガンの病を癒えるように、毎晩3時間、胡座を組んで長く吐く呼吸を行いながら、お祈りをしたことがあります。
たまたま仕事先で顧問をされていた方(元東京都の建築主事をされていた)から、友人の長尾さんがガンになっていると聞いたことから、早速、電話連絡をしました。 我が家からヒマラヤンのメス猫が貰われていて、著書にもジョルジュサンドという名のメス猫が出て来ています。 私にとっては親戚のような気持ちでおりました。
お見舞いに池尻の自宅まで出かけて行って、彼女を見舞いしました。 私は丁度、下腹の臍下丹田が活性化して、心臓のように鼓動を始めたばかりの時期でした。彼女は自分の病に対して治療薬の抗がん剤について、勉強されているようでした。
私は当時、抗がん剤は体の部位で効果的に効く部分が少ないということを、本で読んでおりましたので、ちょっと残念な気持ちになった記憶があります。
それでも彼女に何かして貰いたいことがありますかと訊くと、何度も手術した痕が見えるお腹を開けて、腹部に何かをして下さいと言うので、私自身の力の無さをさておき、手を近づけて病気の回復を暫くの間、願ったのです。
その日の夜から、私は深夜の3時間、彼女が住まう方向に向かって座り、ひたすら長く吐く呼吸を行いながら、病が癒えるように念じたのです。
するとおでこに目の形をしたものが現れ(手塚治虫の三つ目が通るの主人公のように)、その目の形をしたところから、気が出ていくのを感得したのです。 彼女が天に還られたという知らせが届くまで、続けられました。
私は後ほど本で、人には天目というものがあり、特別なことを念じたりすると天目が開くということを知ったのです。 一般的にはおでこの中心部に天目があるような気が致します。
彼女が天に還られて、もう20年が過ぎました。