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麦を踏む

麦を踏む子の悲しみを父は知らず 加藤楸邨

  麦踏みの季節である。子供の頃を振り返ると、綿入れを羽織り頰被り、手を後ろに組んで黙々と畑を行きつ返りつする年寄りの姿が目に浮かぶが、最近はそのような光景をとんと見かけない。果たして麦踏みを必要としない品種なのか、あるいは機械で作業しているのか。

 先にあげた楸邨の句は「麦踏」を季語とした数ある秀句の中でも飛び切りのひとつ。幼い子が、父に言われるままに生えてきたばかりの芽を踏む罪悪感に苛まれつつ麦を踏む場面を活写したものと解したがいかに。

 「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは1月7日に撮影した写真を7点掲載いたしております。今年最初の森の様子をどうぞご覧ください。

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