一眼レフの家電化進行中

 ソニーからα550が発表になった(10月22日発売)。ソニーが入門用一眼レフ(SLR)と位置づけるα230、α330、α380に対してα550は「写真表現に対する興味が強い」、「様々な機能を手軽に使いたい」という買替層をターゲットとするのだと云う。つまり中級向けだ。

 価格面でもα230~380の45,000円~75,000円(ボディのみ)に対して、Nikon(ニコン)のD90と同等の95,000円程度が見込まれていると云う。まさに中級クラスであるが、そのα550に人物の顔を検出すると顔にフォーカスポイントが現れ、シャッターボタンを半押しすると合焦する「顔認識」、更には笑顔を検出すると自動的にシャッターが切れる「スマイルシャッター」も備えたと云うから郷秋<Gauche>はびっくり驚いた。

 「顔認識」や「スマイルシャッター」ってのは入門機にこそ相応しいギミックであり、中級機であれば「これで撮れるかな?」くらいの敷居の高さが欲しいものだと郷秋<Gauche>は思うのだ。これではボタンを押しさえすれば程よい具合に解凍しますという電子レンジや、ボタンさえ押せば油汚れも綺麗さっぱいピッカピカに洗い上げますという食洗器と同じではないか。まさにSLRの家電化である。パナソニックしかり、ソニーしかり。家電メーカは作ると一眼レフまで家電化しちゃうものなんだなぁ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、地味だけれどこの季節には外せない花、萩。北鎌倉、東慶寺にて。
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