浅草21世紀に大村崑氏がいらした。
全国でも喜劇をやっている劇団はここだけ、という。
いや、よしもとや松竹新喜劇があるじゃないか
そう突っ込みたくなったが、
それらは大企業がやっていることで、
喜劇人が立ち上げた劇団はここだけということらしい。
ずうーと浅草21世紀が気になって
とは、前喜劇人協会会長さんだから出るお言葉。
なかなか東京に来られなかったそうだ。
端(はな)から最後までご覧になって
大満足だったそうだ。
最後のカーテンコールでお言葉をいただいて
ちょっと長かったようだが、
私の人形もちょっと褒めていただいたそうだ。
その時私はどこにいたかって?
もちろん近くで一杯!
大村崑さんで好きなのは「赤い霊柩車」シリーズ。
こう言っては失礼になるが
山村紅葉さんの下手さを実にうまくリードしている。
上手い人だと思う。
現在91歳、
いやいやまだまだお若い!
喜劇俳優を目指す人が全くいなくなってしまった。
それだけ難しいからだろう。
もう一つ、笑いの質が変わってしまったと思う。
底抜けの明るさや能天気さを持ちづらい世の中になってしまった。
例えば植木等
金のない奴ぁ俺んとこに来い
俺もないけど心配するな
見ろよ 青い空 白い雲
そのうち何とかなるだろう
時代が捨ててしまった良いもののひとつかもしれない。