Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

琉球、強ぇな、オイ!

2016-03-20 22:14:44 | トリニータ

西が丘でJ3・FC東京U23-FC琉球を観てきた。ちょうど2年前、ここ西が丘でJ3の開幕戦・長野-福島を観た。あの頃、J1昇格を目指してた我がクラブはたったの2年でJ3で戦うことを余儀なくされている。今のJリーグってホント恐い。

J3はテレビ放送がないから、積極的に現地で観ないと相手のことが分からないという思いに突き動かされた活動。特に近場で開催されるFC東京U23の試合は頻繁に観に行くことになりそうだ。



やっぱり一番気になった中島翔哉。今日も浅野がJ1で躍動してるところを見ると、キミはここにいるべきじゃないと思うわけだよ。格が違うなと思わせるシーンも特になく。


2節続けてこっちに出てる志有人も埋没気味。


しかしこの人はどうしてしまったんだろう。ほんの2年くらい前までは日本代表にも選出されるほどの人材だったのに、今日に限って言えば、この試合の中でも悪い意味で浮いていた。FC東京サポーターのため息の原因は主にこの人のプレーから。少し痩せたような気もする。


昨日カシマスタジアムでJ1の試合に出ていた東慶悟はイベントで参加。ちなみにこの日、6人のJ1メンバーがイベントに来てたけど、試合後は入場者全員(3千人超!)を握手で見送るというサービスを実施してた。今日も西が丘をビッシリと埋めたFC東京というクラブの努力がうかがえるサービスだと思った。周りにいたFC東京サポーターも「これは嬉しい」としきりに言ってた。


試合前の練習で自ら2種登録の選手のパスの受け手となっていた安間監督だが、こうやって見ると完全に「休日にフットサルを楽しむおじさん」にしか見えない。次のホームゲームはカターレ富山だそうです。注目ですな。


今日初めてU23チームを見てみて思ったのは、チーム運営が難しそうだなということ。琉球の意欲的なサッカーと比較してやっぱり淡々とサッカーをしてるように見えるし、チームとしてのまとまりを出すのは監督として至難の業じゃないかな。クラブとしてのメリットはもちろんあると思う。例えばCBで先発した特別指定の山田(法政大)なんかは試合出場を売り文句に登録して、これで他クラブに先んじてツバつけちゃったようなもんなんだから、選手獲得においては圧倒的にアドバンテージがある。今日も最後は意地の反撃を見せたけど、アレもたくさん入ってくれたスタンドに後押しされてのように感じたし、チーム内からの反発力のようなエネルギーはなかったと思う。これからどうなるか。うちはどのU23チームにも負けてほしくないと今日の試合を観て強く思った。


FC東京だけでなく、U23チームは毎節メンバーが変わるだろうから、あんまり予習の意味もないと思ってる。なので、この日の目的の一番はFC琉球の予習。琉球とは3週間後の第4節アウェイで対戦。





琉球は1月のニューイヤーカップ沖縄ラウンドで2試合観ていたので、ある程度の知識はあった。1試合目のFC東京本隊との試合でも、小気味よくボールを動かすポゼッションスタイルのサッカーで少しの驚きを覚えたのが印象にあった。そしてそれは今日の試合でも見事に展開されていた。最初の20分くらいは膠着状態だったものの、徐々に琉球ペースになり、ハーフタイムを挟んで怒濤の3ゴール。その後もど真ん中を完全に割って、あとは流し込むだけのプレー(ポストにヒットしてノーゴール)もあり、完全に試合は決してた。最後にFC東京が意地の2ゴールで迫るも、2-3というスコア以上に力の差があった。

印象に残ったのは2選手。


右サイドハーフの田中恵太選手。彼はキャプテンも務めていて琉球にとってスペシャルな選手。琉球のキム・ジョンソン監督はテクニカルエリアからあまり指示を出さず、今日も「間で受けろ」という指示を何度か出しただけ。そしてその指示を忠実かつ効果的に体現出来るのが彼。2点目のバイタルで受けてからのアシストのパスは本当にうまかった。彼をうまく捕まえられないと、試合の主導権はなかなか握れないと思う。


もう一人が途中出場の富樫佑太選手。まだ20歳だけど、その独特の間合いは梶山(FC東京)を彷彿とさせる。相手に飛び込ませず、自分から仕掛けるでもない何とも言えないリズムのドリブルだけど、どんどんゴール前に侵入してくる。スピードがあるわけでもなく、身のこなしもどちらかというと固め。だけど存在感を放つ。ジェファ→久我山という関東大学リーグでも勢力を強めつつある派閥なので注目。

あとGKのパク・イルギュも良かった。180cmだけど、ハイボールに強くて最後の放り込み大作戦もほとんどキャッチで応戦してた。ATにハイボールの競り合いで吉本にぶつけられた時に、痛んで時間を稼いでもよさそうなとこで、痛みながらも試合を切らなかったのは、清々しくもあり、青すぎるだろとも思ったり。ちなみに名鑑によると彼が対戦してみたい選手は朝鮮大の先輩であるソンスだそうだ。






開幕から2連勝はうちと琉球だけ。是非とも次々節は全勝対決をやりたいね。ちなみにFC琉球はフルベンチを使わなかったり、GKコーチがいなかったりとまだまだ未整備な部分が多いと思われるクラブ。でも今日展開したサッカーは間違いなく魅力的だったし、うちがあっさりやられてもおかしくないと正直に思った。薩川さんが去って苦しくなるかと思われた琉球だけど、どうしてどうしての連勝スタート。多士済々。J3も面白いぞ。

早くうちの試合を生で観たい。
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暫定首位浮上(2節鹿児島戦)

2016-03-20 10:21:49 | マッチレポート16'
勝ったものの、監督も選手もサポーターも誰もが内容には問題があったと認識しているわけで、考えようによっては最高の状況なんじゃないかと思う。課題を抱え、慢心せず改善し続け、でも勝ち点は積み上がっている。ついでにここで2週間の時間があく。改善も出来るし、ケガ等で出遅れた選手の回復のための時間も稼げる。これは最高の状況だよ。連勝、よしよし。


開幕戦から、翼→ごっちゃん、ソンス→千明と手を入れてきた片野坂監督。翼もソンスもそんなに悪いわけではなかったから、少し意外な気もした。ただ昨日の試合を観て、CBの2人を除くとレギュラー確定と言える選手は誰もいないなという思いを強くしたので、今は深く納得。鹿児島の開幕戦を観ていないので、昨日の戦い方がスタンダードなのか、長野戦を分析してのものなのかは分からないけど、予想通りかなり高い位置から圧力をかけてきた。そしてこれも予想通り、大分はバタついた。ボールを保持して、前に進めていくのって相互理解と相互扶助が重要だと思うから、時間はかかるんだろうなと思う。今はまだほとんどのシーンで受け手側の動きが足りないし、実際に受け手側の動きが十分にあった得点シーンはボールホルダーに選択肢が常に複数あった。この部分の熟成は時間の経過とともに仕上がっていくと信じて待つしかないかな。

気温が高かったことも影響したのか、開幕戦よりも足が止まる時間が早く終盤はかなり体が重そうだった。サイドをキレイに崩されたシーンも何度もあり、鹿児島のそこから先の精度の低さに救われた感は否めない。そこはやはり昨季JFL4位のクラブだし、他のクラブはそこまで許してはくれないでしょう。目を覆いたくなるくらいにボールホルダーへの寄せは甘いし、行きたくても体が重くて行けないようにも見えた。ゲーム体力の向上と、ペース配分も含めて試合のコントロールがもう少し出来るようになることでこの部分も改善されていくのかなと思う。そう考えると、結論はごっちゃんがGKとの1対1をちゃんと決めときゃ全部OKだったんじゃないかという気になってきた。ごっちゃん、得点王とるんだよ!J3の得点王は2年連続で大分ユース出身者から出すんだよ!昨日は2点とれたよ!


J3の場合は、J1やJ2と違い映像の量が極端に少なくて、他のクラブがどんなもんなのかが全く分からないから連勝しても、何となく不安がつきまとう。テレビ放送がないなら現地に赴いて自分の目で見るしかないということで、今日はFC東京U23と琉球の試合を観にいってくる。

J3はつらいよ。
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