Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ディフェンスラインが気になる(19節鹿島戦)

2021-06-25 00:21:32 | マッチレポート21'
中断明け初戦に見せる試合としては最低と言い切っていいくらいだった札幌戦からわずかに中3日。素晴らしい試合が展開されると期待するほど楽観的ではないので、まずは球際だけは絶対に負けないところを見せてくれればそれでいいと思っていた。結果からすればそれは十分にやれていたと思うから、確かにシュートは少なかったけど90分退屈せずに観られた。ただ一つ選手たちにお願いしたいのは、もはやこれが最低限であるということ。これくらいの戦う姿勢を見せることが出来て初めてJ1で戦っていく資格がもらえるレベルだということ。


よくやっていたと思う一方でシュートが1本だったことも事実で、チームがこのままでいいわけではない。だから上でこれが最低限だと書いた。やはり攻められない。マリノス戦、札幌戦、鹿島戦となかなか押し返すことが出来ない試合が続いているわけだけど、その原因を考えた時に札幌戦後の坂、鹿島戦後の三竿のコメントが気になってくる。

坂(札幌戦後)
「僕はラインを上げたいがエンリケは上げたくないとか」

三竿(鹿島戦後)
「前節(札幌戦)は前半は風下だったのでずるずるとラインを下げてしまって、前の選手たちが前から行っているにも関わらず自分たちがラインを上げきれなかった。」

これらのコメントから現在誰がディフェンスラインの高さ設定をリードしているのか分からないけど、多分真ん中のエンリケなんだろうと思う。一番気になるのは坂とエンリケの感覚が一致していないこと。そして圧倒的に持たれてしまう試合が散見され出したのとエンリケがスタメンに定着した時期が重なること。つまりはエンリケのライン設定が深すぎるのではないかということ。局面だけを見るとエンリケの存在感は試合ごとに高まっていると言っていいと思う。若干食いつきすぎな時もあるけど、縦パスにもどんどんチャレンジして潰してくれるし、相手の仕掛けに対しても長い足で度々引っかけてピンチを未然に防いでくれる。ただ慣れの部分もあるかもしれないけど、局面で相手を潰すことに集中してしまって勇気を持ってラインを上げきれていないことがチーム全体に不全感をもたらしてしまっていないかというところがどうしても気になっている。この試合もゴール裏から見ていたので、ディフェンスラインの部分はほとんど分からなかったからDAZNの見逃し配信は観ておこうと思う。坂も小林裕も練習からどんどんコミュニケーションを取っているとコメントしているので、もし仮に自分が考えていることが原因だったとしても改善していくとは思うけど、そんなに悠長なことも言ってられないくらいのところまでは追い込まれてきてるからね。どうなるだろうか。






そしてそんなディフェンスラインにまた心配事が。自ら歩いて特に痛そうな素振りも見せていなかったから長くならないと信じたいけど。ディフェンスラインの練度を上げたい局面でメンバーが固定出来ないのはやっぱり痛いからね。今週末は飛ばしたとしても重要な清水戦には何とか間に合ってほしい。





実質2セットのメンバー構成で降格圏に沈む2クラブとの連戦に臨んで1勝1敗よりも悪い勝ち点2で終わってしまった相馬監督。早くもブースト終了感漂っちゃってますが、川崎に続いてここでもうまくいかないと下部カテゴリーの監督というイメージが定着しちゃうだろうね。



大分の攻撃がうまくいかなかった要因として町田浩樹の存在も挙げられると思う。個人的にはスペック先行というイメージでほとんど評価していない選手だったんだけど、長沢に空中戦で勝ちまくる姿にイメージを変えざるを得なかった。プレッシャーにも落ち着いて対応出来てたし素晴らしかったな。このレベルの選手が選ばれないんだから、日本の金メダル間違いないでしょ、知らんけど。



報われてほしいと思う選手の一人が新太。気持ちが見えるのはサポーターとしても嬉しいし、期待感もある。ただ新太とか成豪が低い位置からドリブルで突破を試みて複数人に囲まれて潰されるというシーンをよく見るんだけど、それもきっと上に書いたラインが深すぎることの弊害なんじゃないかな。ちなみに気の強そうなところが表情にも出てる新太だけど、実は痛んだ選手の側に寄り添っているのが一番多いんじゃないかと思っている。第2節の横浜FC戦で福森健太がカエルのようにひっくり返された時もすっ飛んできたのは新太。昨日も前半に香川が痛んだ時に最後まで寄り添って飲み物を渡していたのも新太。そんなギャップもいい新太。チーム状態が上がればその突貫小僧スタイルは絶対に武器になると思っている。



花束を渡してすぐにパパにぐわし。これはパパたまらんよね。



高木駿と早川友基。明治大の大先輩GKだからか小走りで真っ先に早川から挨拶に来てたね。



小泉慶と小林裕紀。新潟時代のチームメートかな。小林裕がこんなにベタッとするの珍しい気がする。









昨日は試合前に屋根を閉め出したけど、スコールに間に合わず真ん中だけ濡れるという珍しい現象が発生。屋根が閉まる一部始終をちゃんと見たの初めてかもしれない。ギーギーという軋むような音が意外と大きいことを知った。でもいかにも巨大建造物が動いているって感じで逆にいいよね。改めて開閉式ドームってすごいなと思った。


試合単品としては札幌戦を受けてのこの内容ということで評価しているし面白かった。ただ繰り返しになるけど、このままでいいわけではない。強度の部分はこのまま、いやもっともっと激しく。そして特にディフェンスラインの部分は早急にブラッシュアップしていってほしい。日曜日は去年の味スタの再現を期待。そして2年連続味スタで野村直輝復帰祭とかやっちゃっても全然いいんだぞ。
コメント
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