一貴、ウィリアムズ残留決定

 2008年シーズンの今現在、唯一の日本人F1レギュラードライバーである中嶋一貴が2009年もウィリアムズで走ることが正式に発表された。

 郷秋<Gauche>はイタリアGPまでの彼の予選におけるパフォーマンス不足を何度となく指摘していた。同時にサー・フランクが一貴を高く評価しているという報道もまた度々なされてはいたが、今回の「カズキは着実に強さを増しているし、さらに成長するだろう」というフランク・ウィリアムズの言葉からは「いま速い、いま強い、一貴」というニュアンスが伝わって来ない。結局は一貴のパフォーマンスとトヨタエンジンを秤にかけた結果と云うことなのだろ。

 ただし、一貴のパオーマンスが「箸にも棒にもかからない」のに、トヨタエンジン欲しさだけに一貴をチームに残留させるようなフランク・ウィリアムズではないことも確かだ。500レースの中でピケ、プロスト、マンセル、セナと云った稀代のドライバーを育て見て来た、現代F1の最長老なのだから。

 さて、一貴にとっての2009年は、マクラーレンから桁違いのオファーがあったと伝えられるニコ・ロズベルグから更に学び、一貴らしい走りのスタイルを確立し、予選においては確実にQ3進出、決勝レースでは毎回確実にポイントを獲得するだけではなく、表彰台の一角をもものにする事が期待される2年目となるだろう。

 重ねて言う。トヨタエンジン欲しさだけに一貴をチームに残留させるフランクではない。そのフランクの期待に応えることこそ、一貴に与えられた2009年の課題だ。そしてその課題を見事に果たす事が出来れば、F1ドライバーとして2010年以降の一貴の未来は約束されることにんるだろう。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、先月末から続いている恩田の森、白山谷戸の稲刈り風景。これは手押し式の稲刈り機で刈り取った稲を「はさ木」に架けているところ。こうして天日でしばらく乾かした後に脱穀します。
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