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「にげるところ」「いえがもえている」

14日に、「たちいりきんし」では子供にも外国人にも意味が通じないだろう。もう少し工夫が必要なんじゃないかと云う記事を書いたが(see here)、昨日の日経夕刊を見ていたら「外国人にもわかうやさしい日本語」と云う記事が掲載されており、我が意を得た郷秋<Gauche>であった。

 

日経の記事によれば、横須賀市で開かれたやさしい日本語の講習会で、防災ボランティアらが災害時に良く使われる言葉を簡単な日本語に云いかえる練習をしたそうである。

 

無料 à おかねはいりません

火災が発生しました à いえがもえています。にげてください。

 

などが例示されていた。「やさしい日本語」は阪神大地震で被災した外国人の多くが十分な情報を得ることができず、その結果、水や毛布などの援助を受けにくかったことの教訓から国立国語研究所などの研究者が提唱し、小学校23年生程度で語彙の範囲で意思疎通できるようにするのが狙いとのこと。

 

 「避難場所」にふり仮名を振り、「にげるところ」とカッコ書き。更にSafety Evacuation Areaと書かれた看板が写真で紹介されていたが、14日に郷秋<Gauche>が書いた記事のように、「避難場所」にふり仮名を振っただけではなく「にげるところ」と、意味が解るように「やさしい日本語」を使ったところが肝だが、添えられた外国語が英語だけなのは片手落ち。中国語(簡体字繁体字)とハングルは最低必要だろうし、スペイン語、ポルトガル語の表記が必要な地域もあるだろう。

 

郷秋<Gauche>が12月に福岡、大分に出かけた目的に一つに、外国人観光客向けにどのような案内板(言語とピクトグラム)が使われているのか、実際の観光地で確認することがあったがさすが地理的に近いことからだろう、英語はもとより簡体字、ハングルとの4か国語表示が多かった。繁体字での表記が少なかったが、これは日本語(漢字)と中国語(簡体字)あれば、台湾人は容易に理解できると云うことからなのだろ。

 

しかしだ、観光地はこれで良いとしても、先に記したように定住者の為にスペイン語やポルトガル語、さらにはベトナム語などの表記が必要な地域もあることと思う。しかし、多言語化にも限度があるから、定住者に向けては日本語と日本文化を学び理解してもらう取り組みも当然必要となって来るだろ。日本人の減少と同時に外国人の増加と云うこれまで経験したことのない時代がやって来ることがほぼ確実視される日本は、まさに「国際化」の真の意味を問われることになるんだろうな。

 

 

 今日の一枚は、多言語化にも程があるだろうと云う例。ニコンのレンズ、Nikkorに添付されるマニュアルだが、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、Svはスウェーデン語だろう、ロシア語、NIはオランダ語か?、イタリア語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、朝鮮語(ハングル)の全12か国語で書かれている。話者の多いはずのヒンディー語やアラビア語、インドネシア語、ポルトガル語がないのは、ニコン的にはユーザーが少ないからと云う事か。だとするとスウェーデンではニコンは余程売れていると云うことになるな。

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