『GALAXY』 クレイジーケンバンド ☆☆☆☆☆
クレイジーケンバンドのCDはほとんど全部持っているが、どれを人に薦めたらいいかと考えると結構難しい。どのアルバムも傑作ということもあるが、そういうアーティストの場合でもアルバムごとにこれはロックっぽいとかこれはキャッチーだとか、これはジャズっぽいとか、カラーがはっきりしていれば分かりやすいのだけど、クレージーケンバンドは音楽性がノンジャン . . . 本文を読む
『Tapestry』 Carole King ☆☆☆☆☆
キャロル・キングの名盤、タペストリー。邦題『つづれおり』。直訳なんだろうけれども、日本語としてもなかなかいいタイトルだと思う。グラミー賞4部門を制覇した折り紙つきの歴史的名盤だ。私は昔からプログレ系のロックが好きで、大学でバンドやってた頃はイギリス産かイーストコーストじゃなければロックじゃないと思っていた。ウェストコースト・ロックは . . . 本文を読む
『Famous Last Words』 Supertramp ☆☆☆★
スーパートランプ7枚目のスタジオアルバム。大ヒットした『ブレックファスト・イン・アメリカ』に続く作品にして、ロジャー・ホジスンが在籍した最後のアルバムである。
最近久しぶりに通して聴いて、なかなかいいアルバムだと再認識した。楽曲の充実振りは決して『ブレックファスト・イン・アメリカ』に負けていない。ロジャーの曲は内省 . . . 本文を読む
『天国と地獄』 ヴァンゲリス ☆☆☆☆
黒澤映画ではなく、『炎のランナー』や『ブレードランナー』の映画音楽でおなじみのギリシャのキーボード奏者ヴァンゲリスが1975年に発表したソロ作である。ヴァンゲリスといえば清澄なシンセサイザーと壮大かつロマンティックな旋律、というイメージがあって、それはまあ本作でも同じなのだが、それに加えて全篇に混声合唱団の堂々たるコーラスがフィーチャーされており、実 . . . 本文を読む
『Love Not Money』 Everything But the Girl ☆☆☆☆
ベン・ワットとトレイシー・ソーンのユニット、エヴリシング・バット・ザ・ガールのセカンドである。ファースト『エデン』がジャズやボサノヴァの色が濃く、大人っぽくけだるい雰囲気だったのとうって変わり、このセカンドはロックンロールやカントリー色が前面に出た、よりストレートで溌剌としたサウンドになっている。そ . . . 本文を読む
『Evening Star』 FRIPP & ENO ☆☆☆☆☆
ロバート・フリップとブライアン・イーノのコラボレーション二作目。ジャンルとしてはアンビエント・ミュージックということになるだろう。非常に平和的、かつ美しい世界が広がる。収録曲目は以下の通り。
1.Wind On Water
2.Evening Star
3.Evensong
4.Wind On Wind
5.An Inde . . . 本文を読む
『セレソン』 小野リサ ☆☆☆☆☆
小野リサのベスト盤は乱発気味に色んなものが出ているが、私が持っているのはとりあえずこの『セレソン』と『Ono Lisa Best 1997-2001』の二枚である(オリジナル・アルバムはもちろん他にも持っている)。『Ono Lisa Best』のシリーズは年代順に出ていて、今のところ『1989-1996』『1997-2001』『2002-2006』の三枚 . . . 本文を読む
『Night Passage』 Weather Report ☆☆☆☆☆
ライヴ・アルバム『8:30』の後に出されたアルバムで、スタジオ・アルバムとしては『Heavy Weather』『Mr. Gone』に続くジャコ期3枚目ということになる。次の『Weather Report』がジャコが参加した最後のウェザー作品。
私は『Mr. Gone』を持っていないので『Heavy Weather . . . 本文を読む
『スーパー・ジェネレイション』 雪村いづみ ☆☆☆☆
ティン・パン・アレーつながりで入手したCDである。雪村いずみというシンガーについては美空ひばりあたりと同世代の歌手という以外、まったく何も知らなかった。ティン・パン・アレーは1970年代頃に活動していた細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆からなる音楽ユニットで、メンツから分かるようにジャズからファンク、ポップス、フォークまであらゆる音楽 . . . 本文を読む
『Arrival』 ABBA ☆☆☆☆
70年代から80年代にかけて世界的ヒット曲を連発したスーパーグループ、アバ4枚目のオリジナル・アルバム。ちょうど「Dancing Queen」で大ブレークした頃で、上昇気流に乗ったバンドの勢いと輝きに溢れている。もちろん「Dancing Queen」も収録されている。オリジナル・アルバムを全部聴いたわけじゃないが、いくつか聴いた範囲ではこれが一番好き . . . 本文を読む