Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

人事総括 去りゆく選手たちに感謝を~2018~

2018-01-13 15:42:44 | トリニータ
今年一発目の更新は、毎年の退団選手への感謝のメッセージ。かつてはもう書ききれないくらいに退団選手が多かったけど、片野坂さん就任以降は常識的な数に落ち着いてくれて有り難い。それでは背番号の若い順に。


ぐっさん
そんなに数は多くない大分でキャリアを締めくくる決断をしてくれた選手の一人。3年間の在籍でプレー面では本人は納得いってないだろうとは思う。印象に残ってるのは16シーズンのアウェイ秋田戦。栃木を追いかけてもう一つも負けられない状況だったアウェイゲームの前半で伊佐が退場。リードはしてたものの、ピッチ上にいる選手の多くは若く、逃げ切れるかどうか非常に不安だった。それを見事に支えてくれたのが、ぐっさん、修行、ソンスの3人だった。秋田が終盤に放り込んでくるロングボールを一つ一つはね返してくれる姿には頼もしさと同時に感動すら覚えた。まだまだ続けられるようにも思うけど、退団セレモニーでの人の心を動かすメッセージの出し方なんかを見てると指導者向きかもとも思える。そしてその時に言及されたノリ、フク、昂洋の3人全てが今季も大分でプレーするところにぐっさんの言葉が本物であることが感じられる。ぐっさん、3年間ありがとう。


黒木恭平
初めて見たアウェイ熊本戦でその正確な左足の精度に「これは左サイドのレギュラー争いに絡んでくるぞ」と思った。実際にそこから初ゴールを決めるアウェイ町田戦くらいまではメンバー争いを続けてたものの、昨シーズンの大分は比較的サイドの層が充実してたこともあってその後は出場機会は少なかった。ただその左足の価値に間違いはなく、移籍が決まった鹿児島での活躍を期待してる。これで早くも西日本6クラブ目となり、マスター襲名の日も近いか。


シキーニョ
デビュー戦のホーム水戸戦で生でその姿を見た方々は一様にその可能性に期待してたようだったけど、正直個人的にはシーズンを通して、助っ人外国人としての働きにはほど遠いという印象は拭いきれなかった。近年の大分の外国籍選手(韓国籍のぞく)はダニエル以外はほとんど失敗に終わっており、その働きなら日本人選手でも十分にするというレベルが多く、残念ながらシキーニョもそんな感じだった。目立った活躍が期待される助っ人外国人としてはサイドというポジションもやりにくかったのかなとは思う。


山岸智
年俸の関係か、比較的ベテラン層に冷たいという印象がある大分強化部だけど、プレー面以外も含めてまだいてほしいと思ったギシさんも残念ながら満了に。1年目はプレー面では満足いくものではなかったかもしれないけど、まとまりを失わないチームを見ていて、ギシさんをはじめとしたベテランの影響力の大きさは偉大だと感じた。何よりもいきなりJ3のクラブに来てくれたということだけで感謝感謝である。そして今季はさすがのキレを見せつけてくれた。特にクロスの質には何度も感嘆の声を漏らしたし、生粋のサイドプレーヤーはやはりクロスで差がつくと改めて教えてもらった。本人も大分を楽しんでくれてたようだし、本当に残念。まだ現役続行の意思はあるようだし、国内外問わず絶対に続けてほしい。ほら、左サイドの人材不足でお困りの強化部門のそこのあなた。ギシさんの去就がまだ決まってませんよ!


大津耀誠
今季の人事で最も納得感のないのが大津の満了。シーズン中の結果の出し方と使われ方に全く整合性がなく、フロント陣との相性が良くないなというのは感じてはいたけど、昨オフに完全移籍で獲得したばかりでこの結果で、年齢面も含めると今後七不思議として語り継がれてもおかしくないレベルのモヤモヤ感。あまたいる大分トリニータサポーターの中でも五本の指に入るくらいに大津には期待していた自負がある。昨オフの最後の最後で大津の完全移籍が決まった時に否定的な意見が散見され、個人的には本人に成り代わり「今に見てろよ」と思った。それでもなかなか出場機会がなく、耐える時間が長かった。このブログでも書いたけど、天皇杯町田戦でルーキーの野上にも先を越された時には親心のような目線で大津を心配してしまったことをよく覚えてる。そしてチームのピンチに結果を出した。にも関わらず満了。持ってるものはあるものの、なかなか次が見つからないところを考えても、本人の見せ方にも問題があるのかなとは思う。でもいつか「もったいないことをした」と大分フロントに思わせるくらいに成長してほしいと願う。大型FWには夢がある。育てきれないクラブが後悔する日がくればいい。


上福元直人
大分在籍も最長となり、我慢してきた時間も長く、やっと今季シーズンを通してレギュラーを奪っただけにサポーターとしても本当に嬉しかった。それだけに移籍は残念だった。それもステップアップとは言い切れないレベルのクラブへの移籍だったことが残念感に拍車をかけた。片野坂さんの求める繋ぐスタイルへの適応力を見せることで奪ったレギュラーの座。ミスすることもあったけど、間違いなくそれ以上の効果をチームにもたらしていた。特にDFラインが相手のハイプレスを受け、戻されたボールをセンターサークル付近の選手にダイレクトで柔らかく出すミドルレンジのパスが一番効果的だと感じてた。GKとしてはこれからがキャリアとしてピークを迎える年齢。攻撃的GKというスタイルでもっとデカいクラブに引き抜かれる存在になってほしい。在籍期間が5年を超えたら大分ではレジェンドレベル。長い間ありがとう。もっと羽ばたけ、直人。


鈴木惇
加入初年度からMVP級の活躍だった惇。当然のことながら今季もいてほしかったけど、宮阪の加入発表があった時点で惇の交渉状況もほぼほぼ察しがついた。保有クラブの状況と大分での重要度を考えれば、誰でも戻す。もうそれは惇の意思云々ではなく仕方がない。正直に言って加入が決まった時はそんなに期待してなかった。ただパスの精度や展開力に徐々に魅せられていき、いつしかなくてはならない選手に。ボランチで5点という数字もお見事。当たり前だけど、レンタル期間中きっちりと稼働し続けた選手は必ず引き戻されてしまう印象があるよね。去ってしまうことは寂しいけど、それでもこの1年間で惇が残してくれたものは少なからずあるし、それを受け止めてほしい選手のイメージが明確に自分の中にはある。チームが苦しい中、兵働の薫陶を受けてぐいぐい成長した昌也のように。発信するコメントから聡明さも感じられる惇。今のカムバックサーモンの時流に乗っかっていつの日か指導者として帰ってきてくれることも願っている。大分戦以外で輝け、惇!


坂井達弥
わずかではあったものの日本代表の肩書きを持つ左利きのCBの加入に心は踊った。しかしなかなかフクよりも序列が上回ることがなく、出場機会は限られた。わずかに出た試合で見せるプレー水準も高かった印象だし、普通に活躍出来る選手だったと思う。だからこそ山形という絶妙の立ち位置のクラブに行ってしまったのがたまらなく不気味だ。



漏れはございませんかね?スカパーからDAZNに代わりこのオフは全試合再放送がなくなり、新加入選手個別には書けないので、新加入についてはまとめて書こうかな。もう開幕戦のカードも発表され、開幕まで1ヶ月半。年々オフ期間が短く感じられるようになってきた。蹴春はもうすぐそこ。
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