売るものが無いニコン

 一昨日、Nikon(ニコン)は「タイの洪水に伴う影響について」と題する社告を出した(Click here)。クリックするのが面倒な方のために転載する。

 

このたびのタイ洪水被害の影響により弊社のデジタル一眼レフカメラおよび交換レンズの一部について商品供給が十分に出来ない状況にございます。

生産の復旧につきましては、20123月末に通常の生産量に戻すべく鋭意取り組んでおります。

お客様におかれましては大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。

 

ニコンのAPS-C DSLR(デジタル方式一眼レフ)と交換レンズの大部分は、周知の通りタイのロジャナ工業団地にあるニコンタイランド社で製造されている。この工場の復旧及び本格的な再稼働は来年3月末を待たなければならないが、生産ラインの一部を協力工場に移して11月末からは生産が再開されている。ただし、本来の生産量と比べればごく少量の生産しかできないと云う事なのだろう。この影響は既に販売店でも顕著になってきており、例えばYodobashi.comの在庫状況は以下のような具合である。

 

D3X   在庫残少

D3S   在庫残少

D700   販売終了(これは洪水被害とは別な要因による。see here

D300S   販売終了(同上)

D7000 ボディ  入荷後即時発送

D7000 18-200キット  入荷後即時発送

D7000 18-105キット  在庫残少

D5100 ボディ  在庫有り

D5100 18-55キット  入荷後即時発送

D5100 18-105キット  在庫有り

D5100 Wズームキット  入荷後即時発送

D3100 ボディ  入荷後即時発送

D3100 レンズキット  入荷後即時発送

D3100 Wズームキット  入荷後即時発送

 

せっかくのクリスマス・年末商戦、新年大売出しだと云うのに、売る物がほとんど無いじゃないか。DSLRをやめてNikon 1CoolPixを買ってくれと云う事なのかも知れないが、DSLRを欲しい人が、物がないからと云って果たしてCoolPixを買うだろうか。「コンデジ」じゃなくてやっぱりDSLRが欲しい訳だから、新規客が某C社に流れるのは必至だな。某C社も品薄のモデルを抱えてはいるが、量販クラスの機種の在庫はあるようだからな。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、田の森を撮らせていただいている郷秋<Gauche>(の影)。近頃、少なくとも恩田の森では、撮影と云うよりは「取材」をさせていただいていると云う思いが強くなってきている郷秋<Gauche>である。若い頃に叩き込まれた「リアリズム写真」(検索の際のもう一つのキーワードは「土門拳」)の影響が、今頃になって出て来ているということか。

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