唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
新明解国語辞典第七版を買う
今どき、紙に印刷された辞書を買うなんてと思われる方も少なくないと思うけれど、郷秋<Gauche>は発売になったばかりの新明解国語辞典(以下、新明解)第七版(三省堂)を買ってみた。郷秋<Gauche>は辞書が好きなのだ。辞書は必要な事だけを調べればそれで終わりではなく、実は読み物としてもなかなか面白いから。特に新明解は面白いのだ。
郷秋<Gauche>がこれまで愛用していた新明解は1989年発行の第四版であるが、その後1997年に第五版、2005年に第六版そして今回の第七版と、新明解は7-8年毎に改版している。広辞苑も第二版以降は新明解と同様のペースで改版していたが、最新の第六版出版には10年をかけている。取り分けIT関係の新語が多い事、日本語が手で書かれるよりもキーボードとディスプレイで書かれることが多くなったこと、これらの事により日本語の変化のテンポが速くなったこと、紙に印刷された辞書の存在意義が薄れてきたことなどにより発刊に時間がかかったものと思われる。日本語の変化のテンポが速くなったのならが、辞書改版のテンポも速くしなければならないはずなのに、逆に時間がかかってしまう辺りに、紙による出版の限界が見え隠れして面白くはある。
さて、今回買った新明解第七版で「ツイッター」を引いてみると、ちゃんと出ている。2011年の日本語として多くの人に使われながら、けれども多くの人にその意味を正しく理解されていない可能性のある言葉だから、第七版に収録されたのだろう。ついでに「フェイスブック」を引いてみたが、残念ながらと云うべきか、フェイスブックは出て来ない。日本ではツイッターにやや遅れて普及が始まったフェイスブック故に収録に間に合わなかったものと思われるが、第八版が出るまでの7-8年、新明解に「フェイスブック」が無いのはイタイかも知れないな。
今日の一枚は、新旧(第四版と七版)新明解。白い方が七版だが、これは箱と表紙が白い「特装版」。白いだけで中身や価格は通常版とまったく同じ。レンズの特性により白い七版が大きく見えているが、見た目ほどではないけれど実際に七版は僅かに大きくなっている。