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一月尽

たそがれの壁の絵暦二月尽  飯田龍太

 俳句の季語に「二月尽」があります。二月最後の日。日が伸び寒さが緩み、長かった冬の終わりが近づき春が近づいてきたことを詠むのに相応しい季語です。三月尽(やよいじん)、九月尽と云う季語もあります。それぞれ春が終わり初夏を迎える、秋が終わり冬がやってくる時期に使う季語ですが、どうやら「一月尽」と云う季語はないようです。

 一月の終わりを現す季語としては「晦日正月」があります。晦日は月の終わり、正月は一月の異名ですので、一月の終わりの日を云います。正月の晦日ですので「正月晦日」ではないかとも思うのですが、季語としてはなぜか「晦日正月」です。

 以前に「正月晦日」と書いたことがありましたので、これは間違いであったかとあらためて思い調べてみたところ、菊池寛が『日本武将譚』に「天正十九年正月晦日、政宗は米沢城を発して上京の途についた。」と書いているようです。季語としては「晦日正月」のようですが、一月の最後の日を表す言葉としては「正月晦日」(しょうがつみそか、しょうがつつごもり)は、どうやら間違ってはいないようです。


 鈍色の空と冬枯れの欅。明日の夜からは再びの雪になるのか

注:盛大にパープルフリンジが出ております。光の状況によっては驚くほど素晴らしい絵を作るiPhoneですが、どうやらこの手の絵は不得意のようです。

 「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは1月29日に撮影した写真を6点掲載いたしております。雪の残る森の様子をどうぞご覧ください。

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