「考える人」2013年夏号

 たいして考えもしない郷秋<Gauche>に相応し季刊雑誌、「考える人」の夏号が届いた。No.45と書かれている。季刊だから11年続いていることになるが、創刊後2、3年は次の号が出るまでうず高い平積みのままで、いつ休刊と云う名の廃刊になるのかと他人事ながら心配していた身には感慨深いものがある。

 さて、今号の特集は「数学は美しいか」。多分、美しいのだと思う。でも、郷秋<Gauche>は数学が嫌いだ。消費税とお釣りの計算ができれば数学、いや、算数は十分だと思っているほどである。でも、郷秋<Gauche>が好きか嫌いかとは関係なく、数学は美しい、ような気がする。何の根拠もないけれど。

 で、今号の「数学」以外の主な記事。長期連載が売り物の雑誌だが、相変わらず「ニッポンの里山」(今森光彦)、「動物たちの惑星」(岩合光昭)、「東北巡礼」(吉本直子・中野晴生)、「日本のすごい味」(平松洋子)は、相変わらず素晴らし。

 「娘と私」(さげさかのりこ)は、今回はちょっと悲しいけれど、楽しい。「考える手」の今号は「コシナのレンズ」だから写真・カメラ好きは必読。村上春樹の特別寄稿「魂のいちばん深いところ」は、郷秋<Gauche>が読むのは次号が届く直前になりそうな予感。たいして考えもしない郷秋<Gauche>の事だからたいした意味はない。ただ、読むための心の準備に時間がかかりそうだと云う程度のことだ。

 新潮社の提灯持ちをするつもりは毛頭ないが、「考える人」は今どき実に珍しく良心的、もっと判り易く云えば良質な、最近良く見かける言葉を使えば「コスパ」が高い雑誌である。たいして考えもしない郷秋<Gauche>の評価だからと、眉に唾しながら読んでみるのも一興かも。


「恩田の森Now」に、6月29日に撮影した写真を掲載いたしております。夏色の濃くなる森の様子をどうぞご覧ください。なお、今週末は明日撮影、明後日までの掲載を予定しております。
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/

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