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「未来忍者」は,1987年にナムコから発売されたサイドビューのアクションゲーム。「未来忍者 慶雲機忍外伝」は,ゲームの世界観を実写化した映像作品で,雨宮慶太の初監督作品でもあります。1988年に「東京国際ファンタスティック映画祭」で公開され,後にVHSビデオとして発売されました。DVDソフトは2003年に発売されたものです。物語は慶雲の時代。機忍(サイボーグ忍者)有する黒鷺軍と諏訪部軍の戦いが描かれます。されわれたサキ姫(森下恵里)を救うために戦う傭兵の赤城や,兄を黒鷺軍に殺された若武者・次郎丸(井田國彦)らの前に,謎の機忍「白怒火(しらぬい)」が出現。白怒火もまた「抜け忍」で黒鷺軍に追われる身であった。共に戦ううちに白怒火の正体が明らかになっていく・・・というような内容になっています。ゲームを基にした世界観の構築が秀逸で,特撮作品としての完成度も非常に高いです。映像(または音響)表現上,少々情けない個所(笑)も見られますが,製作予算の関係もあったと思いますし,「雨宮氏がナムコ上層部に直訴して製作が決まった」という噂が本当であれば,仕方がない事だと思います。

とにかく「機忍」のコスチュームが凄い。主人公「白怒火」はもちろん,敵の中ボス「橡枝(しょうき)」や,組頭「イナリ」,「オウナ」,「オキナ」の完成度は一見の価値あり。逆に敵の頭領「雷鳴法師」は「わざとやってるんじゃないか」と思うくらい雑な出来(笑)。そういった意味ではこれも必見ですね。懐かしの「ラジオはアメリカン」でパーソナリティを務めていた「斉藤洋美」が出演している事も当時話題になっていました。サキ姫の側近の女兵士(?)役です。個人的には,オープニングの合戦シーンで登場する次郎丸の兄「飛勇鶴(ひゆうかく)」が好き。演じている伊藤聡さんの表情に雰囲気があって非常にカッコイイのです。

演出面では,実写に「アニメ的なエフェクト」を加えたりしているところが面白いです。
白怒火が高速で走りぬけるシーンや,倒された敵が「白骨化(?)」するシーンなど,結構あちこちに挿入されています。
自軍や敵が放つレーザや電撃などの「光」の表現も,当時としてはかなり綺麗なレベルだと思います。
映像サイズが「SD」なのが非常に残念でなりません・・・。

ちなみに・・・ゲームの方もやった事はあるのですが,正直なところあまり面白いとは思えませんでした。
唯一,音楽だけは気に入っていたので,当時サントラは買った記憶があります。


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