江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

違法?

2014-06-16 23:48:55 | 日本の文化について
先日のこの欄に“2寸”と書いたが、
実は法律に違反していて、罰金刑になる。
捕まらないのは、警察の「お目こぼしのお陰」だそうだ。

1959年から取引や証明に尺貫法を使用してはならないことになったのだが、
伝統の世界では“黙認”されているとのこと。
もちろん明文化なんてされていない。
何のための法律なのだろう。
こんな変な法律がまかり通っている。
もし本気で日本の伝統や文化を尊重するのならば、
その基本となる尺貫法を
“黙認”などという小賢しい方法を取らず
法律を廃棄して自由に使えるようにすべきなのだ。

ほとんどの舞台は、尺貫法のほうが通じる。
カシラに使うハリコ紙は、1貫2貫で発注する。
氷も1貫2貫だ。
畑は1反2反。

一寸先は闇
一寸の虫にも五分の魂
五里霧中
一分の狂いもなく

ざっと思いつくままに書いてもこれだけ尺貫法が使われている。
「百貫デブ」なんて言葉もあったが、これは問題外か。
英語教育に力を入れるのは良いが、
まずは日本語力がしっかりしないと、思考力が弱くなる。
尺貫法はただ計量に用いられるだけではない。
しっかりと日本人の感覚の中に入って
言葉の中に生きてきた。
使えなければ、その感覚を失っていく。
それを法律で進めてきた。
これは廃棄すべき法律なのだ。
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