
「フルスロットル」は,1987年に発売されたタイトー製のアーケードゲームです。まるで「チョロQ」を連想させる稼働筐体が印象的なドライブゲームで,現在で言うところの「ニトロシステム」をメジャーに押し上げたゲームでもあります。当時,コナミの「WEC LE MANS」に次いで 乗るのが恥ずかしい筐体であったため,ゲーセンではほとんどプレイした事がありませんでした。X68000への移植版は,1988年に SHARP/SPSより発売になっています。
このゲームは X68000史上に燦然と輝く「伝説のゲーム」のひとつです(笑)。世の中に犠牲者がどのくらいいるのかは解りませんが,初代X68000に同梱された SPS製の「グラディウス」が話題になっただけに,メーカー名だけで罠にはまった人も多いのではないでしょうか。久々にプレイしてみると・・・ある意味,芸術的に凄いです。感動すらおぼえます。タイトーさんが販売を許可した理由がいまだに理解できません。
いや・・・かなり頑張っているのだとは思いますが,少なくとも「レースゲーム」として成立していません。フルスロットル最大の売りであるハズの「加速感」は皆無といってよく,それ以前に 敵車を「目視でかわす事が非常に困難」な時点で既におかしいです。拡大縮小処理が極めて粗く 動きもガクガクなため,擬似3Dモノの移植としては「最悪」の出来だと言っても過言ではないでしょう。これを商品として出荷した(当時の)SPSは,かなり勇気のある凄い会社だと思いますよ。
誰か止めなかったのかしら・・・。
当時,これを新品で買った人は かなりショックだっただろうなあ(笑)。
まあ・・・コースさえ暗記して,ニトロ連発でゴリ押せば,プレイできない事はありません。クラッシュしまくりながらでも,とりあえず全5ステージのうち 4ステージの最終コーナーまでは進む事ができました。コースの分岐点でコーナーと起伏の最も少ないルートを選んで走れば クリア自体は可能なように思います。もっとも,レースゲームとしては「ほんの少しも」楽しめないので,今更プレイする事を 他人には薦めませんが・・・。
音楽だけは かなりまともに再生されているんですが,
ゲーム自体がこんな有様なので,聴いている余裕なんかどこにもないです。
ミュージックモードも もちろんありません。
キミに「ソダン」の称号を与える!
ヤッタネ!(≧∇≦)
【関連リンク】
・株式会社SPS ・・・ 株式会社SPSの Webページ
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同じくA-JAXもコナミにしてはいまいちだったような、、、。
次はサラマンダをネタにしようと思いましたが,
A-JAXをネタにしてしまいました(笑)。
これもなかなかのツワモノでしたね。
背景オブジェクトはバックする(様に見える)とか
道のラスター処理も荒いわで泣きました。
買いましたか・・・。
私は後になってから入手しましたが,
当時,サラマンダの方を買って激怒した記憶があります。