生まれて初めて座禅を始めた当初、自宅で真っ暗闇の中で1時間の座禅を行っていましたが、いつも下腹にあると云われた臍下丹田は、どこにあるのだろうかと思いながら、吐く息を出来るだけ長く吐いておりました。
私は気功の方の静かな功である静功が、あぐらを組んだ最初のスタートでした。 中国人の先生は子供のころから気功を行っていましたが、意念法という静功のやり方を、私達に教えていました。 特に胸の中心にある中丹田が、熱く燃えるようなイメージで、意守しなさいということでした。
私はなんとなく胸を意識するというより、とにかく普段行っている呼吸で、吐く息だけゆっくりと吐いていました。 また胸というよりも下腹の臍下丹田の方を、意識していたのです。
静功の会では、呼吸法のことは一切話はなく、意識だけで意念するということを、先生は強調していましたが、私は関係なく自分なりに、無我夢中で吐く息を出来るだけ長く吐いていたのです。
すると生まれて初めて座禅を行ったにも拘わらず、頭のてっぺんの百会が活性化し、丁度、電子の輪の帽子を被っているような感じになったのです。
静功の会は8人前後の参加者がおりましたが、呼吸法を行いながら胡座を組んでいたのは私だけのようで、後日3回目の静功の会が終了した後で、級友からもう少し静かにしながら座禅をしなさいと注意されたのでした。
このことが、実は次のステップに進むきっかけにもなったのです。