日本初の本格的なクラシックリゾートホテル?

 今日の神奈川新聞一面に箱根宮ノ下の富士屋ホテルの、小さいけれどなかなか存在感のある広告。富士屋ホテルは今日で創業135年との事。日光金谷ホテル、軽井沢の万平ホテルと共に宮ノ下の富士屋ホテルは、日本のリゾートホテルの草分けである。創業期、戦中・戦後の混乱期を乗り越え、今なお往時の姿を残すクラシックホテルであり、登録有形文化財・近代化産業遺産ともなっている、一度は泊まってみたいホテルの一つである、のだが・・・。

注:初出時、「今なお創業当時の姿を残す」と書きましたが、「往時の姿を」に書き改めました。本館竣工が1891年、花御殿の竣工が1936年です。

 今日の記事のタイトルにもした「日本初の本格的なクラシックリゾートホテル」はないだろう。「日本初の本格的リゾートホテル」であることは間違いないが、135年前にクラシックホテルとして創業した訳ではないだろう。日本初の本格的リゾートホテルとして創業し、苦難の時代を乗り越えて今に至ったからこその「クラシックリゾートホテル」なのである。勿論、富士屋ホテルが悪いわけではない。こんなおかしなコピーを作ったコピーライターが悪いのである。


 と云う訳で今日の一枚は、富士屋ホテルのメインダイニングルーム「ザ・フジヤ」。これは3年前の新緑の季節に訪れた時に撮ったもの。さすがに格調高いですね。

 「恩田の森Now」に、13日に撮影した写真を掲載いたしております。猛暑の続く森の様子をどうぞご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/

コメント ( 0 ) | Trackback (  )