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ホンダがF1復帰?

 2013年にホンダがF1に帰って来ると云う噂が、立ては消えを繰り返している。それはそうだろ。1980年代後半、V6ターボエンジンでF1界を席巻したホンダである。その名はRA1681.5L V6を各バンクに一つずつ装着されたターボで過給。本選では1000馬力と云われたが、予選での最大出力は1500馬力であったとも云われている。このRA168を搭載したマクラーレンMP4/416戦中15回のPPと、同じく15回の優勝と云う圧倒的な強さを誇ったのである。

 

そんな史上最強のエンジンを作ったホンダであるから、2013年以降のエンジンレギュレーションが直6 1.6Lターボと決まった直後から、ホンダがF1に帰って来るのではないかと云う噂が絶えないのである。しかしだ、考えてもみれば、それは噂ではなく「期待」なんだろうな。圧倒的な強さを誇るホンダエンジンがF1のサーキットに帰ってきてほしいと云う。

 

だがしかし、事はそう簡単ではないのだ。1980年当時は、トータルパッケージと云うような考え方は主流ではなく、強力なエンジンさえ手に入れれば優勝することが出来ると云う、判り易い時代であったのだ。その後、ターボエンジンが禁止さると同時にマシンの空力性能、更には空力を中心としたトータルバランスに優れたクルマでなければ、いかに強力なエンジンを搭載しても勝つことはできない時代へと変遷し、この流れは現在まで続いている。そして急速な石化燃料離れの動きだ。

 

ホンダがF1に帰って来るならば、それは郷秋<Gauche>だって嬉しい。郷秋<Gauche>だけではなく世界中のF1ファンがホンダのカムバックを願っているから、ホンダに、あるいはマクラーレンに否定されても、それでもしつこく何度でもホンダのF1復帰が話題になるのである。小排気量エンジンをターボで過給する方法は、VW各車をはじめ、多くの市販車で既に一般的となっているが、ハイパワーと省エネルギーを両立させる技術は既に次のステップに移ろうとしている。だから、ホンダが技術的には既に旧態然としたターボ過給の小排気量エンジンでF1に帰って来るとは、郷秋<Gauche>には思えないのだ。

 

もしホンダが帰って来るとすれば、それはハイプリッドや純バッテリー式、あるいは燃料電池によるモーター駆動など更に先を見据えたレギュレーションのレースだろうな。しかし現状ではそんなレギュレーションのレースはないから、ホンダは当分レーストラックには帰ってこない。なんならFIAと決別し、ホンダ主導で石化燃料使用が半分以下、あるいはまったく使わない、単座オープンホールのレースカテゴリを作ったらいいんじゃないかと郷秋<Gauche>は思うぞ。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、あかねの森南麓の山茶花。さすがに山茶花も終盤、椿にバトンタッチの時季が来たようです。

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