唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
A380買うって本当ですか?
しばらく前から話題になっていたが、今日の新聞報道によると昨日、スカイマーク・エアラインズ社はトゥールーズ(フランス)にあるエアバス本社で「A380」6機(うち2機はオプション)の購入契約書にサインをしたとのこと。スカイマークがA380を購入すると云うこれまでの報道はどうやら本当だったようである。
スカイマークにとってのA380初号機は2014年に納入され同年11月以降、成田-ロンドン線、成田-フランクフルト線を開設し、更に2017年にはニューヨークもしくはパリにも飛ばす予定であると同社は「豪語」しているようだが、スカイマークがA380購入との最初の報道が出てすぐに、郷秋<Gauche>がANAの調査・研究部門に勤務する方に聞いてみたところでは、「正気の沙汰とは思えない」との返事であった。
経営再建中のJALが、運航効率の悪さから747を全廃しようとしている中でのスカイマークのこの動き、素人目にも尋常ではないように映るがもちろん同社的には勝算があってのことなのだろう。2014年11月と云えば3年半も先の事だ。その頃には景気がすっかり良くなり無駄を承知の上での海外出張が復活しているかも知れないが、そうなっていると云う保証もない代わりに、そうなっていないと云う保証もまた、ない。まったくのギャンブルである。
F1における弱小チームが、ほんの数粒の雨が落ち出来ただけでこれから雨が強まることに「賭け」てウエットタイヤに交換するのと同じだ。「賭け」が当たり本降りになれば、一斉にピットインしてタイヤを交換する他チームを尻目の一気にトップに躍り出ることができる。ただし、ほんの数滴の先駆けだけで雨とならずじまいであれば、ただでさえ遅いマシンが、更にピットインによる30秒のビハインドを負う哀れとなる。
日本の新興エアラインの雄、スカイマーク・エアラインズが我が国3位の地位を確たるものにするのか、はたまた「空の藻屑」と消えるのか、A380が大きなキーとなることだけは間違いない事実である。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、「早春幻影(その5)」。