江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

府中市美術館

2012-04-27 17:26:27 | 日本の文化について
江戸時代に関する資料を読んでいて、
上方と江戸とをごっちゃにして捉えていることに
最近になってやっと気付いた。
そのきっかけは、以前ここに書いたことだが、
版画の摺り方が京都と江戸では大きく異なっているということだった。

きっと芝居や見世物なども大きく違っていたことだろう。
いろいろ気にしているときに、
府中市美術館で「三都画家くらべ」を開催していることを知った。
三都とは、京・大坂そして江戸。
副題に「京、大坂を見て江戸を知る」とある。
大いに興味をそそられて、行ってきた。

よくぞここまで揃えたと思えるぐらい、なかなか見応えのある展示数だった。
前期と展示替えが大きくあったそうだから、
前期に時間が取れなかったのは残念だった。
5月6日まで開催しているので、時間の取れる方は是非ご覧になって欲しい。

この美術館の学芸員に、金子信久さんがいる。
以前ここで人形を遣ったときにお会いしたのだが、
多分この方が中心になって、この展覧会が企画されたのだろう。
実はつい最近、本屋でいろいろ見ていたときに偶然、この人の本を見つけた。
「旅する江戸絵画」(発売元 ピエ・ブックス)
お世話になった人の本だったので、内容も見ずに買ってしまったが、
なかなか面白い内容だった。
円山応挙や伊藤若冲は京都の人だとは知っていたが、
この本で初めて、大坂の絵師に意識が行くようになった。
歌川広重の「名所江戸百景」が出た頃、
実は大坂で「浪華百景」が出たのだそうだ。
どちらが先かは何も書いてないが、構図の似たものが取り上げてあり、
興味がわく、とか・・・・

今回の展覧会で三都それぞれに特徴があることがわかった。
そして江戸の絵画の始まりは、京都から呼ばれた狩野探幽だったことを知り
改めて江戸の文化は、初めはどこかからやってきたものだと認識した次第。

しかし徳川家康とは、どういう人だったのか。
江戸に人口が集中するからと、食糧確保のために摂津から漁師を佃島に連れてきたり、
絵師まで連れてきたり。
きっと芸能関係も連れてきているのであろうが、
何か資料はないものか。
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5月のスケジュール

2012-04-27 01:06:54 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

4月28日(土) 浅草・奥山風景 大道芸
 時間:12時半頃~15時半頃

4月29日(日) 浅草・奥山風景 大道芸
 時間:12時半頃~15時半頃

4月30日(月) 浅草・奥山風景 大道芸
 時間:12時半頃~15時半頃

5月3日(木) 杜の中の文化祭
 場所:京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
 時間:11時半~、14時半~

5月4日(金) 清水みなと大道芸2012
 場所:エスパルスドリームプラザ
 時間:12時15分~ 観覧車
    15時~  メイン

5月5日(土) ヘブンアーティスト in 銀座
 場所:西銀座通り
 時間:13時半~ Bポイント
    15時~  Dポイント

5月6日(日) 浅草・奥山風景 大道芸
 時間:12時半頃~15時半頃
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予報は雨

2012-04-24 00:13:56 | 日記
降水確率は80%
3時間毎の天気予報だと、15時から雨。
11時前自宅を出ると、小さな雨粒が顔に一つ、二つ。
不安は募る。
でもつつじヶ丘で降り出していても、浅草で降っているとは限らない。
1回も遣わずに帰るかもしれないけれども、ともかく行かなくては。

そう覚悟して22日(日)の大道芸は明けた。

現場について、周りに挨拶して回る。
誰もが 「今日は雨だよ」 と言う。
そう、そうなのだけれども・・・・

この日は驚くほど浅草に人出は少なかった。
春休みと連休の狭間で、給料日前のところも多いだろうし、
あれだけ雨!と天気予報で言っていると、外出は控えるだろう。

でも始めると、人は集まってくれる。
有難い。
雨が降り出すまで、と遣い始めるが、これが降らない。
4回目の「かっぽれ」を遣い始めたら、
集まっていた人たちが一斉に引いたのが見えた。
「降り出した!」
と思ったが、身体に雨粒を感じない。
路面を見るけれども、濡れているのかどうか分からない。
途中で止めなければならない程かどうか判断できぬまま
結局最後まで遣ってお客さんを見ると、傘をさしている人はいなかった。
しゃがんでいた若い女性2人と目が合ったので
「雨、降っているの?」
と尋ねると、頷く。
そして 「私たち、平気だよ」
この言葉に力を得て、「獅子舞」も遣う。
まあ、何とか大道芸ができて、何より、何より。

帰りに先輩芸人と出会い、行きつけの飲み屋へ。
競馬中継のある飲み屋は、どこも満員だった。
人出が少なかっただけに、別世界のような気がした。
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風の香

2012-04-20 22:26:03 | 日記
子ども劇場・おやこ劇場は、組織の存続自体が大変な時代になってきているそうだ。
その中でわざわざ東京から私たちを呼んでくれたのだから
しかも一度も私たちの人形を見たことがないのだから
きっとどの組織も不安だったに違いない。

敢えて組織という言い方をしたのは、
子ども劇場・おやこ劇場の人たちは、自分たちの組織のことを「劇場」と呼んでいて
一般の人が聞いて、舞台構造を持つ建物としての「劇場」と混同してしまうので。

不安だったのだろうけれども、どの組織も一生懸命私たちを迎えてくれた。
滝川は中学生や高校生らが自ら手を揚げて、運営に関わってくれた。
人使いの荒い私たちは、どんどん仕込みの手伝いを指示するけれども
嫌な顔をするどころか積極的に意見を出し、
そして何もないところに出来上がった舞台に感心していた。



受付けにはかわいらしいポスター



獅子の姿がなんともだらしがないのが良い。
そしてその場にいた人たちをパチリ。



バラシを手伝ってくれていた中学生ぐらいの女子が、
上気した顔のまま私に向かって
「すごかった」

たまたま私の気まぐれで滝川の写真を撮ったが、
どの公演もそれぞれに素敵な舞台が出来、そして喜んでくれた。
新しく会員になった人が、
こんな舞台が見られるとは思ってもいなかった
と言ってくれたとか。
何はともあれ無事に済んでよかった。
そしてこれだけ頑張っている人たちの努力が少しでも報いるようにと
願うばかりである。

何人かと話していたら、風に春の香を感じる話が出た。
3月も下旬頃になって吹く風に春の香を感じると、
「春になった」と悟る。
その後寒の戻りがあったとしても、春が来ている確信に揺るぎはない。
風には冬の香もある。
でも道産子なら誰でも感じられるかというと、どうもそうではないらしい。
そうは言っても感じた人間には喜びなのだ。
例え冬の香であっても。
そんな感覚を、今回の旅で思い起こさせてもらった。
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北海道の春

2012-04-19 00:48:52 | 日記
北海道は寒いと思っていた。
きっと一度くらいは雪に見舞われるであろうし、
峠越えでは路面凍結もあるだろうと、
タイヤはもちろんスタッドレスだし、チェーンも長靴も用意した。
準備を怠りなくすると大体必要なくなるようでして、

道中は不思議なほど天気に恵まれた。
東京が同じ気温だったら、きっと東京のほうが寒く感じられるだろう。
それぐらい暖かだった。

我が家の回りは写真の通り、



車を止めるために除雪は必要だったが、
向かいの人が除雪車を出してくれたおかげで、結構早くできた。
雪は、目に見える形でどんどん融けていく。

着いたときは雪に覆われていたところも
翌日にはクロッカスが咲き出し、



福寿草が顔を出していた。



早朝高速を走っていると、
雪に覆われた田んぼから立ち上る湯気や
霧が宙を流れ漂う様が実に幻想的だった。

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