No more “Classic” 4/3 products from Panasonic?

 噂によれば、あくまでも噂によればだが、パナソニックはもう“Classic” Four Thirds規格の製品(つまりカメラ本体とレンズのことだ)は発売しないらしい。43rumors.comはRemember that this is a rumor and not an official Panasonic news!と書いてはいるが、実にありそうなことではないか。郷秋<Gauche>は、これは単なる噂ではなく既定の事実だと思うぞ。

 パナソニックは2004年にFour Thirds(フォーサーズ)規格に賛同し、さっそくオリンパスのE-330をベースにしたDMC-L1を登場させている。2007年にはDMC-L10(同じくE-510がベース)を投入したが、いずれも「売れた」話を聞いた記憶はない。L1とL10はFour Thirds規格ながらレフレックス機構を持つ一眼「レフ」であったが、2008年に登場したDMC-G1はMicro Four Thirds(マイクロ・フォーサーズ)規格となりレフレックス機構を排したデジタル「一眼」となった。

 G1の登場によりパナソニックはレフレックスと決別したわけだが、パナソニックにとってはそれが正しい選択だったであろうと、郷秋<Gauche>はやっぱり思う。考えても見て欲しい。SLR(一眼レフ)市場はニコン、キヤノン2社の寡占化が進んでおり、辛うじてソニーが割って入ろうという程度。それ以外のペンタックスとオリンパスがSLR市場で踏ん張れるとはとても思えない。そんな中で策定されたMicro Four Thirdsにオリンパスとパナソニックが活路を見出そうというのは当然の流れである。

 この際、SLRは2強+ソニーに任せてオリンパスとパナソニックは非レフレックスのMicro Four Thirdsに経営資源を集中させた方がいいんじゃないかな。オリンパスとしてはFour Thirds規格策定者としての意地があるかも知れないけれど、APS-C対Four Thirdsならまだ勝負になっても、35mm Full Size対Four Thirdsではまったく勝ち目がないですからね。おっと、ペンタックスを忘れておったぞ。ペンタックスはリコーに身売りして、「『マイクロKマウント』+APS-C」に活路を見出すというシナリオはどうだろうか。

 と云うわけで、No more “Classic” Four Thirds products from Panasonic?は噂ではなく、パナソニックの大物から流出した話であったために噂だとしているのではないかとは郷秋<Gauche>の勘繰り。それにしても2002年に出来たばかりの規格が“Classic”とは、43rumorsも大した表現をしたものだね。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の白山谷戸の田んぼのあぜ道でぽつんと咲いていた彼岸花。
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