MC68000 Maniacs!
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MC68000 Maniacs! FunnyPlace Channel Vintage Computer LLC
 



CANON SIGHT は,1992年に発表された日本コンピュータクラブ連盟製の 3Dポリゴンシューティングゲームです。

バルカン砲,ホーミングミサイル等で武装した「装甲歩兵」を操り,周囲を確認できる高感度のレーダー装置や,一定時間飛行することが可能なバーニアを駆使しつつ,ステージ毎に設定された様々なミッションを達成していく,ミッションクリア型のゲームとなっています。ゲームアーツの「ガングリフォン」を非力な機種に無理矢理移植した感じのゲームといった感じでしょうか(笑)。

3Dポリゴンとはいいつつも X68000にフルポリゴンのゲームを快適に稼働させるパワーがあるはずもなく,3D表示エリアを画面の 45%程度に抑制し,フレームレートもかなり低く抑える事で処理速度を確保している感じでした。それでも,辛うじてゲーム性を維持できる程度の速度しか確保できない所に,X68000の非力さが覗えますね。

しかしながら,評価できる点もあります。

注目すべきは「高さの概念が顕著に表現された」ゲームであることです。この頃の 3Dポリゴンゲームは,まっ平らなフィールドに積木状の障害物を配置したような印象のもの(例えば,バトルテック等)や,果てしなく広い空間を飛行しつつ撃ち合うような印象のもの(例えば,スタークルーザー等)が殆どでしたが,CANON SIGHT は,視線より下にオブジェクトが配置されている(当時としては)ごく稀な例でありました。

オープニングでは,浮遊母艦からカタパルト射出され 敵基地エリアへランディングするシーンがありますし,ステージ前半には,山間部の川にかかる橋の上から 川原に密集する敵戦車や砲台を殲滅するシーン等もあります。空間表現のリアルさが,ゲーム性と戦略性をさらに高め,ひいては処理速度不足すら補っていたと言ってもよいと思います。

かなりスパルタンな造りで,デモ画面も質素の極み。しかし,肝心のゲームデザインはなかなかのものです。マップデザインもステージ毎に趣向を凝らしてあり,処理速度が遅いなりになんとか「ドラマティック」な展開を演出しようとする努力が見え隠れしている所も評価できるポイントであると言えます。

なにかと「悪名高い」日コン連なんですけどね。(≧∇≦)


【関連リンク】

 ・GAME ARTS ・・・ ゲームアーツの Webページ


コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (おやじ)
2019-12-14 10:22:51
このゲームは個人的にはEgg Projectなどでとりあつかってほしいゲームの1つです。
ロボット、降下作戦など当時のロマンが詰まってました。
重い時があっても今で言うバレットタイムのような感じでその事に不満はなかったです。
 
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